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神様が泣いた日から

作者: 逢乃 雫

あの夏の日こぼれた涙は


この空の青に


吸い込まれるように



どこかへ消えて


空はまた一つ、


青くなった




秋の高く澄んだ夜空で


きっと輝く星となって



それとも


瞳がまた恋しくなって


雨のしずくとなり


戻ってくるのだろうか




神様が泣いた日


その涙のしずくが


世界の七色を


取り込んだという


オパールの輝き



人もまた


万感の心は


オパールの遊色のように


一つとして同じ色はなくて



これから続く長い旅路も


きっと様々な光を浴びて


幾多の彩りに染められて




自分の色は何


そう問われたら


何と答えればよいのだろう



自分が歩んできた


これまでの日々の色



あの日流した


苦い悔し涙の色



自分をここまで


支えてくれる想いの色



自分が思い描く


未来の景色の色



様々な色彩を放ちながら


旅はこれからも続いていく



自分の新しい輝きと


出逢うために



あの日流した


涙を力に変えるために



支えてくれる想いを


ずっと忘れないために



いつか夢に描いた


憧れの景色に辿り着くために




だからきっと


人の心はオパールのように



今日も、輝いているから



神様が泣いた


その日から


「希望」の石言葉とともに















オパールは、見る角度によって色合いが変わる「遊色効果(play of color)」を持ち、10月の誕生石でもあります。神話では神の涙とされて、「神の石」「虹色石」とも呼ばれ、石言葉は「希望」「幸運」です。お読みいただき、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 木山花名美様の活動報告からきました〜 オパール、そうか、涙のようかもしれませんね! オパールは私が子どもの頃に、父が母への誕生日プレゼントととして渡したのを知っているので、私には特別な宝…
[良い点]  一つとして同じ色はなく。  同じ人でも同じ色であり続けることはない。  こう在れない不自由さではなく、何でも在れる自由さなのだと。  迷い揺れる想いにも、そんな肯定をもらえるようなお言…
[一言] オパール、とても好きです。 子どもの頃、母の買い物を待ちながら、デパートの宝石売り場で見かけて一目惚れしました。様々な色を閉じ込めて光る様子がとても綺麗ですよね。 「神様が泣いた」という言葉…
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