神様が泣いた日から
あの夏の日こぼれた涙は
この空の青に
吸い込まれるように
どこかへ消えて
空はまた一つ、
青くなった
秋の高く澄んだ夜空で
きっと輝く星となって
それとも
瞳がまた恋しくなって
雨のしずくとなり
戻ってくるのだろうか
神様が泣いた日
その涙のしずくが
世界の七色を
取り込んだという
オパールの輝き
人もまた
万感の心は
オパールの遊色のように
一つとして同じ色はなくて
これから続く長い旅路も
きっと様々な光を浴びて
幾多の彩りに染められて
自分の色は何
そう問われたら
何と答えればよいのだろう
自分が歩んできた
これまでの日々の色
あの日流した
苦い悔し涙の色
自分をここまで
支えてくれる想いの色
自分が思い描く
未来の景色の色
様々な色彩を放ちながら
旅はこれからも続いていく
自分の新しい輝きと
出逢うために
あの日流した
涙を力に変えるために
支えてくれる想いを
ずっと忘れないために
いつか夢に描いた
憧れの景色に辿り着くために
だからきっと
人の心はオパールのように
今日も、輝いているから
神様が泣いた
その日から
「希望」の石言葉とともに
オパールは、見る角度によって色合いが変わる「遊色効果(play of color)」を持ち、10月の誕生石でもあります。神話では神の涙とされて、「神の石」「虹色石」とも呼ばれ、石言葉は「希望」「幸運」です。お読みいただき、ありがとうございます。