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第一話:意識

「よぉ、またほ………」

バキッ、という音が響く。

「なんだ?空、お前まさかほ、ほほほほほほホモって言おうとしたか?」

「殴んなくてもいいだろうが!つか、ホモなんて言って…」

ボコッ、という鈍い音が響く。

「お前、なんなんだ?あれか?いじめか?」

「また殴ったー!っく……」

「ここは学校の図書室だ 静かにしろ!」

なんでこんな機嫌が悪いって?それはこの無様な友達(仮)のせいだ。


<恋>


なわけないなわけない!と思ってもどうしても意識してしまう。

「ほ」と聞いただけで… まぁさっきの会話な感じ。

(空はきっと『よぉ、また本読んでるのか?』と聞きたかったんだろう。毎度毎度言われるしな。)

そして、河崎かわさき 大地だいちという先輩を、意識するようになった。つまり、前は意識していなかったわけだ!

だが!天の行動はあからさまに恋をいている雰囲気なのだった!

(まぁ?確かに?毎回図書室にいる先輩を観察したり?)←あ

(先輩が読んだ本は必ず読むし?)←あぁ..

(先輩の情報とか先輩のやっている部活の友達に先輩情報を聞くけど?)←あぁああぁ...

「恋だろ!」

「なんだよ急に!」

「お前、さっきから大地先輩のことずっと見てたぞ?」

―――!?

「そ…、空、俺って……」

「嘘だ!」

ドカバキグシャというひどい音が響く。

「っう……でもでも、そういうことするなら」

「なわけない!バーカ!」

空は思った。天のほうが――なんじゃないかと!

「つーか、どんなふうに気になるんだ?」

「え?どんなふうにって、全部知りたい感じっつーか、仲良くなりたいっつーか」

また空は思った。そうか、仲良くなりたいから情報を……。

「じゃあ、エピソードを教えてくれないか?えっと、どこで出会ったとかをよぉ」

「聞きたいのか!?そうか、いいぞ!」

またまた空は思った。嬉しいんだぁ……、可愛いやつだ。


「じゃあ、話すぞ?」


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