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ショートホーンブルのシロコロホルモン

ロープで懸垂下降して崖の下まで来たあたるだったが、キマイラを一頭ずつ仕留めるには数が多すぎて、ほかのキマイラに気付かれずに倒すのは難しかった。

そこで、ワタルはクーロワールの真下に、キマイラ1頭分の幅で、深さ5m長さ20mほどの縦長の穴を掘ると、突然魔力を増大させた。

魔物は魔力を餌とするため、魔旅行を持つ人間を餌と認識して襲う。ほかの獣を襲うのも同じ理由である。

突如草原の隅に膨大な魔力反応があったことで、草原中のキマイラがワタルの方を剥き、そこにワタルがいるのを見つけて、襲い掛かってきた。

ワタルは、すぐにロープをよじ登ると、キマイラにはロープをよじ登る器用さはないが、念のためロープを引き上げてテラスの上からキマイラを見守る。

キマイラは餌を見上げて突進してくるため、後ろのキマイラは前のキマイラが邪魔で地面に穴が開いていることに気付かず、手前のキマイラも、接近する直前まで視線がワタルを追って上を向いているため、直前まで穴に気付かないが、気づいて急停止しようとしても後ろから襲い掛かってくるキマイラに押し出されて、そのまま穴にはまっていった。

その機会を逃さず、ワタルは穴の大きさほどの岩を落としていく。

名付けて「ランドコフィン」(大地の棺)

328歳のおっさんが必殺技に名前をつけるとか痛々しい、と思いながら調子に乗ってみたワタル

崖の下には、あまりにも思惑通りに岩の下敷きになって穴の中で押しつぶされたキマイラが7頭ほど絶命していた。

残りのキマイラは崖の真下で、ワタルの方をにらみつけているが、地上50mは空も飛べず、垂直に移動できないキマイラにとって手の出せない場所である。

しばらくは下でうろうろするだろうが、そのうちあきらめて草原に戻っていくだろう。

ワタルは1日で7頭のキマイラを退治したことに気をよくして、洞穴の中でご飯を食べることにした。

クマ肉は熟成を始めたばかりなので、今日はキマイラ討伐のために1か月分買い込んだ食糧から、ショートホーンブルの肉をスライスし、塩と胡椒を振ってコンロに掛けたフライパンで焼き始めた。

スライムには、牛肉を買うときにおまけにもらったスジの部分と骨をメインに、ワタルが食べているスライス肉も少し与えることにした。

同じものを食べさせないですねちゃっても困るしな。

これまで一応なんでも食べそうだったので、獲物を解体したときは捨てるしかない部分をそのまま処理してもらったが、今はキマイラの討伐で、食用の獲物が手に入らない。しばらくはキマイラだけになるので、がけ下の岩の下敷きになっているキマイラも、討伐証明部位と素材を回収した残りはスライムに食べてもらう予定だ。

それにしても、スライム、名前つけたほうがいいよな。

ワタルは横でお皿に入れた牛のスジと骨を一生懸命食べているスライムを見ながらそう考えた。

とはいえ、そもそもスライムに雌雄があるのかもわからない。中性的な名前ってどんなんだ?

スライムだからスラミーとかエメラルドグリーンだからエメリーとか

あ、エメリーっていいな。

でも女性っぽぴ名前だし、スライムに女性の名前を付けて変な人扱いされてもな。

やっぱりスラミーかな?

「スラミー」

隣のスライムにそう呼びかけてみる。

何の反応もない。

「…エメリー?」

スライムがプルプル震えだして飛び跳ねた。


あれ?喜んでいる?


「・・・エメリー?」

食べるのをやめてワタルの腕の中に飛び込んできた。

ワタルが受け止めると、腕の中でプルルッと震えた。

「じゃあ今日からえめりーな」

スライムの名前はエメリーになった。


食事が終わってあたりが薄暗くなるころ、崖の下が静かになっていたので、上からのぞき込む。

見えるところにはキマイラはいなくなっていた。

念のため「ソナー」で周囲の気配を伺ってみると、ちょっと背の高い木の陰や、崖の死角になるようなところで様子をうかがっているキマイラの反応があった。

待ち伏せとかキマイラも一応考えてはいるんだな。

まあ、死んじゃったキマイラの回収は明日でも間に合うか、とワタルは洞穴の入り口に結界を張りそのままシュラフに潜り込んだ。


翌朝、崖の下からは完全にキマイラの気配が消えていた。

ワタルはロープを垂らして懸垂下降で昨日穴に落としこんで上から岩でつぶしたキマイラの落とし穴の縁に立って、土属性の魔法で上の岩を粉々にして、掘り返し、昨日押しつぶしたキマイラの討伐証明部位である蛇の尾の部分と、買取部位である爪を回収し、エメリーの食糧にするため。1頭だけ残して残りの市街も収納していく。

残った1頭だけ、エメリーに食べてもいいよ、と告げると、エメリーはその場で2回とビアhネタ後、穴の中に向かってジャンプし、解体が終わって穴の中に残っていたキマイラの上に乗ると、少しずつ体内にキマイラを取り込んで消化していった。

それにしても、キマイラ1頭でエメリーの20倍くらいの大きさなのに、一体どこに入っていくのか。

そう思わずにいられない目の前の光景だった。

とりあえず、これでエメリーの食糧も確保したし、だいぶ動きやすくなった。

何度もひっかかるほどキマイラも馬鹿じゃないだろうし、同じ手口は使えないだろう。それでも一度に7頭退治できたのは大きかった。

ワタルはソナーで、周囲のキマイラの反応を探ると、ほかのキマイラに感づかれない一にいる、キマイラに狙いを定めて近づいていくことにした。

草原の北橋にある崖から西の端まではがけ下沿いを移動しt路駐からは林と草原の境目を移動することになる。

その崖から林に向かうところに、キマイラが1頭いた。

ワタルの今いるところから一番近いうえに、市淡いほかのキマイラから距離があいているので、その1頭と戦闘になっても、ほかのキマイラに気付かれる可能性は低い。

そう判断して、ワタルは気配を消しながらキマイラに近づいて行った。

林の中から近くにいるキマイラを見つけたが、そのキマイラは草原の背の高い草に隠れるように、その前方にいたショートホーンブルを狙って近づいているところだった。

目の前の獲物に集中していたため、ワタルには気づかないらしい。

ワタルは気配を消したまま近づき、これ以上の接近はキマイラに気付かれるそのぎりぎりのところで、自身に高速移動の補助魔法を付与して、瞬時にキマイラの背後に接近すると残り1本のアイスアックスでヤギと獅子の双頭の首を切り落とし、そのまま前方うのショートホーンブルの首も切り落とした。

キマイラだけでなく、ショートホーンブルも併せて倒したのは、騒がれるとほかのキマイラを呼び寄せてしまうkとお、このままでも大量発生したほかのキマイラの餌になってしまうことが理由だった。

ほかのキマイラも徘徊する草原での解体作業は危険なため、すぐに討伐したキマイラを収納し、ショートホーンブルも収納するとソナーでほかのキマイラの動きに変化がないことを確認して、元居たがけ下に戻り、拠点の洞穴に戻っていった。

ワタルは洞穴の中で先ほど討伐したキマイラの市街を取り出し、同じように討伐証明部位と買取素材を回収すると、残りの市街はここにいる間のエメリーの食事にするため、再び収納に戻すことにした。

そして今度は先ほどキマイラのついでに確保したショートホーンブルを食料として解体し始めた。

まだしばらくはここに滞在するので、その間を利用してここで、肉の熟成処理もしておくつもりだった。

キマイラの解体のときから、食べたそうに周りを飛び跳ねるエメリーに、「食べちゃダメだぞ」と注意したところ、飛び跳ねながらも上に乗ろうととはしなかったので、言葉がわかっているのかなと思えなくもないが、念のためもう一度「食べちゃダメだぞ」と言って、ショートホーンブルの解体を始めた。

ショートホーンブルは角の短い野生の牛で魔物と単なる獣のちょうど中間のような存在である。魔石を持って魔力があつまるようになり、食べるのが草ではなく魔力になると魔力を求めて人を襲うようになる。そうすると魔物と呼ばれるのだが、野生の獣は多かれ少なかれこうした要素があり、装飾なのか魔力を求めて人まで襲うのかわからないというのは珍しいことではない。この世界では程度の問題はあっても、植物も魔力を持っており、装飾でも魔力を体内に取り込むことができるからである。

ショートホーンブルは捨てるところの少ない獣(もしくは魔物)であり、その内臓も、適切な処理をすれば、臭みも抜くことができる。ワタルはは解体に際して真っ先に処理しなければならないその内臓を腹を切り開いて取り出すと、クライミングにも使う滑り止めの粉チョークを振りかけてよくも見込んだ。

このチョーク、炭酸カルシウムが動物の体内にある胃酸と中和することによって胃袋や腸の内壁を溶かしてしまうのを防止することで、いわゆる自家消化を防ぎ、内臓を食べられる状態に保つことが極めて重要で、牛の内臓に関しては、熟成よりもむしろ鮮度が重要だった。

こんばんはホルモン焼きにしよう。そう考えるワタルだった。

内臓をすべて端sなカルシウムでもみこんだあと、水洗いしたあとは、内臓の部位に小麦粉を纏わせ、まな板の上で押し出すようにも見込んで、小麦粉にアクとなる血を吸わせて固め、水と一緒に洗い流すことで、臭みを取る。それでも残る臭みを鍋に白ワインを入れて、内臓を下茹ですることで完全に獲ったあと、味噌とショウガと佐藤、すりおろしたリンゴと少量の醤油を混ぜて作った揉みダレに付け込んで、壺の中に入れ、先ほど熟成のためにおいた熊肉の横に置いておく。エメリーが食べてしまわないように、念のために結界を張っておく。

次に残りを後ろ足を桃まで、前足を肩までの部位に切り分け、残りを背骨から右半分左半分のそれぞれに分けて、同じように敷いたライノの皮の上において熟成を開始させる。

と思いついたので、浄化魔法で解体後をきれいにするのではなく、血まみれになった解体スペースにエメリーを置いて、まな板と床を布にして、と頼んでみた。

するとエメリーは床に飛び散った血の上に載ってしばらく動かずにいたと思ったら次の血痕に移動するときには、その場所がきれいになっていた。

これは便利かもしれない。それにどうやらエメリーは本当にワタルの言葉がわかるらしい。

とりあえず、これでここに来た目的、肉の熟成、作業は完了した。あとは温度と湿度に気を配り、表j麺に浮き上がった水分をふき取り、腐らないように温度調整しながら2週間くらいたてば完成だ。

すっかりキマイラ討伐が目的だったことを忘れているワタルであった。

その日の昼ご飯は、さっそく仕留めたショートホーンブルのホルモン焼きにすることにした。辛味のあるたれにタップ率浸かったショートホーンブルのシロコロホルモンは白いご飯が進んでたまらない一品である。

ワタルはご飯を炊くことも決めた。コンロに、銅で作ってもらった長方形の蓋つきの鍋に米と水を入れて火にかけていく。上に重しを載せて沸騰したら、少し火を弱め、中の音でお米の炊け具合を確認し、水分が飛んで、ジリジリという音がしたところで火を止めて、10分くらい蒸らす。

ワタルが前世で何度も山で実践してきた山ご飯である。

標高の高いところでは、お米に芯が残りやすいので、水を多めに入れることと蓋に重しを載せて中の気圧を高くすることが大切である。

お昼ご飯はショートホーンブルのホルモン盛り合わせと白ご飯である。

至福のひとと木

エメリーにも白ご飯とホルモンをお皿に盛り付けて、あとは、食べられない内臓部分と骨を追加した。

今は食べずにお皿だけは残してくれるが、空に空になったところをみると、エメリーもおいしいと思ったのだろう。

午後からは、もう一等くらいキマイラを狩っておこうと考え、同じ作業でがけ下から近いところから倒していくことにした。

その前に昨日の大きな穴は、キマイラを全部掘り起こしたので、元通りに埋めておくことにした。

自然破壊はほどほどに。


少しずつ草原にいるキマイラを気づかれないように接近しては倒しを繰り返してい行くと、残り10頭を切ったところからは、よほどのことがない限りキマイラと戦闘中にほかのキマイラに気付かれては作網内に会うということがなくなり、さらに大胆にキマイラを討伐することができた。

猛毒のブレスが厄介なので、背後から忍び寄る戦術は変わらないのだが、オリハルコンのアイスアックスで瞬殺できるので、そのまま続けて比較的近くにいるキマイラも併せて倒すということもできた。

一方、キマイラの位置関係によってはその戦術が取れないという場合には決して無理することなく、一日中洞穴の中にいるということもあった。

派手な放出系の魔法や広範囲を攻撃する手段をもたなくても、相手と自分の力量を正しく把握し、適切な戦術で臨めば、単独での依頼達成など不可能としか思えないキマイラ30頭の討伐も決して無理ではないということをワタルは証明した。

そして、最初に草原に来た日から20日が経過した時、ワタルがここに来た目的であるキラーベアのクマ肉熟成と初日に狩ったショートホーンブル一頭分の枝肉の熟成が完成し、ついでに30頭のキマイラの討伐も終わっていた。


帰り際に依頼主である村に立ち寄り村長にキマイラ30頭分の討伐証明部位を見せて、依頼は完了した旨伝えると驚きながら感謝されたが、クエストのランクを下げるために、キマイラの数をあいまいにした依頼を出したことで、冒険者が危険にさらされるのはやめたほうがよいということと、ショートホーンブルの肉1年分については、1日1kgで換算するときに、サーロインだけでなく、ホルモンもつけてよい代わりに、下処理をきちんとして時間停止の機能付きアイテムボックスでノインフェルトの冒険者ギルドに送るように伝えたところ、再び目が泳いで言葉をに押したところを見ると、約束を守る気があるのか怪しい気がしたので、破ると二度とギルドに依頼だせなくなることを告げて村を離れ、ノインフェルトのギルドに戻った。


ギルドでは、ワタルの帰りが遅かったことから、キマイラに襲われて帰らぬ人になったと思われていた。

特に20日間も音信不通で、依頼を出した村にも立ち寄らなかったことで間違いなく死んだと思われていたので帰った時点で驚かれ、次に討伐対象のキマイラが30頭いた時点で最初の驚きの3倍くらいの勢いで驚かれ、最後に全部討伐したことを告げると、そのまま言葉を失っていた。

受付のアリアは「ワタルさんてばしばらくお会いしないうちに冗談がずいぶんお上手になりましたね。」としばらくたって商機を取り戻した後で、しばらく帰ってこなかったことで強く心配された場の空気を和ませようと冗談を言ったと決めつけて口を開いた。

「期待を裏切って申し訳ないが、事実を伝えただけだった」そういってワタルは収納からキマイラの討伐証明部位をカウンターの上に並べ始めた。

が、30頭分のキマイラの尾などカウンターに乗るはずもない。五体分を出したところでパニックになったアリアが、「エーーーーッ」と白目をむいて気絶しそうになったため、いったん止めて、「あとこの5倍あるけど」と告げたところ奥の部屋にギルドマスターを呼びに行ってしまった。

しばらく数ロtギルドマスターと思われる体格のいい男性が奥から現れ、「俺が個々のギルドマスターをやっているガンツというものだ。あんたが3週間くらい前にキマイラの討伐依頼を受けたクエストだが、さっき個々の職員のアリアが来て、キマイラですが実は30頭でしたとか、お前さんが全部討伐しましたとか説明に来たんだが。一人で30頭のキマイラとかつくならもう少し面白いウソにしてくれないとギルドマスターも暇じゃないんだが。」と自己紹介なのか、ワタルに喧嘩を売ったのかわからない言葉を発した。

「面白いと思っていただけなくて恐縮だが、俺は依頼達成の報酬がもらえればそれでいい。Bランクのクエスト扱いで、報酬が金貨10枚というのは、ほかの依頼者にうけさせないほうがいい。今回は手持ちの肉の熟成作業の片手間にキマイラを倒すことができたから、その報酬で構わないが、ほとんどの冒険者にとって、危険と報酬が見合ってないのでな。あと依頼に対する報酬不足分は、依頼主である村が365kg分のショートホーンブルの肉で払ってくれる来旨から、依頼を受け付けたギルドとして間違いなく取り立ててくれ。ギルドの手数料も現物支給になるが1kgあたり銀貨3枚でよければ、ギルドの手数料分の肉も買い取らせてもらうぞ。」

そう言ってワタルは受付のカウンターにキマイラの討伐証明部位を皿に積み上げていった。その数30頭分

今度はギルドマスターが言葉を失った。

しばらくしてガンツが口を開く「お前、今日からSランクに昇格な」

ワタルが返す「そんなこと誰も頼んでいない。依頼達成分の報酬で金貨10枚もらったらクエストの処理は終わるだろ。あとキマイラの素材買取もお願いしたい。さすがにキマイラ30頭を相手にして金貨10枚はさみしい。貧しい村からお金をはぎ取ろうとは思わないが、牛肉1年分でも本来は割に合わない。その分丁寧に1頭ずつ倒して素材回収してきたから、買い取り代金で穴埋めしたい。」

「いや、お前なんでSランク昇格を断るんだ。Aランクよりも受注できる依頼も報酬も桁違いだろう。」

「いや、俺はSランクに課された強瀬受任が嫌なんだ。静かに自然の中でテント張ってキャンプしながらおいしいものを食べて余生を過ごしたいんだ。」

「余生って見たところ冒険者としてはまだまだ全盛期だろう。燃え尽きたみたいな話をするには20年ほど早くないか?」

「人の人生にはそれぞれいろいろあるんだよ。それよりこんな無駄話をされるために足止めされるのはうれしくない。討伐報酬の精算と可能なら素材買取もお願いしたいが、素材のほうはだめならほかの町の冒険者ギルドに頼むよ。」

「いや待て。ダメとは言ってない。というか、ぜひ売ってくれ。キマイラの素材なんて滅多に手に入らないから、ギルドとしてはありがたい。いや、それにしても一人でキマイラ30頭とかそうお造もできないんだが。それよりそんな数のキマイラ、クエストがBランクなのはギルドの失態だ。依頼者にクレームつけて討伐報酬そのものを上げないと。」

「いや貧しい村だから、それでも精一杯だったんだろう。無事にこうして終わって戻ってきたのだから、それは別にいい。素材の買取も含めればただ働きという内容にもならんだろうし。どうせ、肉の熟成中は広範囲に動けないのだからいい暇つぶしもできたと思うことにするよ。」

「まあお前がそれでいいっていうなら。ただ素材買取の精算は悪いが明日の午後以降に来てくれ。数が多いので、一つずつ鑑定してからの作業に明日の午前一杯はもらいたい。」

「わかったそれで構わない。

ワタルは討伐報酬の金貨10枚だけを受け取ってギルドを後にした。






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