結婚披露宴当日
全てが未定。思い付きで話が降ってきます。
時系列、構成、完全無視の文章ですので、そこはご了承の上読んでください。
10月吉日、披露宴当日。
「はぁ~ぁ」
純白のドレスを着た彼女が盛大なため息をついた。
新婦の控室でちょっとした軽食と飲み物が用意されていた。
彼女はそれを横目で見ながら、
私、何してんだろう。
女子にとっては一番幸せな日なんだろうねぇ。きっと…。
正直早く終わってくれないかな、ていうより何でここにいるんだろう。
「はぁ~」とまた彼女はため息をつき、
仕方なさそうに次のドレスに着替える準備を始めた。
それにしても人間て不思議よねぇ…たいして感動もしていない披露宴なのに
友人のスピーチを聞いてたら涙が出るって、どういう事なんだろう。
笑える。私、頭おかしい?
披露宴に来てる人たち、花嫁がこんな気持ちなんて微塵も気づいてないんだろうなぁ。
さてと、どうするかなこの気持ち上手く切り替えられるかな…。
うわ~っ、面倒くさ~い。
もうとりあえず今考えるのやめて!とっとと終わらしちゃおう!
彼女はさっさと次の衣装のあるところへ向かった。
その衣装は彼女が一番気に入っている黒のドレスだった。
ドレス選んでる頃は楽しかったはずなのにね。
一番最初にこの黒のドレスに目を奪われ、絶対これが着たいと言ったのだ。
ある意味、祝の日に花嫁が黒のドレスって…やっぱ私変わってるのか。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
次は何が降ってくるかお楽しみに・・・。