ある人物の死
全てが未定。思い付きで話が降ってきます。
時系列、構成、完全無視の文章ですので、そこはご了承の上読んでください。
随分と前話から時間が経ちましたが、またマイペースで投稿していきたいと思います。
この気まぐれな投稿にお付き合い頂けると嬉しいです。
私が21歳になった年だった。
ある人物がこの世から消えた。要するに死んだのだ。
私は高校卒業と同時に就職し実家(借家だが)から職場に通い、
(就職時にも色々あったが今は省略する)
手取り9万から3万を家に入れる様に言われ、尚且つ生命保険にまで入らされ、
勿論受取人は言わずもがな。私を産んだ母親という人間だ。
彼女は私が家を出て行くことをゆるさず、
「家には妹や弟もいるお金がないんだから、
あんたは長女なんだから働いてお金を入れるのが当たり前だ」と言い放った。
3万を渡してもなお、彼女は「3万家に入れたくらいで良い気にならないで
(多分こんなニュアンスの言葉)」
「ここまで生きて来れたのは誰のお陰だと思っているの!」と、
さも自分が母親の役目を果たしたかの様なことを平気で言ってのける人間だった。
私はもう反論する気にすらならず呆れるしかなかった。
心の中で、「あんた」に育ててもらった覚えはないな(笑)
「あんた」でないことだけは確かだよ!
ただ「あんた」が私を産んだ母親だったという事実しか存在しない。
赤の他人よりタチが悪い人間でしかない。
人生初の就職先はサービス業で働き詰め、今では考えられないだろうが
公休さえ消化出来ないくらいの忙しさだった。
それから2年が経ち、私も転職して休みも取れる様になっていた。
いざ2個下の妹が就職となった時、予想外の展開になった。
突然、妹が私に話しかけてきた。正直きょうだいが4人いてもまともな会話は稀だ。
「お姉ちゃん、私家出たいから一緒に住んでくれない?家賃1人じゃ無理だから」
(は?)私の頭の中は疑問符だらけ。
ウチにはまだ下に高校生の弟と中学生の妹がいる、あの母親が簡単に許すのか?
私があれだけ家から出ると言っても聞き入れなかったというより
その選択肢を前段階で潰しにかかったあの母親が私が家を出る事を果たして受け入れるのか。
私は妹に「出れるもんなら出たいから何でも良いけどね」
と返事をした。大した期待もしていなかった。
だが数日後、妹はいとも簡単に家を出る承諾をとって来たのだ。
(何なんだ、この差は!)
妹は家にお金を1円も入れる事なく要求が通ったのだ。
妹「就職したから、家出たいんだけど良いよね」
母「良いけど、生活どうするの?」
妹「お姉ちゃんと家賃とか半分にしたら大丈夫だと思うんよね」
母親は少し考えたのだろう。返答に間があった。
でも、私は知っていたこの母親は妹の言うことを
今まで一度も止めたりしたことがなかった事を…。
返答が遅れた少しの間は、私からお金が入らなくなる事への懸念だったのだろう。
しかし、妹が言い出した事だ…母は許可するしかなかった。
母「わかった、家が決まったら教えてね」
私は念願の家を出ることになったにも関わらず、モヤモヤした嫌な感情が残った。
母親と妹は仲が良いと言うか、妹は母親の事が大好きなのだ。
(通常の親子関係なら普通であろう)
母親と妹は同じ人種だ。
悪気もなく?感情の赴くまま行動し発言し、
無意識のうちに平気で他人を傷つけるある種最悪に天才的な鈍感人間。
そして、自分たちの考えることが普通の考えだと疑問さえ持たない人種だ。
結局、私は2人の都合のいい様に使われ、ピエロになった気がした。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
次は何が降ってくるかお楽しみに・・・。気長にお待ち下さい。よろしくお願いします。