プロローグ・・・?
全てが未定。思い付きで話が降ってきます。
時系列、構成、完全無視の文章ですので、そこはご了承の上読んでください。
ある夏の日、小学生であろう少女が階段を上り一つの建物に入っていった。
四階建てのその建物は市立図書館だ。
一階は駐車場になっており、二階が入口でどこの図書館にでもある返却ボックスが設置されていた。
夏休みで本でも借りに来たのだろうか。
だが、その少女は絵本や小学生向けの本が置いてある二階には目もくれず、
そのまま階段を上がっていった。どこへ行くつもりなのだろう。
三階は自習室が併設されている小学生では難しい本ばかりのはずだ。
四階はカルチャークラブの部屋があるだけだった。
少女には少し重そうなその扉を押しそこにこっそりと入っていった。
そこはとても静かな場所で左手には机と椅子が置いてあるスペースがあり、
数人が本を読んでいたり、ノートを開いて何かを書いていたりしていた。
その一角以外は本棚が整然と並んでいた。
少女は奥の本棚に歩いていき、何かを探しているようだった。
あちこち覗いたりしながらある場所で止まった。お目当てのものがあったようだ。
少女が本棚から引っ張り出した本は小学生には少し分厚く重そうなものだった。
少女はそこに座り足の上にその本を載せてページをめくっては何かを探しているようだ。
あるページで手が止まり暫くの間、少女はそのページを食い入るように見ていた。
少女は、本をもとの場所に戻しその部屋をそっと出ていった。
元に戻されたその本は少女が読むにはあまりにも似つかわしくない六法全書だった。
最後まで読んで頂きありがとうございました。