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プロローグ7

 舞踏会のあった翌日、私とサクラ、その他にも沢山の友達と一緒に、ランの誕生日お祝いパーティーとお別れ会を開いた。

 ランは最初からずっと泣いていた。さすがに十四年間も過ごしてきた場所を離れるのは辛いようだ。

 会の最後には、ランはみんな一人一人からプレゼントを貰っていた。

 あの子が渡したワンピースは、一ヶ月前から試行錯誤を重ねて作られたものだ。あの子達が渡したカバンは、革で作られている。革は貴重で高価だが、生地屋さんが大幅にまけてくれたから、あの子達にも買えたのだろう。それを繋ぎ合わせてひとつのカバンにする過程は大変だったに違いない。

 あんなに一杯貰っていたはずなのに、意外と少なく感じた。皆が気を使ってくれたのかもしれない。


 旅に出る当日。

 私達三人、ランと私とシロツメさん、は町の北側の出入口にいた。

 一通り挨拶をすませ、別れを告げる。

「それでは、行ってきます」

「気を付けて行くのじゃよ」

 町長がそう言ってくれた。他の人達も、色々と別れの言葉をかけてくれた。

 そっちに夢中だったためか、シロツメさんが振り返ったことに気付くのに、時間がかかった。

「シロツメさん、どうしたの」

 聞いてみたが、返事はない。私はゆっくりとシロツメさんの目線の先にあるものを確認した。ランも同じ向きを見る。

 そこは、町の外側にあたる部分で、だいたい3ピンチはここから離れているだろうか。

 そのくらいの場所に、美少年が一人、立っていた。

「ラベンダ王子?」

 ランの声だった。いつもよりも声色が低くなっている。

 それに気さくに答える王子。

「よ。これからどうしようか迷ったんだ。でも、旅に行くんだったら、僕も一緒に行くよ」

 それだけ言って、ここに無謀にも近付いてきた。ランは魔法を使う気が満々だったからだ。

 しかし、王子は平然と真っ直ぐに歩いて来ていた。何かをランにされた様子がない。

 そして近くまで来て何かをランに囁くと、そうして大きな声でこう言った。

「それでは、行きましょうか」

やっとプロローグが終わりました。

次からが本編のはずです。


〜おまけ〜

タイトルは、「歌劇シチリア島の夕べの祈りより バレエ組曲『四季』」を参考にしました。

マイナーな組曲かと思います。ほとんど演じられる事が無いんだとか。

個人的には好きな曲です。

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