40:次の予定
ラベンダもライムも家出中だという事で、王族二人を除いた五人は、王族の子どもは家出が好きだという結論に達していた。
「所で、何でフロウ王がそこのランと言ったか、と結婚させたがってるのかしら?」
ライムが誰にともなく、ラベンダを凝視しながら言う。
「僕は知りません」
ラベンダはシロツメさんを見る。
「多分、ランの術が欲しかったのでしょう。彼女を放っておくと困ると思ったのでは?」
「何、術って」
ライムがランを見て聞く。
「それは・・・」
ランはサザンカに助けを求めるような眼差しを送った。
「それは、物体を遠隔的に動かすことのできる力の事です。簡単に言うと、魔法という概念とよく似ています」
「魔法!」
ライムは立ち上がった。
ラベンダが彼女を驚いた目で見詰めた。
「ライム、どうしたの。驚くなんて珍しな」
「いえいえ、驚いてなど。それよりも。いいえ、今すぐに、私と王都フィオレに来てください」
ライムは真剣な眼差しでランを見詰めた。
「えっ。でもでも、何で、です、か。家出、中?」
「そんな事はどうでもいいでしょ。兎に角、私と共に、王都まで来ますね」
その剣幕に押され、ランは頷いていた。
「それでは、昼食後、出発します」
そう言い置いて、ライムは部屋を出て行った。
残された六人は顔を見合わせる。
「良かったの、か?」
「悪いようにはならないと思う、けど」
「ここにいる理由ももうねーし、良いんじゃねーか」
「杉じいには悪ぃーが、そうするか」
「特に問題は無いでしょう」
「いったい何だったの?」
とラベンダ、サザンカ、菫、大犬、シロツメ、ランは呟くのだった。




