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プロローグ3

 講堂の周りは、タキシード姿の男達と着飾った女達でごった返していた。

 さすがはボタン町である。女性の服は鮮やかで、王宮の舞踏会とどっこいどっこいだろう。

 講堂入口は数人の警備員が立っている。時々太陽の位置を確認している。

 西の地平線に太陽がくっついた時に、警備員達は扉を開けた。

 群集が押し寄せるちょっと前に扉は開け放たれ、二人の警備員だけ中に入り、残りは外で群集に押し流されない位置で待機をしていた。

 警備員の一人が愚痴る。

「なんだってこんな時期に王子様が来るわけ」

 その隣にいた警備員が返事をする。

「さあな。魔法使いに会いに来た、とか言ってたかな」

「魔法使いって、あのランの事か」

「多分、な。だが、ランは来てないみたいだ」

 最初に愚痴った警備員は、勢いの止まらない群集を見渡す。ランらしき人物は確認できなかった。

「たしかに。まあ、ランは来なくて良かったんじゃあないか。たしか今日誕生日だったろ」

「ああ、そうだったな。可哀想にな、成人になったっていうのに、その日に王子様が来るなんて」

「ランだったら、王子様を投げ飛ばすだろうな」

「ははは、たしかにやりそうだ」

「まあ、サザンカがいるだろうから、口だけで終わるかもしれんが」

「あれ、サザンカも来てないのか。彼女ぐらいの美貌なら、王子様、一目惚れしてもおかしくは無いんだが」

「王子様はラン狙いだろ。たぶんがっかりするだろうな、来てないって知ったら」

「ちょっと可哀想だがな。だが、会ったら会ったでもっと大変な事になりそうだ」

 そんな二人のやり取りの間も、講堂に入っていく人は絶えなかった。

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