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18:合流

 箒に乗って、ひとまず高い所から周りを見た。

 雲の切れ間から陽射しが射している所が何ヶ所か見える。

 ほぼ真上にあるらしい太陽からだと方角というものが分からなかったが、右手下方に曲がりくねった川が見えた。眼前に広がる山の方から続いているようである。

 あれは今朝渡った川だ、と思いその川に沿って山とは反対側に向かって飛ぶことにした。

 しばらく飛んでいると、川の右岸から離れた所に森が見えてきた。その森から川に向かって道が一直線に続いている。川を渡った先にも続いていて、その先を見ると町があった。

 円形で、中心には協会があり、大きな図書館も見える。カラスリ町だろう。

 どうやらそんなに遠くまで行っていなかったようである。

 このまま飛んでいくのはなんとなく恥ずかしかったので、離れた場所に下りた。そこから少し歩いて町の中に入った。

 最初に来た時とは打って変わって、人が沢山歩いていた。

 しばらく中心部に向かって歩いていると、見知った顔を見つけた。

「おーい、みーんなー」

 五人が一斉にこっちを向く。

「おっはよー」

 こんな大きな声を出したのは久し振りだった。ボタンにいた時は、よく叫んでたな。

 サザンカがこっちに向かって走り出し、続けてラベンダがやってくる。他三人はゆっくりと歩いてきた。

「どこに行っていたのよ、ラン」

「ごめん、ごめんね。ちょっと気を失ってたみたいで」

「大丈夫だったか」

「うん。平気」

 サザンカとラベンダに笑顔を見せる。

「レイアさん、っていう人に助けられたから」

 彼女が魔法使いだった事は言ったほうがいいのだろうか。

 そう思いながら目の前の二人の顔を見ると、固まっていた。

「あれ、どうしたの?」

 聞いてみると、サザンカが硬直を解いて逆に聞いてきた。

「レイアって、この世界の人?」

「えっ、違うって言っていたけど」

「だよね」

「何で、サザンカが知ってるの?」

「いや、ううん、何でもない。何でもないの」

 そう言いながら首を横に振る。

「それで、ラン、その人ってどんな人だったの?」

「えっと、肩まで伸びた金色の髪の毛で大きな黒色の目で、白い半袖シャツに茶色の膝丈のスカートを着ていて、白い紐靴を履いていて。それで」

 そこまで言って気付いたが、二人は悩み込んでいた。何か問題でもあるのだろうか。

 口に出さなくても顔に出てしまったのだろう。いつの間にか二人の後ろにいたシロツメさんが説明してくれる。

「昔話になるけれど、そのレイアという少女は、二百年前にカラー国に来た、という伝承が残っているんだよ」

 二百年前のカラー国?

「これがどういう事かは、ランでも分かるよね。二百年前にカラーで何が起こったのか」

「カラー、戦争?」

 私でも知っている、有名な戦争だった。

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