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序章 その1

初投稿です、拙い点もありますが楽しんでもらえたらな、と思います。

序章


・・・・・何が何だかわからない。

ここは・・・どこ?


気づくと、私は町の中で1人佇んでいた、全く知らない町並みだ、それもなんだか西洋の古風なやつ、目の前にはでっかいお城もある。

そういえばいつの間にか服装も変わっている、ゲームでよく見るようなザ・村人のような服だ。


よく考えて、これはあれだ、見たことある、確か・・何処かの遊園地のウェスタンゾーンの風景だ。ということはここは遊園地・・っていやいや待て待て落ち付け私。

さっきまで私は至って平凡な町中を歩いていたはずだ、それがなんで遊園地なんかにワープしてるんだ?怪奇現象か?奇跡体験か?信じるも信じないも貴方次第ってか?あぁぁもぉぉぉ訳がわからない!!


「あのー?」

「ひっ!?」


突然背後から話かけられて私は心底びっくりした。

振り返ると、私と同じような村人の服を着た、まっピンクの髪の毛の青年が立っている、重要なことなのでもう一度言おう、村人の服にまっピンクの髪の毛である。

(うわ、随分ファンキーな第一町民だな・・・)

そんな事を思いつつも恐る恐る返事をする。


「な、何ですか?」

「あの〜ここって何処ですかね?」

「は?」


自分でも素っ頓狂な声が出たのが分かった、


「いやあのだから・・ここって何処なんですか?」


え?何!?この人日本人!?紛らわしいなぁ、コスプレか何かだろうか?

とりあえず、私と同じ境遇なのか聞いてみる。


「あのー・・・もしかして、あなたも気づいたらここに?」

「あなたもってことは君もそうなのかい?」

(やっぱり・・・)

「はい・・気づいたらここにいて・・・」


「あ!あのー!すみませーん!」

「!?」


今度は遠くから声がした、声のした方向を見ると、5人組の男女がこちらに向かって来ていた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「・・・そうか、じゃあやっぱり」

「はい、ここにいる全員が気づいたらここにいたらしくて・・・」

「これから、どうしようか?」

「・・・・」


私は少し距離を取って、彼らとピンク頭の話を聞いていた、別に人見知りという訳ではない、理由はピンクも含めた彼らの容姿だ、全員村人装備で、頭の色がおかしいのだ。先ほど手を振っていた男は赤、そのほかにも緑、青、黄色、紫色がいる。

いや、ここまで来ると流石に怪しい、全員が同じ格好で奇妙な髪色だ。

何かのドッキリか、それとも危ない宗教団体に巻き込まれたか。

どちらにしろ怪し過ぎる、やっぱり隙を見て逃げよう、そう思った矢先、緑色の頭の痩せこけた男が信じられない言葉を投げかけた。


「おい!そこの金髪のねーちゃんも離れてないでこっち来いよ!」

「はい?金髪?私の事!?」

「あんた以外に誰がいるんだい?」


この人は何を言っているんだ?私の髪は昔から黒だ、染めたことも1度もない。

否定しながらも一応一本抜いてみる。


「いや、何言ってるんですか、私の髪は黒・・・ってえええええええ!?」


金色だ、私の髪の毛が、金色だ。


「なんだよ、今気付いたのか?」

「うぇぇぇぇぇぇ!?」

「あんたもかよ・・・」

(あ、仲間がいた)


5人組の中の青い髪の少女が情けない悲鳴を上げた。

ちっちゃい背丈に人形のような容姿の女の子が自分の髪の毛を見てアワアワしている。

あ、ちょっとかわいい、持ち帰りたい。


「俺らもここに来た時には、こんなアニメみたいな髪色に変わっていたんだ」

「しかも顔も変わってるし、本当、なにが起こってるのかさっぱりわからねぇ」


そういって緑髪の男は民家の窓を指差した。


それを聞いた私と青毛の女の子はすぐさま窓に駆け寄った。


「うそ・・・・」

「あ、あ・・・」

「これは・・・」



「「かわいい!!」」


窓に写っていたのは少し幼なさの残る顔立ちにショートカットの金髪美人だった、これが私?

確かに自分の面影はどこにもない、どうしてこんなことに、いや、むしろやったぜ。


隣では少女が目を輝かせ、自分のほっぺたを何度も引っ張りながら窓を見ている、かわいい、やはりもって帰ろうか、帰れないけど。


そんなくだらないことを思いながらにやけていると、何やらサイレンのような音が町中に鳴り響いた。


『ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!』


「何これ!うるさい!!」

「ふ、ふええええ!?」

『ゲームマスターから招集がかかりました、プレイヤーの皆さんを王都広場へ転送します。繰り返します、ゲームマスターから招集がかかりました、プレイヤーの皆さんを王都広場へ転送します、ゲームマスターから・・・』


「うわぁぁぁぁ!?体が!?」


悲鳴を聞いて振り返ると赤髪の男の下半身が消えて行くのが見えた。

慌てて自分の足元を見ると私も足先からだんだん消えていっている。


「うわぁ!?何これ怖っ!」

「ふええええええ!」


私の体はどんどん消えて行き、気がついた頃には大きな広場に立っていた、ものすごい人の量だ、隣には青毛の女の子もいる。

目の前にはあの城がそびえ立っていた、近くで見ると物凄い迫力だ。


「人、こんなにいたの?」

「そうですね・・・さっきまで7人しかいなかったのに・・・それにしても何が始まるんでしょう?実は私、こんな感じの展開、知っているような気がするんです、アニメか何かで」


・・・私も同じだ、こんな感じの話を私は本だかテレビだかで見たことがある、だがタイトルがどうしても思い出せない。

なぜだろう?そう昔の話じゃないはずだ。

私は薄々気づいていた、その違和感に。


「ねえ」

「はい、なんですか?」

「あなた、自分の名前、分かる?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



『ようこそ諸君、私の世界へ・・・』


突然流れ出した黒幕の演説、私はその城を見ながら呟いた。


「記憶が、ぼやけてる・・・」
































最後まで読んで下さってありがとうございます!

迷い込む系異世界ものです!

序章は少しシリアスな雰囲気にしようかなと思って書きました。

拙い文章ですが、どんどん面白くしていきたいと思いますのでなにとぞ、宜しくお願いします!



次回、序章その2


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