無口系女子とヤンキー男子 4
熱でもあるんじゃないかと言われ保健室に行くことにした
ピピピ
36.4
ちょー平熱だ
「んーー?
雪凪さーん計れたー?」
『……』
「どれどれー
よっし!!
全然平熱だね!!
さっ教室戻りなさい!!」
『……』ペコ
一礼してから
保健室を後にした
ガラ
バタン
『……』
美桜は足音をできるだけたてないように
教室に戻った
キーンコーンカーンコーン
ザワザワ
「美桜ーーー
熱あった?
大丈夫?」
『……』コク
「そっか!!
よかったー」
よほど心配だったのだろう
そっと胸をなでおろした
「帰ろっか」
『……』コク
「雪凪ーーーー」
『……』
「無視すんなってー
今日も送ってやんよ」
『……』
プイッ
「おいっ!!!」
構わず校門へ歩くがついてくる
「ちょっと!!
御園生くん!!
あんまり美桜につきまとわないでくれる?」
「は?
なんで?」
「美桜が迷惑がってるでしょ!!」
「なんも言ってねーし、そんなこたーねーよ!!」
『……』
「美桜!!
迷惑なら早めに言った方がいいよ!!」
「はぁ!?
てか、お前何様なわけ?
雪凪のなんなの?」
「私は美桜の保護者よ!!!」
『……』
「はっ!
意味わからねーんだけど
それこそ迷惑だろ」
鼻で思いっきり笑う大知
「迷惑なわけないでしょ!!
第一美桜は男子のこと嫌いなの!!」
「んなこたー、百も承知だ!!」
『……』ピキ
「はー?
大体ねーもがっ!!……」
『……』
そこには杏梨の口を押さえる美桜がいた
しかもものすごく怒っていた
「「ッ……ッ!!!!」」
さらに冷たい目で見る
「「ごめんなさい。」」
そう言って満足したのか美桜はさっさと先を歩いた