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転生双子の冒険  作者: 南部餃子
prologue
1/3

惨死

今からおよそ4分18秒前、この世を去った。





死因は射殺。



死ぬ前はいつも通りとある大型店舗で仕事をしていた。

だが急に悲劇というものは襲ってくるものなのだな。


その日、俺は無差別銃乱射犯によって犠牲者の一人になった。


時刻は午後1時2時くらいだったと思う。

フッツーに作業してた時だった。

せっせと作業を進める中さ、

遠くの入り口で透明なスライドドアがウィーンと開いて客が入ってくるだろ?

入店した数人の客の中に怪しげなちょっと田舎臭いおっさんがツカツカと入ってきたんだけど、

不審に思いながらも俺たちは「いらっしゃいませ」と仲間店員と一緒に作業しながら挨拶をしたんだ。


その時だった。


突然、不審なおっさんはM4らしき銃を持って意味不明な事を叫び始めたのだ。

店内は騒々しくなっている。


近くにいた従業員は表情が凍りつきサッと顔色が蒼くなっていた。

正直あまり近くにいなかったけどあれは恐怖物だった。

知らないおっさんがM4持って叫んでるんだぜ?


店内に乱入してきた不審者を取り押さえるべく、

従業員は警察に通報したり一部は不審者を止めるためにかかっていった。



不審者は怒ったのだろうか…

更に大声で耳まで顔を赤くさせて血管がメリメリ見えるくらいまで浮き出させながら叫んでいた。

そしてさらに最悪な事態を招く。



そいつは銃を構えたかと思うと、無差別に発砲し始めたのだ。



店内は銃声と悲鳴がそこら中から聞こえて反響していた。

近くにいた客や店員は体中に蜂の巣みたいにすごい数の穴を開けられて血を流してバタバタ悲痛な叫びをあげながら倒れていった。

そりゃあもう何処の洋物グロゲーだよと。


命はもうないだろう…と思う。多分。

なんで軍事兵器がここに……


同時に銃弾何発も当たって血を噴き出して倒れる人や、出血した場所を抑えてその場所でうずくまっている人が。

とにかくパニックになって逃げまわる人がいっぱいいた。


それに関わらず不審者は殺傷能力の高い不気味に黒光りする銃を乱射させながら店内を歩き回っていたんだ。



え、俺はどうやって死んだかって?


やっぱり気になる?



その時俺は入口付近にいて隠れていたけれど、

犯人はちょうど都合のいいことにこっちを向いていなかったから…

好機だと思い調子に乗って背後からガバーっと襲いかかった。


その結果、犯人を捕まえて床にベチンと叩きつけからの取り押さえに成功。


一応だけどね。


俺カコイイと思った。

でもその選択をしたからこそ死んだのだよ。


素直にカッコつけないで隠れていればよかったのに。

本当に俺は馬鹿だった。



取り押さえた不審者は、フヒフヒ息を荒げながらギャアギャア騒いで

「ハナセェー!ハナセェー!」


と言いながらそいつは奇声あげて腕をグルングルン回して暴れていた。



一見ノーマルおっさんのストロングパゥアーと言うのだろうか…あまりにも力が強すぎてアラ大変、

増援が来るまで離すまいと必死にしがみついていたものの、なんなく吹っ飛ばされてしまった。

そして俺は地面とキスをする。前歯強打ですごく痛かった。


その後身体が自由になった犯人はムクっと立ち上がり、

躊躇なくM4らしきものを向けて無様に地を這いつくばる俺に向けて、

俺のはらわたが大変なことになるまで撃ってきた。

当然物凄く痛かったよ。

なんせ身体中に穴が開いて蜂の巣状態なうえに、どくどく血が流れるわ流れるわで。

そうこうしているうちに、意識が薄れてきていた。


「もうちょっと長く生きたかったなぁ」


そう思いながら俺は不審者のおっさんにより只のグッチャグチャの蜂の巣ミンチ肉になって死んだ。




――――――はずだった。

処女作初投稿ですがもし気に入って頂けたなら幸いです。

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