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この世界は美しく  作者: 過去之残骸
第0章 今までの日常
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6月23日 教室にて

教室に着いた。

誰かに挨拶などをする事なく自分の机に座る。

別に俺がぼっちなのではない。

寧ろこのご時世クラスメイトに挨拶する人のほうがトチ狂っている。

しかし結構早く学校に着いてしまったみたいだ。

まだ朝のホームルームまで十分も時間がある。

これだけ長いと流石に退屈だ。

俺は大輔に話しかけ、何かをする事に決めた。


「だいすけー、何かしようぜー」


そう大輔に話しかけるが「そんな事言われても校則厳しいしゲーム機とかカード系とか持ってきてないぞ」と返された。

それに対し俺は「流石にゲーム機持ってくるとはこっちも思ってないよ、寧ろ持ってきてたら反応に困る」と言い、続けて「そうだな……誰か適当にクラスの人に話しかけてみるか?」

と冗談半分で言ってみた。


「それいいな、誰と話す?」


ちょっと予想外だった。

ああ見えて大輔はそこまで社交的な奴じゃないからだ。


「誰と話すといっても男の殆どは部活やってていないしな」


そう、今の時間帯は殆どの部活が朝練を行っている。

でも俺たちは帰宅部だから気楽だ。


「今居ると言っても数人の女子だけか……あの子なら話せそうだな」


あの子って誰だ?と思い「あの子って誰だ?そんな話しやすそうな子居たか?」と俺が言うと「ほら、あそこの子」と視線をその子に向けながら話す。


「あれは……ひなって名前の子だったかな?」と若干疑問を抱きつつもそう言った。


「そうそう、ひなって子だったな。 ちょっと話しかけてくるわ。 お前も直ぐ来いよ」


大輔はそう言い、ひなの所に向かった。

向かったって言っても精々数十メートル程度だ、下手したら数メートル程度しかない。


今大輔が話に行ったのがかしわひな、女子生徒の一人だ。

もしこの名前で男子生徒だったら余り近づきたくない。

偏見だと言われてもそれは致し方ない事だ。

それは俺の気持ちだからだ。 俺の気持ちは俺自身がコントロールする。

そんなどうでもいい事は置いといて、彼女はこのクラスで1,2を争うほど背が低い。

背が低いというか体格が俺たちに比べて一回りも二回りも小さいのだ。

だから大輔でも声を掛けられそうだと思ったんだろう。

だが俺はひなちゃんと言っただけで苗字を言ってないので変質者に見られないか心配だ。


「俺も様子見に行こうかな」


そう思い俺は大輔と柏さんの所へ向かった。

2014/1/31 後書き削除及び文章修正

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