6月23日 校門にて
歩く事5分、俺たちは学校に着いた。
白を基調とした色の建物だ。
校門では先生と思われる人達が挨拶運動を行っている。
「具島と実原、おはよう」
爽やかに挨拶をするあの人は、クラスの担任である斉藤先生だ。
噂では彼女募集中らしいが別にそんな事はどうでもいい。
「お、おはようございます」
俺はとりあえず普通に挨拶をした。
しかし大輔は「ちーっす」と挨拶をした。
「(……あれは不味いだろ)」
友達の間柄ならまだしも、相手はいい年した大人、しかも通ってる学校の教師達なのである。
「おい具島! ちゃんとおはようございますと言え!」
見た目四十代に見える教師が具島に厳しい口調で注意した。
そこに斉藤先生が「まあまあ、いいじゃないですか。 彼もそういうお年頃ですし」と、大輔を庇うような形で横槍を入れる。
するとその四十代の教師が「斉藤クン。 君がそうやって生徒を甘やかしてるから――」
と、矛先を斉藤先生に変え、八つ当たりと言う名の注意をし始めた。
「なあ大輔、そろそろ行こうぜ」
「ああそうだな。 巻き込まれるとやばそうだしな」
などと大輔と軽く話し、俺達はそそくさとその場を離れた。
※--作者から--※
こんにちは、作者です。
今回も特筆すべき点はありませんが、話の区切り方については、1話1話を短く、手軽に見れるような話の区切り方にしています。
なので進行がすごく遅くなり、話数が異常な程にまで増える可能性があります。
でもその点はご安心を。原稿がある分が尽きるまでは1日1回の投稿を目標にして頑張っていきます。
それと違和感を覚える方がいらっしゃると思いますが、まず鍵括弧が基本的に喋ってる文、それ以外が喋ってはいないが思ってはいる事、考えている事、描写などとなっています。
改行ミスと思われそうな所は、私がその所をどうすればいいのか分かっていないだけです。
あとどうでもいいですが見た目40代の教師は男ですが30代半ばで、結婚してます。
それでは次回をお楽しみに。
2012/8/28 日編集箇所:句読点の打ち忘れ・脱字修正
2014/1/20 文章構成を変更
2014/1/31 全角数字を漢数字に変更