6月23日 通学路にて
ここは自然豊かな場所、鷹山市。
駅のほうは都会のような雰囲気を醸し出しているが一度、駅から離れると一変、そこは緑が生い茂るような場所が広がっていた。
そう、数年前までは……。
そんな重い話じゃないんですけどね。
ただこの街も近代化の波に飲み込まれてしまったってだけです。
しかし今でも自然は残っています。 昔のような田園風景が……。
俺の名前は実原順太鷹山市立 鷹山中学校に通う生徒の一人だ。
「おーい、じゅんたー」
後ろから声が聞こえる。
今俺を呼んだのは具島大輔 俺の幼馴染でよく遊んでる友達の一人だ。
「よう、何か用か?」
とりあえず呼ばれたので聞いてみた。
しかし素っ気なく「いや、居たから呼んだだけだ」と言われた。
それと、「用もないなら一緒に学校行かねえか?」とも言われた。
その事について、俺は別に断る理由もなかったので、「そうだな、行こうか」と返事をした。
「それにしても今日は風が強いな」と俺が軽く呟く。
「こういう日は女の子のパンチラが拝めるかもな」と大輔が返す。
「はいはい……」
俺はとりあえず適当に返事した。
正直呆れた。
しかしいつも通りの反応だ。
と、その時勢いよく北からの風が吹いた。
「うぉっ」
いきなりの風に俺は驚き、思わず声を出してしまった。
しかし声を出したのは俺だけではなかったようだ。
「きゃっ」
どこからか女の子の悲鳴が聞こえた。
多分先ほどの風でスカートが捲り上がったのであろう。
「見えたっ! ありがたやありがたや……」
大輔は見事その少女のパンチラを拝んだのだろう。
「大輔……。 そんな事毎回してたら遅刻するぞ」と注意する。
「分かったよ……。 もっとパンチラを拝みたかったぜ……。 できればスカートの中身を見られた事により恥ずかしくなって――」
「落ち着け」
大輔が途中から暴走していたので冷静に止めた。
一体あいつは何を考えていたのやら……。
「……学校行こうぜ」
大輔は不貞腐れたかのような声でそう言った。
「なんかすまんかった。 まあ行こうか」
※--作者から--※
初めまして、作者です。
毎回最後にはこんな感じのネタバレにならない程度の説明を入れようと思います。その前に、こんな感じのノリで進むと思いますので、相容れない方はぶらうざばっくするです。
それと今回は短めですが次回から長くなる可能性がございます。
先ず、タイトルが6月23日になってますが、木曜日と言う設定で、日付は2011年基準になっています。
ただそれ以外に説明する事が無いってのも今回です。
それでは次回をお楽しみに。
2014/1/20 文章構成を今の書き方に修正