昔話3
いつもながら短いです(^_^;)
魔女の日常は青年が来たことによっておおきく変わりました。今まで1人だった食事も2人になり、話し相手もでき、1人じゃない、誰かが側に居る、それだけで魔女は嬉しくて前よりも笑顔を見せるようになりました。
青年は相変わらず自分の事は何も話してはくれず、魔女もそこまで追及はしませんでした。
青年はとても素直で優しく、手伝いもよくし、話も面白い人でした。大人びて整った顔立ちなのに、ふいに笑った顔が子供っぽくて、2人で薬草を積みに行くと興味津々に魔女の話を聞き薬草を探しました。何だか不思議な人だなぁ、いつしか魔女はその青年にひかれ、そして青年に恋をしていました。
しかし幸せな日々はそう長くは続かず、青年の傷は癒え青年は街に帰る事にしました。その話を聞いた魔女は、そうですか…、と呟きそれ以上何も言いませんでした。
本当は帰ってほしくなどありませんでした。本当はもっと一緒にいたくて、青年の事をもっと知りたくて、あの日兵隊達が言っていたことも聞きたくて、…この思いを打ち明けたくて。
次の日の朝、青年の姿はもうありませんでした。テーブルの上に「ありがとう」と一言書き残し。魔女は数年ぶりに泣きました。泣いても泣いても涙は止めどなく溢れだし、寂しさと切なさと引き止められなかった自分への後悔でいっぱいでした。
何か久々過ぎて語りべ口調が難しい(泣)
長々とすいません、昔話4に続きます。多分昔話は4で終わる予定ですw