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1人の青年
それから2週間程たったある日の午後、城に1人の青年が訪ねて来ました。その青年は昔からお姫様と仲が良かった青年でした。
今のお姫様の状態を聞き付けた青年はお姫様に会わせてくれ、と言いましたが、今お姫様には会えない、と追い返され、青年は帰って行きました。
翌日、青年はまた城を訪れました。そしてまた追い返えされそうになった時、青年は真剣な顔をして、こう言いました。
「お姫様を変えてしまった原因は俺にある」と。
門番達は初め話を信じませんでした。しかし、何度追い払いましたが青年は毎日の様に城を訪れ続けました。
その熱心さと真剣さにとうとう門番達もその話を信じて青年を城の中に入れました。
青年はお姫様の部屋ではなくまず王様の居る部屋に案内されました。
王様が「娘がおかしくなった原因はお前にありとは本当か?」と訪ねました。
すると青年は少し躊躇いながら全てを話出しました。
その話はとても信じがたい話でした。