prologue
定番です。
自分の自信作の一つなので、宜しくお願いします。
神田夕紀
17歳。7月7日生まれ。
とある名家のお嬢様で、何故かこの町に引っ越してきた。
「私、神田夕紀は、
突然ですが、家庭の諸事情で、今日をもってこの地域から引っ越すことになりました。
3か月という短い期間だったけど、とても楽しかったわ。
今まで、どうもありがとう。」
「お嬢様。
ここが、新しい家ですぞ。」
「・・・・・・」
「お嬢様、どうかなさいましたか?」
「いいえ。
少し昔の事を思い出していただけよ。
ところで、散歩してきても宜しい?」
「構いませんぞ、お嬢様。
ただ、人通りの少ない所には、行かないようにお願いしますぞ。」
「分かったわ。
ありがとう。」
「一応、地図は持ってきたのだけど・・・・・・
この地域は、思ったより少し複雑かもしれないわ・・・・・・。」
さっそく、私は迷っている。
私が引っ越してきたのは、幕張ニュータウンというところで、公園がとても多かったり、電線も地下に埋まっていたりする、比較的新しい地域なのです。
だから、少しみくびってしまったかもしれない。
ここは、どこ?
1時間後。
コンビニの近くの日陰で涼んでいると、誰か、同学年くらいの男の子がこっちに向かって歩いてきた。
「お前、さっきからどうしたんだ?
こんな所でウロチョロしていると、万引きと間違えられるか、不良達にたかられるかの2択になるぞ。」
「それが・・・・・・。
お恥ずかしながら、道に迷ってしまって、家に帰れないのです。」
「もしかして、この地域に来たのは初めてだったりするのか?」
「確か、小さい頃に父の仕事の関係で1回だけ来たことがありますわ。
ただ、もう余り覚えていなくて・・・・・・。」
「そうか。
なら、そこで少し待ってろよ。」何故でしょうか。
今の言葉に不思議と安心感を覚えました。
10分後。
彼は、自転車をこいできた。
「ほら、後ろに乗って。
この地域は広くないから、1時間くらいでだいたいの場所に回れるから、家も見つかるだろう。」
「そんな、わざわざ・・・・・・。
迷惑になってしまいますから、別に大丈夫ですわ。」
「良いよ。
俺は暇だし。というか、
お前が家に帰らなかったら、家の人が心配するぞ。」
「・・・・・・本当に申し訳ないです。」「大丈夫だって。
それじゃ、とっとと行きますか。」
優しい方がいて、本当に良かった。
その後、少し話をしていると、自分の新しく住むマンションを見つけた。
「ここで大丈夫ですわ。」
「そうなのか?
もしかして、このマンションに引っ越してきたの?」
「そうですわ。
それがどうかなさいましたか?」
「俺も、このマンションに住んでいるんだ。
それじゃ、ちょっと用事あるから。
じゃあな。」
「ありがとうございました。」
そう言って、優しい方を見送った後、家に帰ると執事さんの軽い説教が待っていた。
それをうけながら、私はふと気付く。
「あの人の名前、聞きそびれてしまいました。」
to be continue
こんにちは。
キリトlv100です。
今回は、少し甘いです。
最近連載が多いので、更新が遅れるかもしれないですが、是非宜しくです。