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不治の病  作者: 言吹うQ
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8月30日

勉強、というものがある。学生である以上いくら遠ざけようと思っても近づき、厨二病をも蝕む。つまり大人にさせる。大人になると厨二病は「自分だけの楽しい世界」から「古く痛い世界」へと変化する。黒いノートに刻む筈の筆は止まり、眼帯より赤シートに目を通すようになり、気づけば平凡な学生へと変わる。愉快な夢を覚めさせる。もう厨二病ならではの鮮やかな感性は失われ、つまらない日々が続く。忌むべきだと思う。いつまでも嘲笑されようと貫こうとしていたはずの思想を貶されるくらいなら勉強から離脱し、どこまでも自由なこの私だけの世界に閉じこもりたい。描きたい物語を忘れることなく描き続けたい。学生だからなんて理由でそれを辞めるなんて以ての外だ。まだ浅いから、もっと大人になってから始めようとしても、その頃にはきっと厨二病を只の気狂いの時期として封じ込み、二度とは開かないだろう。だからこそ今しかない。今、新鮮なうちに、私しかできない描き方で描きたいものを描く。もう言い訳しない。言い訳してたら大人になってしまう。蝕まれてしまう。周りもみんな恐らく目覚めつつある。しかし関係ない。私は厨二病であり続ける。その方がよっぽど幸福だ。

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