冒険8─ただのナビだと思った?ざんね~ん☆天使ちゃんだったはずでした!(泣)
YESと。
──おめでとう! スライムは従魔になりました!
おお! コレで俺はモンスターテイマーに!
って、こんな簡単にいったのも加護故なんだろうなぁ。
神よ感謝!
「で、お前の名前か」
「──」
ジッと見られてる気がする。
いや、見てるはコレ。
でも、こいつ意思とかあるんかね? 自我は?
生命って考えたら、そこら辺の野草とかにもあるんかね?
輪廻転生とかの領域だわ。
いや、転生してるわ俺。
困ったらナビエモンかね?
「おーい! ナビエ…」
(その子は産まれたてで自我というのは今は無いですね。どちらかと言うと世界の自浄作用のシステムの一環、ある意味データと言い換えられます)
へぇ~。
さっすがナビエモンや。
っと、言うことは見上げるのもデータに組み込まれてると?
(少しずつ該当の所作等をクリアしていけばデータに感情などの発露を与えられるのかと)
与えられるねぇ。
与える、与えるかぁ。
なら、アレか。
ナビエモンをドッキングするみたいなのも出来るわけだ。
(え?)
ふ~ん。
(あの、え? お待ちを──)
「ていっ!」
(ああああああああ!!!!!)
「おお! 揺れてる、揺れてる。後はこれは念話か。従魔とマスターのみの専用チャンネルみたいなやつか」
(ちょ、ちょっとおおおお! 私! 私! あっ、名前ナビになってる!! 待って! 私は天使! こんな名前じゃない! あのバカンス野郎のお膝元の天使!)
こいつ、天使だったのか。
それにどうもあの老人、結構ボロカスに言われてるな。
めっさ、ギャーギャーと今も泣き喚いている。
「悪かった、悪かったって! 出来心で! なら、戻すから! 戻す…せない?」
あれ? なんか、その際は殺すみたいな危険報告されて来てるわ。
何、この通知?
(私…穢されちゃった。この世界の生ある者って定義づけられちゃった。もう戻れない、シクシク、シクシク──)
「あれ? 俺、なんかやっちった感じですか?」
いや、こんなテンプレ回答ってもっと、こうチートを発動させて、いうテンプレ言葉だったはずだけれども。
あー…なんか、すまん。
責任は取るから泣くのやめ──。
(せ、き、に、ん! 取ってくれるんですね? 取ってくれるんですね? 言いましたね? ね? ね?)
「お、おう」
(もう、嫌だとか捨てるとか、しつこいとか、こうなんやかんやと遠巻きにしたりとか、なんだかウザいとか、細かすぎとかそんな事でも良いんですよね!?)
「あ、はい」
これ、面倒いやつや!
あかん、早速何かルート選択ミスった気がする。
あれ? 神加護は? お~い!
いや、待て。
どちらかと言うと、自分から手繰り寄せちゃった系か。
ズンズンとスライムならぬ天使ならぬ、エンジェルならぬ。
そう、命名ナビが体当たりをかましてくる。
いや、俺、主人なんだが?
いや、まぁ…悪いのは俺なんだけどさ。
やっちまったなぁ…。
とりあえず遠い目をしてそこら辺に群がって来ているスライムを遠目で見るのだった。




