冒険80─わー! 野生のエルフがあらわれたー!
「へぇー、本当に大森林と言われるだけあるわね。木に木に木に草に、鬱蒼としてるわね」
「天使様、上ばかり見てると危ないですよ。下も見ないと」
「はいはい。そんな事言って私に限って──ギャフン」
「天使様ー!?」
そりゃそうだ。コケるだろうさ。一瞬スカートの中身が見えてしまったが気にしない気にしない。
でも、確かに生い茂ってはいるが……最初の入り込んだ時と比べて、数日は経ったが今の森の状況は間伐されては光が下にも届くように整備されてるような印象がする。
「アレは…?」
「ん? 主よ、どうした?」
「なんだぁ? お主、何かあったか?」
じっくりと森林を見ていたせいもあったのだろうか? それとも何かしら該当するスキルや加護が働いたのか。チラチラと森の中を揺蕩うように舞っては浮いてはフヨフヨとしてる光の光源が視えるようになってきていた。
いや、視えるようになったのか? これは色んな色の光の球が集まって来ているのでは?
ちょっと驚きつつも、周りは見えていないようで、しかし「んー??」と、ポンコツ駄天使は魂の繋がりで、俺の加護やスキルもある程度共有してる影響からなのか。アイツには朧気ながら、この光の球を視えているだった。
「ポンコツ駄天使、コレが視えるか?」
「うーん、霞んでるけれども、朧気に? 若干? コレは──精霊ね? でも、なんでこんなに沢山? アナタ……いえ、アナタなら確かにそうなるのかしら」
「天使様? どうしたのです?」
「うーん、まずいかも? ここら一帯の精霊がアナタに向かって集まってるかも」
「それはマズイかも知れんの……」
「は? そのマズイっていうのは?」
「儂もそこまで詳しくは無いのじゃが、精霊とエルフは密接に関わってると聞く。そんな中でここら大森林という、エルフの縄張りで、その密接に関わってると言われる精霊がお主に集まって来ているのだ。これだけで分かるだろう?」
「あぁ、凄い良く分かった。分かりたくないが分かった」
「主、何か来ていますぞ?」
ガサガサと物騒僧侶の警戒の声の後に続いて、何者かが近付いて来る音が聞こえてくる。危険な反応は出ていないので、敵対者や強い警戒は必要無いだろうと判断しては俺は手でジェスチャーをしては皆の警戒をある程度抑える。
そして「あれぇ? 精霊の様子がおかしいから、追い掛けて来たのだけれども、キミ達は誰? どこから来たの? んー?」と、俺達の前にエルフが、これまた定番な感じで弓と腰には短剣を差しては現れたのだった。




