冒険6─やっぱり風呂よ風呂。
「おお〜! ファンタジー!」
いや、混浴を期待して来た下心を抱いて来た俺は確かに居ましたよ。
だけれども、明らかにちゃんと男女で別れていたのと+αで使役している獣というか召喚獣と言いますか、ペット可の混浴チックな場所も合ったりでニーズの幅広さに感激した所存です。
「そして、逞しぃ…」
ムキッ! ムチッ! ウホッ!
そう、アレだ。
引き締まっている感じだ。
うーん、俺? 俺は普通だな。
いや、囲まれると幾分、アレだ。
モヤシというのがあればあれだ。
いや、でも最低限の筋肉は…。
まぁ、良いや。
かけ湯もあるし、シャワーチックな魔法で再現する魔道具チックなやつも散見されるし、薬湯もあるし、サウナも乾湿どちらもあるし。
「いや、至れり尽くせりかよ!?」
これはあれか?
1滴か?
神の言うバランスの為の1滴の恩恵なのか!?
確かに湯屋は生活に根付いているとも言えないでは無いが…いや、グッジョブ、私の知らない転生者?(仮)。
「あぁ~、いやざれるぅぅ~」
声は御愛嬌だ。
これが魂からの安堵の声なのだ。
手足の力も良い感じに抜けてくれば、フワリと身体が浮いてくる。
あぁ、いい湯だな。
上がりたては早速1杯とビールを呷ってる方が多いこと多いこと。
大丈なのか? と思ったが、此処は異世界だった。
逆に俺自身が好きな牛乳はやはり家畜を飼うというのは貴族の嗜みと言うか、ステータスらしい。
そもそもがちょいっと高級チックらしい。
まぁ、そうだろう。
この世界には魔物が居る。
早々とのどかな場所なんて無いし、そんな余裕も無い。
わざわざ手間隙かけて育てて糧にするよりは目の前に討伐としても、飯としても、素材としても魅力的な魔物が居るのだ。
育てようという発想の下地が奪われていると言っても過言では無いのだろう。
なら、此処は郷に入れば郷に従えだ。
俺もキンキンに冷えたエールを1杯。
「うーん! ウメェ!」
あぁ、喉が鳴る!
これだ! これ!
とりあえず、もう一杯お代わりしては上機嫌になって、帰りに露店をひやかしてはご飯をちょいちょいと食べつつ、そのまま宿に戻っては横になるのだった。
「あぁ~、異世界…最高だ」
クリーンと唱えては部屋を一気に綺麗にして、そのままベッドに潜れば、気づいたら俺はまた真っ直ぐに夢の世界へとダイブして行くのだった。
そして、あくる朝は優雅に朝食を食堂で簡単に取りつつクエストボードに向き合う俺が居た。
さて、本日はどうするかね?
そして、また俺はクエストボードへと手を伸ばすのだった。




