冒険5──やっぱり鑑定は万能よ
「薬草採取〜♪ 薬草採取〜♪」
気分はランラン、ルンルンなルンパッパな気分だ。
「うーん──サーチ!」
いや、アナライズも有りか? 有りなのか?
まぁ、なんだ無難に鑑定でも良いだろう。
目を凝らせば、いや、意識を向ければ草・草・薬草・薬草・草・草みたいな感じで薬草が分かる。
更に意識を向けると薬草の種類も見えてくる。
更に更に念じると調合方法やら何やらが紐付いて見えてくるという、有り難い仕様だ。
感謝! 神!
とりあえず、目についた者から──えっと根を土と一緒の方が品質は良いのね。
ま、当たり前か。
よしよし、ドンドンとこの肩掛けカバン(初期装備)に詰めて…まぁ、中はアイテムボックスだが仕舞っていくかね。
よっこらせ、よっこらせとブチブチと採取しつつもこちらを見てくるウサギちゃんも出てくるのでサクッと一緒に刈り取っては南無南無していく。
「よし! こんくらいで良いだろう!」
っと、いうかお日様ももう頭上だ。
昼だ昼。
お腹も減ってきたし、結構頑張ったよ俺?
レベルも上がったし満足よ。
そして、混み始める前にはアロマの街へ帰ってはギルドに報告したら受付嬢さんが、またもや固まった。
「えっと、群生地とか見つけたのですか?」
「まぁーそんなところですかね?」
「採取の仕方も綺麗ですね…」
「あはは…」
そうそう、愛想笑い、愛想笑い。
いや、詰められても困るので私。
ただ、結構な加点になったらしい。
これはシルバーなタグへと昇格するのは早くなるかも知れないな。
こう、ブロンズは駆け出し、シルバーは一般、ゴールドはプロ…それ以上は魔鏡らしい。
確かに、見渡せばシルバーとブロンズがチラチラとだ。
まぁ、ゴールドなんやらがゴロゴロ居るほうが怖いか。
どんだけ世界の種族が全体が恵まれてるんだよ! って、話になるものな。
まぁ、バランスなんだろう。バランス。
バランスは大事だよな。
心技体共にバランスは大事とも聞くしな。
とりあえず、結構サービスの付いた報酬を受け取りつつ、懐を暖めつつ、更に暖めに裏手の素材買取ならぬ、解体場所へとウサギちゃんだった者達を納めに行く。
これで、更に金は上乗せだ。
うんうん、良きかな良きかな。
ちょっとだけ1日の生活の余裕を満たせる金額を稼げたと分かったら鼻が高くなってしまうな。
今日はこのまま終わりにしよう。
遅い昼食を取りつつ、俺はその足で気になっていた大衆浴場へと足を運ぶのだった。




