冒険57─久しぶりの地面はやはり安心するらしい。
「とりあえずが、コレが海賊達の資料になる」
「あぁ、しっかり受け取った。これでクエスト依頼は完了だ」
「お、終わりましたかな?! そ、それではシーサンペントを!」
「おい、アレはなんなんだ?」
「貴様! 宗主様に向かって! なんたる暴言!」
「おいおい、お前もそうイチイチ当たるのは止めてくれ。宗主様の件はうちのせいなんだ。うちに所属するギルド員の中に龍信仰の信奉者が居たんだ。偶然、シーサンペントの話を聞いてしまったみたいでな…」
「勘弁してくれ」
「だが、買い取り金額含めて全ては龍信仰から出るんだ。俺達、いや…他の冒険者ギルドでは資金は調達は困難だろうさ」
そう、言われると俺にも立つ瀬が無い。
ため息を吐いては宗主に導かれるまま、彼らの活動拠点へとギルドマスターを伴っては連れて行かれるのだった。
「ささっ、こちらで出して頂けましたら!」
周囲には幹部なのだろうか?
まぁ、宗教団体者しか居ないのは目に見えて、周囲の興奮の度合いから分かるが、俺はギルドマスター、駄天使、王女ちゃんを下がらせてはアイテムボックスからドンッとシーサンペントを取り出すのだった。
「おお! 傷は…少ない? いや、鱗が堅いのか! しかし、首は一刀でこんな綺麗に、これなら突っつける事も……いや、これは素晴らしい! 早く保管の術を施すのじゃ!」
宗主の一喝から、一気に騒然と周囲が動き始めては首元をくっつけては冷凍魔法で保存を効かせては腐食を遅らせ始めていた。
「素晴らしい…! 素晴らしいぞ! おい! 対価の方を早くお渡しするのだ」
「はっ! おい、こちらが対価になる。これが明細だ確認しろ」
そして、先程のドラゴニュートの僧侶がこちらにやってきてはアイテム袋と紙切れを渡してくる。
中身を意識して確認しては書かれた明細と間違いが無いのを確認する。
「ああ、確かにありがとよ」
「ふんっ」
そして、そいつはそのまま僧侶の下へと向かっていったが、チラッと良く周りを見てみるとチラホラと彼ら彼女らの皮膚には鱗みたいなのが見え隠れしていた。
それに気付いてはギルドマスターの方を見やると「いや、俺には無い。俺はよそ者だからな」と言ってきた。
なるほど、そうなると土地柄なやつなのだろうか?
少し気になりはしたが、久しぶりの地面と言うことの安堵感は俺達、俺も含めては大きかったらしい。
一仕事の区切りが付いた事での疲れが見え隠れしていたので、ギルドマスターのオススメの宿を聞いてはそこである程度の期間の宿泊費用を支払っては、俺達は早々に眠りに就くのだった。




