冒険42─これからの為の第一歩。そして、あの後のウェストール。
「まずはお疲れさんだな。あぁ、別に全部言わなくても良い、あくまでも俺の独り言みたいなもんだと思ってくれ」
「ああ、分かった」
「ったく、独り言だって。まぁ、なんだあの後王女誘拐に際して、ウェストールは2分されたに近い。王族派は貴族達筆頭が所属していて、そして、王女の母君──幽閉に近い第二王妃は平民が率先して動いては身柄を確保し、今は冒険者ギルドが匿っている平民派閥に分かれている。内乱が今直ぐにでも動くかと思われたが、国の造りが良かったとも言える。貴族街と平民街の間の商人区域が緩衝材となってはお互いの架け橋になっては奴さん達も商売にもなるからと目敏く動いては均衡が保たれてる感じだ。だが、貴族街の貴族は貧民層を焚き付けては暗躍させたり、奴隷を使っては平民の数を減らしてるという状況だ。荒れるぞ、あそこは」
「っと、言うことは。ここの門番にはお尋ね者として、俺達が出ていたがそれはどうなるんだ?」
「はぁ、ぶっちゃっけた話は冒険者ギルドというのは、世界の安全機構の役割に近い存在でもある。国内の情勢を諸外国に知らせては牽制させる面もある。正直にいうと、諸外国の反応は様子見に尽きるな。むしろ、内乱一歩手前の国となぞ関わりたくないというのが大きいだろうさ。あの国を乗っ取りたいというのなら別だろうがな」
「なら、ある程度は俺達は自由で大丈夫なのか」
「あぁ、今のところはそう思って貰っても大丈夫だろう」
「あの、母は──母は大丈夫なのですか?」
「いや、すまないな。昨日の今日の…本当に直近の話なんだ。とりあえず、ウェストールの冒険者ギルド本部に匿われる面から安全だろうさ。逆に聞きたいがお前らはどうやって此処まで移動してきたんだ? 普通に馬車でもウェストールからここまでは5日〜7日の距離だぞ?」
「あぁ、それは…企業秘密だ」
「ま、深くは聞きはせんさ。「ギルドマスター…」おっ、ほら、受付嬢が持ってきてくれたな。これが王女さんの新しい身分証明だ。失くすなよ? 後はパーティーも加入申請は通してる」
受付嬢が入ってきては渡されたブロンズタグをギルドマスターは王女に渡してはニカッと笑ったが、正直ただの悪人面だ。
「あぁ、後言い忘れる所だった。ドラゴンの報酬の白金貨だが…あれは各国の王都の冒険者ギルド位しか取り扱えない量だ。もし、崩して使うならば各ギルドでも請け負うが、大きく使う時はその認識で頼む」
「分かった。そして、助かった。早速だが下ろしたい」
正直、宿や飯代、湯屋、そして、王女ちゃんの装備とか考えると懐が心許なかったのだ。
有り難くギルドマスターからお金を下ろしてはオススメの宿等を教えて貰っては俺達は冒険者ギルドを後にするのだった。




