冒険3─普通は魔力水晶は割れませんからぁ〜※パリンパリン〜☆
ギルド!
そう、それは漢の荒くれ者たちが集う場所!
暴力と暴利が跋扈しており、すったもんだのアレだ。
なんかコワーイあれがあるんだよ?
ニュアンス分かるだろ?
はぁ…匂うぜ──美味しい匂いがな!
「ん? 美味しい匂い?」
チラッと横を見れば併設された食堂ヨロシク! から、老若男女のまぁ、色んな種族もヨロシク! な感じで酒盛りしてるのが見える訳ですよ。
ハハッ、まぁうん、平和なのは良いことさ。
とりあえず、お約束なビビっちゃう感じは入る前に演じた訳で、後は普通に冒険者受付ギルド嬢まで行くまでよ。
「えっと、どのような用件でしょう?」
「ふっ、冒険者登録…ヨロシク☆」
「え、えぇ──と、はい。少々お待ちを」
パタパタと書類を取りに向かっている背中にはドン引きの文字が書いてあるのが、哀しいかな…僕の目には見えてしまった。
あれ、これも何かのスキルかね?
(いいえ、タダの…)
だまらっしゃい!
おぅ、ナビよ。
お呼びでは無いのよ。
うん。
ノータッチ・ミー。
「あのー? では、こちらへ記入を──字は書けますか? 読みも大丈夫ですか?」
「ええ、お任せを…えぇ」
読める! 読めるぞ!
書ける! 書けるぞ!
これが加護! 異世界翻訳なんちゃら的なやつか!
おおー。
すんばらしぃ!
「えっと名前──出身地…は聞き慣れないですね? チキュウ? 田舎ですかね?」
「まぁ、侘び寂びの効いた素晴らしい場所ですよ」
「はぁ…? まぁ、後は実力が最低限あるか──こちらの水晶に手を乗せて魔力を流して貰えても?」
「ハイハイ…」
パリーン。
パリンパリンチョリン。
うん、そんな擬音では無いけれど、魔力? 的なのをイメージして通したらパリンパリンですわ。
お姉さんも目がパリンパリンですわ。
隣の別の受付嬢を口説いてた冒険者や、そのお姉さんも目がこっちを見てパリンパリンですわ。
さっすが加護!
すんばらしぃ〜。
「あはは……えっ~と最低限の証明なら、買取りもお願いしたい、こちらのラビットちゃんはどうですかね?」
「えっと…えぇ、は、はい。と、とりあえず、分かりました」
うん、お姉さん目を遠くしながらもササッとなんだかブロンズ的なタグに記載を施して、俺っちの血を1滴垂らして、登録してくれた模様だ。
知らないのだろうな。
その1滴は世界のバランスを司る為の1滴なんて、な!
と、心の中でドヤ顔をしつつも、ビクビクしつつとりあえず、お姉さんに教えられた裏手側の素材買取り兼、解体場所へとウサギを俺は持っていくのだった。




