冒険31─教育教育教育教育!
「なぁ、俺思うんだけどもさ、アレが言ってたのは俺の役割は世界のバランスの1滴の雫とか言ってたような気がするんだよ。教師って1滴に含まれるん?」
「え? それ、私に聞くの? 嘘でしょ? 分かるはず無いじゃない」
「さいですか」
なら、お前には何が分かるのか。
そんな野暮な事は言いませんよ。
そんな服とにらめっこをする昼下がり、結局は金額を掲示して販売員に服を見繕って貰うので落ち着いていた。
その後は残った金で紹介の宿で宿泊の手続きをして、湯屋を後にしては更に残ったお金で慎ましい飯を済ましては、またベッドに潜り込んでいた。
あぁ、これが幸せか。幸せなのか?
むしろ、凄い労働者な気分なのだが?
湧いた疑問を頭の隅に追いやっては明日は朝から向こうで挨拶と講義の開始だ。
とりあえず、王城からのお呼ばれがあるまでの期間が目安にされてるけれども、だいぶザックリで聞いてるこっちがビックリだったわ。
「さぁて! 私の指導を見せてあげるわ!」とか、言いながら宿のサービスの1つの朝食を食べながら、目の前のコイツはほざいているが、あぁ…俺には分かる、コイツはノープランだ。
何となくで発言しているのだ。
どうしよう、この駄天使。本当に駄目な天使過ぎる。
「えぇ、では昨日皆様にお話のあった、最近王都でも噂が囁かれていた新星のゴールド冒険者の方々になります。短い期間ですが、皆様しっかり教わるように」
「はーい!」と元気な声で返してくる生徒達は、どいつもこいつも身なりが整っていてはキラキラしていたり、妙に野性味を感じるようなアレはそうだな武家みたいな一家なのだろう。
インテリっぽいのは商家の子息や息女っぽいな。
とりあえず、剣とか魔法を使わせて見させて貰ったら一通りは出来るみたい。
いや、英才教育過ぎる。
何? この子達に何をこれ以上教えたらいいの?
こちとら、加護とスキルでゴリ押しでやってるというか、確かにドラゴンモドキとかの切磋琢磨の戦闘で何かしらが培われた気がするが素人に毛が生えたレベルの人なんだぞ? いや、パナイわ。え? 何、本当にどうする? そんな風に思っていたら、隣の駄天使が手を挙げつつ「では、私とこの人に分かれて実戦形式の模擬戦闘を通して学んで貰います! 皆には戦闘を通して教育を受け取っていって下さい!」まさかの脳筋発想! いや、だがいける。これなら、無難なおざなりな教育とかにはならないだろう。何故なら勝手に学んでくれるはずだからだ。
俺は結構初めて、この駄天使を凄いと感じたのかも知れなかった。
そして、少し場所を模擬戦闘用のスペースに移動しては講義を始めるのだった。




