冒険25─で、出たぁ! お前がボスかぁ。
あぁ~、定番ー!
分かるボスって言えばこういう奴だわ。
分かる、分かる。
「グルルルル」
うんうん、唸ってるねぇ。
流石ドラゴン。
アレは標準的なドラゴンかな?
え? それ以外? 一応、ファイヤーとかレッドとか言われるドラゴンとか居るみたいよ?
本には書いてあったからな。え? データとか? そんなのこの駄天使が知ってると思うか? 愚問だぞ?
「ねぇ! ねぇ! 最後の大盤振る舞いかしら! お金が居るわ!」
ほら、こんなやつだぞ? こいつ、ドラゴンがどう見えてるんだ? いや、金に見えてるのかご愁傷さまです。
「分かってるよ。なるべく綺麗に倒すぞ」
「当たり前よ! 私達は貧乏なんだから!」
「おい! それをお前が言うな!」
こ、コイツ! 私達じゃないだろ! 私が貧乏にしましたと言え! 俺なんてちょっとした高級ワインとか嗜んだだけなんだぞ!
「ほら、そっち言ったわよ!」
「わぁーてるよ!」
とりあえずドラゴンの噛みつきを避けつつ、一閃して剣を踊らせてはなまくらの剣で尻尾を切断する。
こうやって切っておくと解体屋のおっちゃんが喜ぶんだよ。
「流石ね! 私は羽根を!」
スパスパとアイツもドラゴンの羽根を切り落としやがった。綺麗に付け根からだ。
ちょっとドラゴンが怯えた目をし始めてるぞ。
いや、その反応は正解だ。
奴が気を取られてる内に、俺の剣は奴の首筋に既に動いてるのだから、一瞬の目が合った時には奴さんの首と胴は離れていたのだから。
「ささっ! 早く回収しましょ! 鮮度が命よ!」
「へいへい」
大きいなぁ。
コレがモドキじゃない場合か。
確かにモドキはちょっと成長しかけって感じになるのか。
へぇ~と観察しつつ回収を追えるとダンジョンコアへと続く階層が現れた。
まぁ、コアを壊した場合は一旦封鎖されてはまた魔素が集まるまでコアが再生しないまでただの洞窟に成り果てるらしい。
壊さない場合でもダンジョンの転送陣があるから、一回層に戻れるって訳みたいだ。
基本的には害とか管理出来ない限りは滅多な事がない限りは壊すことは無いらしい。
そりゃ、そうだ。こんなに生活に密接に関係してるんだもの。
人類側からしたら砂漠の中のオアシスみたいなものなんだろう。
「ほら! 行くわよ! 何してるのよ!」
「はいよー」
コイツは元気だなぁ。
全く。どうしようもないやつだ。
とりあえず、考え事はそっちに除けては俺は駄天使の方へと向けて、共に31層のダンジョンコアへと向かって行くのだった。




