冒険15─魔法って便利! ま、発想力が大切だがな。
「お~い! そっち行ったぞー!」
「はぁぁぁぁ! てやっ!」
うん、綺麗な気合いの一閃だ。
アロマの街の武器屋で買った値下げ品の剣がスパンっと綺麗に目の前のボアチックな奴の首を両断していた。
一撃だな。一撃。
いやぁ、血抜きとかしないとなんだよね?
「なんか血抜きに良い魔法とかないのか?」
「水魔法の応用で何とかならないかな?」
「いや、なんで疑問符? お前ナビなんだろ?」
「ッ! ナビだからって何でも知ってるわけじゃん!バカなの? アホなの? 死ぬの? 死にたいの?!」
「あ~、分かったよ。分かった。悪かったって」
この反応、ポンコツ部分か? まぁ、いいや。イメージだ。イメージだな。血を抜けろ? いや、蒸発? 集める? おっ、集める感じは行けそうだな。
そのまま、空中に血を抜いては一気に火魔法で蒸発させる。
「後は毛皮とか骨とか肉を分ける感じか」
「はい! 私! 風魔法だと思います!」
「そこは断定してくれよ。頼むよ」
「むむむむむ──!」
いや、不満顔するな。したいのはこっちだ。
とりあえず、何となく毛皮を剥ぐようなカタチで沿っては風魔法で毛皮を剥ぎ取っては同じ要領で骨とを分けてみる。
おっ、上手く行ったな。
後はこのグロテスクなボアを風魔法でブロックに仕分けては包丁で食べる分だけ分ければ良いか。
「おしっ!」
「おお~!」
我ながら褒めて良いんじゃないか?
香草とかはまだ残っているし、スパイスも有る。
とりあえず、コレだけあればドランという街までは持つだろう。
自給自足は大切だわ。
いや、本当に。
「これで保つだろう。…保つよな?」
いや、それは神でさえ分からないか。
神はバカンス休暇だ。
天使は目の前に居る。
むしろ、コイツが決めるのか。
何ていうことだ、世も末だな。
「もう疲れたし、今日はここで野宿にするか」
「賛成!」
いや、お前は休みたいだけだろう。
後は食べたいだけだろう。
でも、突っ込まんよ。大人だからな。あぁ、言わないとも。
後は更に向こうには同じように野宿してる冒険者やら商人やらも見えるし、安全面とかプライバシーとか考えても丁度良いだろう。
ちょっと、街道から逸れて、森側に近いから虫が気になるが結界を張ればコイツラも弾き出されるからな。
結界様々だ。
さて、料理するかね。
ちなみに目の前の駄天使の料理は壊滅的だった。
いや、俺のスキルが少しでも恩恵があるはず無のにな。
不思議だな。駄目なものは駄目らしい。
涙を流しつつ生み出されたダークマターをコイツは自給自足をしていたよ。
あぁ、そういう自給自足も大切だよな南無。
そんな感じで今日も終えるのだった。
後少しで目的地のドランだ。頑張るかね。




