冒険114─なるようになるさ。ハーレムも新たな荷物さえも。きっと、きっと。
「我は──」
「私は──」
「……」
おお、目を覚ましたようだ。
正直、俺はグッタリしては横になっていた。
そして、俺はグッタリしているのを良い事に女性陣らに責任を取ることに関して、改めて追及されては添い遂げる事を約束されて、一瞬視界が遠くなっていたところだった。
やはり、俺の直感スキルは働いていたらしい。
ハーレムは転生直後は夢見ていたが、どんなクジを引き当てるか夢見ていたからだ。
まさか、駄天使、悪酔い王女、耳長、ツンデレ聖女とそんな事になるとは思いもしていなかった。
俺は今後、ちゃんと生きられるのだろうか。
いや、そうじゃない。今は目の前のことだ。
「あぁ、目が覚めたか」
「我はどうなったのだ? 死んだはずだ」
「魔王様? それに私も、いや……変だ。お前が主と認識するぞ?」
「む? 確かに、どういう事だ? お主、我らに何をした?」
「あぁ、淀みの魔力を浄化しては、その力を用いて。生まれたてのダンジョンコアを使って、お前たちの存在をシステムを全て創り直した」
「お、お主は神なのか?」
「神に見えるか?」
「いや、私からはとんだバカモノ。いや愚か者に見えるが」
「うるせぇ。助かったんだから、感謝しろ。お前達3人でワンセットだ。だから、離れずにいろよ? ダンジョンに関してはすまん、候補地が今は無い」
「ふむ。それは良いだろう。我も直ぐにダンジョンが無いといけないと言う事は無さそうだ。それにダンジョンコアから色々と情報や想いを感じる。そうか、ふむ。面白い。参謀よ、我らは世界の自浄作用ではない。調停役になったみたいだぞ?」
「私らが調停者? ふむ。本当みたいですね。自浄ふるかしないかも、私らが選べては世界を良い方向に進めるように見守る役目ですか。ダンジョンはその副産物。これは要は自由ということですか。淀みの浄化も変換機能が私たち自身にも備わっている。とんだ代物ですね」
「終わりも始まりも私たちの自身の存在の選択さえ自由。ただ、3人。我と参謀とダンジョンコアは共に有ることが条件か。緩い条件だな」
「お前、こんな条件で良いのか? いや、既に変えられないと私には分かるが」
「うるせぇ。良いんだよ。創造者の言うことを聞きやがれ。俺は人間だ。いつか死ぬんだ。その後はお前達が自ら歩かないといけないんだ。そのくらいのサービスは受け取れ」
「お主……分かった。参謀よ、我はこの男が生きている間はこの男に尽くすことにするぞ。異論は無いな?」
「分かりました。愛しの魔王様。お前、魔王様の優しさに感謝したまえ。私もお前の助けになろうじゃないか」
「その性格はそのままなんだな」
「個性と言ってくれたまえ」
そう言って参謀はキリッとした表情を作るが、魔王を見てはデレデレに顔が崩れるから何とも言えない。
ダンジョンコアに限っても意志は……あるのだろうか? いや、本来のダンジョンコアはデータベースの役割と自浄作用の装置としての側面があるだけだから、逆にエルフ国のダンジョンコアがブレイクスルーを起こしただけなのだろう。
そうなると、このダンジョンコアはダンジョンコアとしての役割を真っ当にこなしているし、それを魔王と参謀が運用していると関係性なのだろう。
いや、生み出した俺が詳細をちゃんと分からないのはアレだが、俺はあくまでも願いを込めただけに過ぎないからな。形になったのは、それこそ奇跡なのだろうさ。神もへったくれも無いのだろうが。
「よし、なら戻るか。だが、その前に、魔王と参謀は少しだけ髪色とか変えようか。参謀に関しては記憶媒体に映っているからな。まぁ、髪色変えるだけでも、それなりに変わるだろ」
「お主は普段は結構ザックリなんだな」
「そう言わないでおきましょう魔王様。これでも私らの創造主なのですから」
「おい、一緒に来させないぞ?」
「な、何を言う。ちょっとした仲良くなる為の表現じゃないか、なぁ、参謀よ」
「ええ、そうですとも魔王様」
「はぁ……コイツら」
また、癖のある奴らを増やしちまったか?
俺はまた、一瞬遠い目になるが、何とか現実に戻ってきては聖都マリアージュに向けて、皆で帰途へと歩き出すのだった。




