冒険113─今までの全てを1つに。
淀んだ魔力に俺の魔力を編み込んでは浄化して、暖かな力に変えてはダンジョンコア、魔王、参謀へと流していく。
3つがワンセットになる様に。そして、新たな形へと昇華するように。
俺の想いを意思を込めていく。メンテナンス、システムのアップデートに関しても3人が補助し合う形でやれるように。そう、理想はメンテナンスフリーであり、オートメーション化だ。完全な命として、独立して、形の理想形は精霊王で感じている。彼はこの世界が生まれてから今もなお生きている理想の存在だ。
驚く位に淀んだ魔力が、やっと自分達の生きる意味を得た魚の様に3人へと願いを携えては流れて行ってくれている。ただ、問題が……「皆、すまな、い。手を貸して、くれ」魔力が、こんなにも世界の淀みを集めたような魔力量だったのに足りなさそうなのだ。待てと、言いたい。世界の絶望を全てかき集めたような筈なのに、希望の方が大きく、絶望が足りないということなのか? ハハッ、ならまだまだ世界は捨てたものじゃないらしい。
「アナタ! まさか、世界のシステムを組み替えているの?! そんなの神の領域よ! アナタの魔力が足りなかったら死んじゃうわ!」
「手、貸して、くれ──るか?」
「なっ。あ、当たり前じゃない!! 感謝しなさいよ! この超絶美少女天使に! 後、ちゃんと責任取ってよね! 私の全てを預けるんだから!」
「わ、分かった」
その一連のやり取りを聞いたのか、直ぐ様、王女ちゃん、耳長に続き、ツンデレ聖女ちゃんまでも責任を取ると約束しては魔力を貸して貰う。
一瞬、俺は取り返しのつかない今後の人生を大きく左右する選択をしてしまったのでは? と予感を感じてはヒヤッとしたが、今はそんな時では無いと、目の前のダンジョンコア達へと視線を移す。
「ふむ。拙僧と拙僧を通して龍神様の力も必要じゃないかね?」
「何、ドワーフの儂の力も貸そうじゃないか」
「キミ! 私を通して精霊王様も力を貸してくれるって!」
「あ、あぁ……」
いや、正直に言うと駄天使の時点で結構、魔力的には行けそうな目処が立って来ていたのだが、なんだ、便乗か? どうした? この流れは、いや、でも多くて損することは無いだろう。目の前のダンジョンコア達も受け入れられる容量はあるようだ。
「なら、全部、全部! 受け取れ!」
そう言いながら、一気に最後に魔力を注ぎ込むとピカッと周囲を大きく照らしては魔法の発現は成功したのだった。




