冒険9─次の目的地は──。
「よし、なら行け! ナビ!」
(無理無理無理無理無!!!! 死んじゃう! 死んじゃうって!)
えー。
行けないの?
ねぇ? ねぇ?
(いや! 同格! ど、う、か、く! それなのに向こうの方が数が多いの! わかる? ねぇ、分かるよね?)
「いや、なんかキャラ崩壊してね?」
(生命の危機ですから! それに転生っぽい感じになってるのも受け入れられてないから! ねぇ! 無理!)
「いや、大丈夫。マスターが処分する分はアレだけれども。ほら、パスが繋がっている間はマスターが死なない限りは従魔は不老不死みたいだから」
(だから、死ねと? ねぇ? そう言いたいの? ねぇ?)
「ほら、レベルアップしたいだろ?」
(あんたのお裾分けの経験値でも凄いから! あんたはチートだから! ねぇ? なんで? 私の事苦しめたいの? ねぇ? 嫌なの?)
「あ、はい」
倒しますよ。
倒せば良いのでしょう。
いや、流石に脳内の想像のモンスターテイマー像への憧れから指示を何も考えずに出したとか口が裂けても言えないわ。
(あっ、レベルアップ! これで死から遠のいた…。後少しで擬態も覚えられそう)
「擬態? 擬態ってアレかR18みたいなアレか?」
(え、エッチ?! 何想像してるの?!)
「いや、擬態とか言えば後はポケモ◯のウソッ◯ー的なアレとか後は…」
(これ以上は辞めなさい! 何かに引っかかるわ!)
「あ、はい」
擬態ねぇ。
その丸っこい姿でも良いじゃないとか言えない。
確かに自分に置き換えたらと思うと…おう、ジーザス。
神は居ないのか。
いや、バカンス中か。
あれ? 神ってお仕事とか無いのかね?
「なぁ、何か向こうでの仕事とかあるのか?」
(え? お仕事? え? 何か言ったかしら?)
「もしや、お前ポンコツなのか…」
(な、なによ! 文句あるの?!)
「あ、はい」
ギャーギャー言ってるがまぁ、お察しとかそういうやつか。
とりあえず、ギルドタグを見るとスライムの討伐数が計測されてるのが分かる。
便利仕様だねぇ。
偉いねぇ。
このスライムよりは──。
(うっ、うっ…)
「いや、ごめんて。泣かんといて…ほら、もしかしたら戻れるかも知れないじゃない」
(……ダンジョンコア)
「はい?」
(ダンジョンコアを探しましょう。アレは神域にも繋がってるはず。何か抜け道があるかも知れない)
「データベースを参照ってやつか。でも、参照しなくても覚えてないの? そこんところ?」
(……ぐすっ)
「あっ、ごめんて──」
そうか、ポンコツだったのか。
すまん。俺のせいで。
いや、でも何か次の目標が決まった気がするな。
ダンジョン巡りな感じかね?
そっかそっか、なら、今日はもう帰るかね。
お昼時のサンドイッチももう無いし。
そんな感じでクエスト討伐は切り上げてギルドへ俺は帰ることにしたのだった。




