序章『開始仕訳は突然に』2
僕も、みんなと同じように、立ち止まります。すると、どこからともなく、奇怪なかけ声と大勢の足音が聞こえてきました。それは、どうやら、こっちに向かってくるようなのです!
「「「ぱい!ぱい!ぱい!」」」
「ぱい」という奇妙なかけ声が、どんどん大きくなってきます!僕の高校に向かっているのでしょうか?今日は、何かのお祭りでもあるのでしょうか?しかし、長年この町に住んでいる僕には、「ぱい」というかけ声と共に御神輿をかつぐお祭りなんて、全く存じておりません。だとしたら、一体・・・
「「「ぱい!ぱい!ぱい!」」」
奇妙な集団が、いまだ遠くにいながらも、ついに僕の視界に入ってきました。声を聞く限り、どうやら、全員男のようです。それにしても、全員、裸のように見えます。裸に、ふんどし・・・?やっぱり、お祭りなのでしょうか?
すると、僕の近くに立っていた女の子が、急に顔を手で覆い隠して、叫びました。
「きゃー!あの人達、男なのに、巨乳よー!」
なんだって?男なのに、巨乳?僕の周りの野郎共が、ざわざわし始めます。僕も、冷静さを装いながらも、内心ではむくむくと興味が沸いてきていました。きょ、巨乳?男なのにっていうのが、理解不能だが・・・。巨乳?チチが、でかいってことか?是非、拝見してみたいものだ!!
そんなことを考えているうちに、裸で巨乳変人集団が、僕の目の前まで来ていました。どうやら、こいつら、足が相当速いようです!!そして、なぜか、僕の目の前でいきなり立ち止まったのです!
なんなんだ、この光景は!顔は加齢臭ただようただのオヤジと言っても過言ではない程の男性の集団。それに、下半身は、白のふんどしで統一されています。足下は、見たこともないようなデザインのブーツ。非常に走りやすそうな代物です。そして、上半身は、裸で・・・なんと・・・
全員、巨乳!!!約10名ほどのむさい集団は、男でありながらも、全員、豊満なバストの持ち主だったのです!
透き通るような、白い肌。針でつついたら、ぱちんとはじけてしまいそうなほど、膨れあがったおっぱい。顔の部分を手で隠せば、きっと男性ならば誰もが吸い付きたくなってしまうでしょう!
ぼくは、唾をごくりと飲み込みました。普段、学校近辺では決して見せない、僕の燃え上がる性欲も、この光景を前にして、押さえきれなくなっていました。どうか、どうか、一瞬でもいいから、僕にさわらせて!