表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/11

ふたつの誓い

旧国境なき病院跡での医療支援が軌道に乗り始めた矢先、

蒼鷹総合病院の本部から厳しい通達が届く。


「現地情勢が悪化しているため、MORUの即時撤収を命ずる」


理由は武装勢力の増加と、日本政府の外交判断によるものだった。



神崎はメンバー全員を集め、静かに話す。


「俺たちは命を救うために来た。けど、撤退命令が出た。

俺たちの使命は、命を守ることと同時に、チームの安全だ。

ここでの判断が、チームと患者の未来を決める」



メンバーの中で意見が割れる。


柊:「撤収は…患者を見捨てることじゃないですか?」

日向:「でも、武装勢力の攻撃対象になるなら意味がない」

サーシャ:「私たちには現地の命を預かる責任がある。私は撤収に反対する」



神崎は答える。


「俺たちには二つの誓いがある。

一つは“救命”。もう一つは“仲間を守ること”。

どちらか一方だけを守るわけにはいかない」



話し合いの末、チームは決断する。


「一部メンバーは撤退準備、

一部は現地で医療支援継続、

そして全員が安全確保のために連携を強化する」



数日後、撤退チームは安全な地点へ移動。

現地継続チームは、限られた人数で命を救い続ける。


神崎はサーシャと共に現地に残り、最後の患者を救うために奔走。



夜、Y-01の中で、神崎は呟く。


「どちらの誓いも、間違っていない。

でも、命を救うのは一人じゃできない――チーム全員で守るんだ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ