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番外編:チームのひととき
ミッションの合間、MORUチームはひとときの休息をとっていた。
Y-01の横に設けられた小さなキャンプスペースで、神崎がバーナーを使いコーヒーを淹れている。
柊:「あの……チーフ、こんなときにコーヒー淹れるんですね」
神崎:「命を救う現場はいつも緊張の連続だ。こういう時間があるから、次も全力を出せるんだ」
日向:「それにしても、みんな疲れてる顔してるなあ。たまには笑わないと」
サーシャ:「笑顔は命の栄養。じゃ、何か面白い話でもしましょうか」
烏丸が口を開く。
「この前、俺が夜中に見た夢な……
救急車のサイレンが消防車になって、消防士が突然オペを始める夢だった」
皆がクスクス笑う中、神崎が真面目な顔で言った。
「それは、夢じゃない。俺たちの日常だ」
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一瞬、全員の表情が引き締まる。
柊:「チーフの冗談は真に迫ってて怖いっすね」
日向:「でも、それだけ真剣ってことだよな。俺ももっとがんばらないと」
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夜空には無数の星が輝き、
静かな風がチームの疲れをそっと吹き抜けていく。
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《終わり》