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12.突然のプリズン!

このプリズンは筒状の形をしており、部屋から出ればすぐに緩やかな螺旋階段がある。一番下に、長いテーブルが並んでおり、皆そこで食事をとっている。


僕の部屋の位置的には、ちょうど真ん中の階で、まだ上にもずーっと部屋がある。


あっ、上を見ましたね?びっくりしたでしょう?僕も初めてここにきた時はびっくりしたぞ~。


天井には大きな目玉と何十本もの触手をくちょくちょさせているモンスターがぶら下がっている。


僕らの行動を監視しているのか、瞬きせずに僕たちが食事している風景を眺めている。


時間になれば、部屋の鍵を開け閉めするのもこのモンスターだし、監視員で雇われているのだろうか。




ため息つく。コッペパンをスープにつけて食べる。ため息つく。コッペパンをスープにつけて食べる・・・。


ざわざわと周りの囚人たちの話し声でにぎやかではあるが、皆表情は暗い。


がちゃんと扉が空き、看守たちが数名食卓のテーブルの前に並ぶ。すると、周りにいる囚人たちは話をするのをやめ、看守たちの方を向く。


看守の一人が言う。


「皆おはよう。来週決闘会の開催が決定した。参加者したいものは明日の夜までにこの用紙に名前を記載するように」


決闘会?なんだそれは?パンをもぐもぐしながら、周りを見てみる。


皆真剣な表情。誰も食事に手を付けていないことに僕は気付いた。


「前回と同様。最後まで勝ち残ったものはここから出られるものとする」


ぶぼぉ。危うくパンがのどに詰まるところだった。外に出られるだって?





看守たちは連絡を一通り言い終えると、去っていった。コンクリートの壁に希望用紙と床にペンだけを残して。


もし、僕が筋肉モリモリのマッチョマンかつ、命知らずなら喜んでこの決闘会?に署名しに行くのだが、みんなはどうだろうか。


意外や意外、誰もその紙に名前を書こうとせず、再び談笑し目の前のパンを食べ始める。食事を終えた者はすでに部屋へ帰っているやつもいた。


そんなに、危険な催しものなのか?僕は食器を片付け、その用紙に近づく。説明などは一切なくただの白紙だった。


ふうむ、ちょっと様子を見た方がいいのかな。


「おっ、おれは・・・、おれはやるぞ!!」


突然男が叫びだし、ずかずかと近づいてくる。


周りにいた彼の知り合いたちがやめておけ!、死にたいのか!っと彼を止めようとするが、男は止まらない。


そして紙の前にぼーっと突っ立っていた僕は


「どきやがれ!!」


っと男のムキムキな腕で乱暴に押しのけられた。


パンとスープしか入っていない軽い僕の身体は、マネキンのようにポーンと飛ばされる。


「ぐぇ~」


情けない声を出した僕は、人の群れに突っ込む。と思いきや一番手前にいた大男にが僕の身体を軽々と受け止める。気づいたらお姫様抱っこされていた。


「オット・・・ダ、ダイジョウブ?」


大男は、かたごとの言葉でお姫様抱っこされた僕に声をかける。


「えっと・・・おで、ダイジョウブ」


頭が回らず、僕もかたごとになってしまう。


大男は麻袋をかぶっており、表情はわからないが、優しそうなオーラをビンビン感じた。


「おお、大丈夫か新入り君」


大男の横から、無精髭の男が姿を現し、僕に話しかけてくる。


「前から君と話がしたいと思ってたんだ。俺はスッチ。こっちの巨体はトトクリ」


「トトクリ・・・デス」

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