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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

筆休め短編達

解放の鐘

作者: 魔砲教会

ー拝啓ー

最近は寒暖差が激しくなり体調を崩しやすい季節となっておりますが如何お過ごしでしょうか?魔砲教会広報部職員です。本編の箸休めとして書いてみました。拙い文章に加え、急展開、となっております。しかし、最期まで見ていただければ幸いです。



ー敬白ー

ある世界【ゲルバーザグナ】にはとある王国が存在していた。その王国の名は「ベルスター王国」。諸外国からは世界一強力な国とも呼ばれていた。


しかし……その中身は非常に悪い物であった。暴政や圧政を敷く王政府に貴族。搾取しか頭にない教会勢力。貧困に喘ぐ民衆といった惨状であった。

だが、軍隊と民衆が王国を打倒せんと立ち上がり、内戦へと突入した。反旗を翻した軍隊側は「臨時帝国軍政府」と名乗り王座を破壊せんとして戦闘に入った。しかし内戦は激化の一途を辿り、一時は王政府側が焦土作戦を決行し、臨時政府側は王国側の民を無差別攻撃するに至る程に激しい戦闘が行われていた。


しかし、その内戦も終わり、未だ痛々しい痕跡は残っているが王都や他都市の復興は終わりを迎えるぐらいには進んでいた。


今現在は復興がある程度終わったという事で大通りに火を焚き、それを囲むという小さな祭りが開かれていた。ある者は共に戦った戦友と共に酒を飲み、ある者は内戦の移り変わりを歌として歌い、ある者は帰らぬ人となった者の遺品を抱きながら祭りを眺めていた。


そんな中、内戦の時は戒厳司令部として、現在は臨時軍政府首相官邸施設として機能している建物の中の、【臨時帝国軍政府総大将執務室】と書かれているプレートがある部屋の中に二人の人がいた。部屋の中は明かりが付いておらず、月光によって薄く照らし出されていた。


「フフッ……皆んな楽しんでるなぁ〜」


ドイツ親衛隊将校と似た軍服を着ており、深海のような長い蒼い髪に、サファイアを埋め込んだ様な輝き綺麗な瞳を持つ女性が、窓から祭りを微笑みながら眺めてる。

彼女の名前は「ルクレツィア」。内戦では臨時帝国軍政府の総大将として全ての部隊の指揮を取り、勝利へと導いた者である。

現在は臨時政府の首相と総大将を兼任している。


「楽しいと思うなら、ルクレツィアも参加すれば良いのでは?」


軍服の種類は同じであるがルクレツィアとは違い、明るい翡翠色の髪をショートカットに切り揃え、ガーネットの様な色の瞳を持つ女性が、ルクレツィアの少し後ろからそう言葉を紡いだ。

彼女の名前は「ルーテン=アトラードラ」。内戦では臨時帝国軍政府の副総大将として、ルクレツィアの補佐や指揮を取り、共に戦い、勝利へと導いた者である。

現在は臨時政府の副首相と副総大将を兼任している。


「そうしたいのはやまやまだけど…私が行ったら皆んな私の事を必要以上に崇めるのよ…私はただの人なのに皆んなは…特に民衆は私の事を〈軍神〉なんて言うし…」

「それも、貴方が拒否の反応を取ればそれで良いのでは?」

「…一度試したんだ。でも…」

「あまり効果は振るわず…であってるかな…?」

「…うん」


ルクレツィアは軍の部隊に「特別扱いは少し控えてほしい」という旨を伝えたが、皆は言葉では了承したが、やはり軍という組織や目の前で助けられた者や前線に立ち、指揮を振るう姿を目に焼き付けている事から態度では、やはり何処か余所余所しい事になり、結果、ルクレツィアが罪悪感を感じる結果になってしまった。


「………ねぇ、ルクレツィア。お酒は好き?」

「え……急に何…?」


ルクレツィアは窓から目を離し、アトラードラに目を合わせる。


「う〜ん……私の親友が悩んでるからかな?こういう雰囲気だからさ、私達も羽目を外してもいいと思うんだ」

「…でも…」

「でもじゃない。確かにルクレツィアは責任を果たす事には人一倍頑張っている。けど…けど、最近は頑張り過ぎてる。だからさ、ここら辺で一回休まない?…ね?お願いだからさ…」


ルクレツィアは考える。確かにここ最近はとてつもなく忙しいと感じている。だが、それは役職の関係上仕方の無い事だと割り切っている。その為、ルクレツィアはアトラードラからの誘いを断ろうとしたが…


「……ねぇ、なんで泣いてるの…?」

「…え?……あれ…何でだろ……ゴメン。すぐ…止めるから…」


そう言ってはいるが、涙は止まらず、逆に溢れ出し、しゃくりを上げ始める。


「ハハ……ごめん…ごめん……なんでだろう…フフッ…思ったよりも私も疲れてたのかな…」















ギュ















ルクレツィアはアトラードラを抱き締めた。一人で幼く泣きじゃくるのを見て、一番安心できるかも知れない行動に出た。


「…え?」

「私こそゴメンね、アトラードラ。せっかくだし、お酒、一緒に飲みましょ」

「……!!うん!わかった!ちょっと待ってて。お酒持ってくるから!」


アトラードラはそう言い、頭をルクレツィアにすり寄せた後、抱擁を抜け、お酒を取りに自室に戻った。













 





アトラードラが部屋を出た後……



ルクレツィアは部屋にあるソファに座った。


(……あそこまで追い詰めてたなんてね…これじゃぁ、"アレ"なんて言えないじゃない。せっかく他の者に根回ししたのに…)


ふと、ルクレツィアは自分の頬に感じる、暖かい物を拭い取ろうとする。しかし、ルクレツィアはそれをしない。既に拭い取る気力すらも無くなったかのように背もたれにもたれかかる。


(…アハハ…もう、いいや。私の職や他の職は後任を選定したから私はもうすぐお払い箱。そうなったら…もう…もう………全て終わらせよう…)


そう、ルクレツィアが考えていると、廊下から駆け足の音が聞こえ、ドアが開かれる。


「ルクレツィア!お酒持ってきたよ……って!なんで泣いてるの!?」


アトラードラは部屋に入ったら泣いているルクレツィアを発見した。手に持っていたお酒とグラスはテーブルに置き、ルクレツィアの隣に座り、先程、ルクレツィアがしてくれた様に抱き締める。


「…ねぇ、ルクレツィア。どうして泣いていたの?」

「…わからない……わからないのよ…」

「…」

「どうして泣いているんだろうね…」

「……疲れているからじゃないかな…疲れてると泣きたくなるものじゃない?」

「…そうなのかもね…それよりも……ねぇ、アトラードラ。もっと強く抱き締めてくれない?」

「…うん」


アトラードラは今よりも強くルクレツィアを抱き締め、ルクレツィアはそれを返すようにアトラードラを抱き締める。



















何分たっただろうか。アトラードラは抱擁をやめ、ルクレツィアも名残惜しそうに抱擁を止めた。


「…そろそろお酒飲もう?夜はまだまだ長いからね」

「フフ…夜が長いことぐらい、知ってるわよ。…そうね、飲みましょうか」


アトラードラはお酒の封を開け、グラスに注ぐ。明かりをつけていないから色は分からないが、濃い色と言う事からワインの様なお酒てある事はわかる。


「…それじゃ、いただきますか」

「そうね…」




チンとグラスの端が触れ合う。





「「…乾杯」」




「…あまり味しないね…ルクレツィアはどう?美味しい?」

「私も味しないね。アトラードラと同じで、そもそも味なんて昔から分からなくなったんじゃない?」

「フフッ…正解。私も前から味なんて分からない。でも、私が大好きな人と隣なら味が分かるんじゃないかなって思ったんだ…でも分からなかった」

「え…」


ルクレツィアは耳を疑った。真実であれば、アトラードラはルクレツィアに告白をした。ルクレツィアの頭の中には短いが告白の言葉が反響している。私の様な最低で血に汚れた者を好きになる事なんて無いと決めつけたが、ふと、胸が痛む。



「…ねぇ、アトラードラ。私が好きな人っていうのは本当…?」

「勿論!…あ、でも好きな人っていうのは間違い。だって最愛の人なんだもん!」



アトラードラは少し顔を赤く染めながらルクレツィアの目をしっかりと見ながら微笑み顔でそう言った。


すると、ルクレツィアの心には良く分からない感情が支配していた。アトラードラを見ると自然と顔が熱くなったり、心臓が速いリズムで鼓動を打つ。嫌な感情ではない。どちらかといえば嬉しいという感情と似ていた。


「アトラードラ…」

「…あ、もしかして…駄目だった…?…それも…そうだよね…私よりも良い人はいるし…そもそ「アトラードラ」……なに?ルクレツィア」


「その…貴方のから告白されたらさ…何か嬉しくなったんだ。それと顔が熱くなったり、こう…心臓がバクバクいってるんだ。……これってなにかな…」




アトラードラは歓喜に震えていた。最悪、失望からの軽蔑に合うと思っていたが、まさかルクレツィアが「恋」という感情を感じ取り、アトラードラに向けているという事を認識したからだ。



 


「…それはね、ルクレツィア。それはとても大切で素敵なものなんだよ」

「…本当に?」

「そう、本当に」

「…それじゃぁ、教えてほしいな」

「それはね…」



アトラードラはルクレツィアを抱き締める。さっきよりも強く、何処にも行かせないように… 



「好きっていう感情なんだよ」

「…好き………そうなんだ……だったら私は貴方の事が好きなんだね!」 


ルクレツィアは頬を赤く染め、アトラードラを抱きしめ返す。新しい事の発見と、自分が好きな……いや、最愛の人を自覚出来た嬉しさを乗せて。



「あっ…」





アトラードラは急に強く抱き締められたからか、思う様に受けとめきれず、ソファに倒れ込む。  






「だ…大丈夫!?」

「うん。大丈夫よ、ルクレツィア。…それに…」


アトラードラはルクレツィアの頬に手を添える。


「……私の最愛の人がこんなに近くに居るんだもん!」

「…!」


アトラードラとルクレツィアは再び、抱きしめ直し、微睡みに身を任せた。






















「ん…今何時なんだろう…まぁいいや。どうせ、もう直ぐ終わる本だし…」

「うんっ〜………あ、ルクレツィアも起きた?」

「あ、私覆い被さったままだ。ちょっと退くね」


ルクレツィアは起き上がり、ソファに座り直した。アトラードラも身を起き上がらせ、ルクレツィアの隣に座った。片手をルクレツィアの手の上に置いて。


「その…話さなきゃいけないことがあってさ」

「…なに?ルクレツィア」















「…私と一緒に終わらせない?何もかも」

「…というと?」

「何もかもだよ。役職も、戦友も、仕事も、何もかも捨て去って、貴方と私二人だけで終わらせましょう?私たちという舞台を…」

「…流石、私の最愛の人。一番いい方法を出してくれる」

「…私ね、舞台を終わらすには一番いい所を知ってるのよ」

「一番いい所…?どんな所?」

「フフッ…それはお楽しみ……それじゃ行きましょう?アトラードラ」

「えぇ、ルクレツィア」


二人は月光すらも無くなった部屋を後にし、何処かへと消えていった。その際、アトラードラとルクレツィアはギュッとお互いの手を握っていた。









































【二人が出ていった3時間後、夜明け前】


少し前に二人が居た部屋の前に一人の男性が立っていた。灰色の髪に灰色の目をしており、鍛え上げられた身体は軍服の上からでも分かる程であった。

彼の名前は「ヘルンゲイン」。内戦では20万の兵を部下に置く、第三歩兵師団を率いて王政府側の騎士を圧倒していった者である。


「ルクレツィア様、アトラードラ様。いらっしゃいますか?」


扉を何回もノックしたが返答が来ないため、ヘルンゲインは扉を開ける。


「失礼します。御二人共、軍団長の方々がお呼びで……」


ヘルンゲインは言葉を失った。何せそこはもぬけの殻であったからだ。飲みかけのワインに封開けられたボトル、誰かに渡すのかも知れない手紙、少しずれているソファから見てわかる通り、そのままにして何処かへと行ったのだろう。


ヘルンゲインは机に置かれた一通の紙を見る。


「……ルクレツィア様。貴方は仰られてましたね。いつかは消えると。前時代の人間は人知れずに舞台を降りるものだと。それが…今日ですか…」


ヘルンゲインはルクレツィアの同期に近いと言う物もあり、ルクレツィアがいつか消えると言う事を知っている数少ない人間であった。


「……軍団長の方々に知らせなければ。カーテンコールはもう終わったと。それと舞台は次の役者に使われると」


ヘルンゲインは部屋から出ようとすると、何かを思い出したかのようにまた、部屋の方へと向き直る。


「……教会勢力を滅亡寸前まで追いやった私が言うのも何ですが………願わくば誇り高き戦士達の墓場(ヴァルハラ)へと帰還し、御二人で仲良く過ごして欲しいものです」





























【何処かの花畑】


二人は歩いた。どれくらい歩いたかは覚えてないが、足がほんの僅かに痛みを訴える事から長い距離歩いた事はわかる。


「…ここよ、アトラードラ。私が言ってた一番いい所」

「…!!!すっごく綺麗!!」

「…気に入ってくれてありがとう♪それと…ちょっと疲れたから座ろっか」

「そうだね〜」


二人は適当な場所に腰を下ろした。

 

アトラードラは目を輝かせた。そこには、あたり一面に広がる白色の花が咲き誇る花畑だったからだ。一輪の花の大きさはそこまで大きくないが、かなり密集して咲いているのと広大な面積から、純白のカーペットの様にも見える。それと同時に、アトラードラの記憶の中に、目の前に広がる風景と一致するようなものがあった。


「…あれ?前に何度か見たことがあったような…」

「…覚えてくれてた?」

「……ううん…それっぽい記憶があるだけで、鮮明には思い出せない」

「ここはね、昔ある人と一緒に遊んだんだ。昔と言っても、子供ぐらいだったからかなり昔なんだけどね」


アトラードラは急に昔話しをしだしたルクレツィアを不思議そうに見る。私しかし、何故か他人事ではない気がしていた。


「私は昔は皆から忌み嫌われていた。今でこそ深い蒼色の髪色だけども…前は真っ黒だったの。だから皆からは悪魔の子として嫌われていたんだ」

「…」

「私はいつもと変わらずにここの花畑で一人遊んでいた。居たら嫌われるから、殴られるから。でも、ある日、私の居場所に一人の女の子が来たんだ。私は怖かった。皆と同じように罵倒するんじゃないかってね」

「……」

「でも、その子は違った。私と遊んでくれた。その時に泣いちゃってね、さっきと同じ様に私を抱き締めてくれたんだ」

「……」

「さて、ここで問題。その女の子とは一体誰でしょう」


「…私…?」


「…うん。正解。私達ってさ、思ったよりも随分前に出逢っていたんだよね」

「…フフッ…なら、私達が愛し合うのは当然の結果なのかな?」

「…そうかもね」



二人は暫しの間、見つめ合っていた。風に揺られる髪や瞬き、呼吸に至るまで、その全てが愛おしく感じたから。



「…そろそろ、終わらせましょう。アトラードラ。夜明けも、もう近いわ」

「そうね……でも、少しだけ待って」

「…?うん」


アトラードラは近くの花を手折り、茎を円形状に結んだ物を手早く2つ作り、向き直る。ルクレツィアは少し緊張した。何せ、アトラードラが真剣な顔をして此方に向いたからだ。


「改めて告白させてもらうわ。……ルクレツィア、私は貴方が大好き。自覚してないだけで、もっと前から好きっていう感情はあったのかもしれない。だからさ……私の特別な人になってくれませんか?」


アトラードラは先程作った花の小さな指輪をルクレツィアに差し出す様にして、告白をした。


「えぇ、勿論。思えば、私もあの時、手を強引に引かれたときから好きになったのかもね」


ルクレツィアは嬉し涙を流しながら告白を受け入れた。

アトラードラはルクレツィアの左手の薬指に花の指輪を嵌めた。


「それじゃ……フフッ。ルクレツィア、ほ〜ら、泣かないの。貴方は月の様な美しい微笑みや花のような可憐な笑顔が似合うんだからさぁ〜」


アトラードラはルクレツィアの頬に手を添え、涙を拭う手伝いをした。しかし、ルクレツィアの涙は止まることをやめない。それもそうだろう、最愛の人からの特別な贈り物を貰ったとなると感極り、感情が抑えられないものだから。


「ううっ……だってぇ………」

「でも嬉しいな。見渡したら沢山あるもので作った物がそこまで喜んでくれるなんて」

「嬉しいに決まってるでしょ!だって……特別な贈り物なんだから!」


ルクレツィアはアトラードラを抱き寄せる。目の前にいる者は私の者だと。そう言い聞かせるように強く、強く抱き締める。


「アハハハ!私も嬉しいや!!」


アトラードラも抱き返す。ルクレツィアに負けないぐらいに強く、抱き締める。
















数秒か、数分か、数十分か、彼女達からすれば数時間にも感じられる時間を過ごした時、あたりに薄く光が射し、二人を照らし出す。風が優しく吹き、復旧を終えた旧教会からは明朝を告げる鐘が鳴り響く。


「…あらあら、もう舞台は次の場面へと移るときなのね…」

「ルクレツィア。もしかして…終わらせるのが怖くなった…?別に私はそれでもいいよ…?貴方と居ればどんな理不尽でも耐えられる気がするし…」

「そうじゃないわ。ただ、もう少し夜が長くても良かったと思うのに…」

「でも仕方がない。朝はもうやって来るんだから」

「……それじゃあ、最後の誓いと行こうかしら」

「そうね……もうやる事は無いし」


二人は抱擁を解くと、腰に携えていた拳銃を取り出し、互いの心臓に突き立て、互いの美しい目を見ながら誓いの言葉を放つ。


「病めるときも健やかなるときも」

「戦の悲劇に押しつぶされそうになっても、周囲から恐れられても」

「互いの手を取り合い、進んで行くことを」

「臨時帝国軍政府、総大将、ルクレツィアは」

「臨時帝国軍政府、副総大将、ルーテン=アトラードラは」

「「互いに誓いを立て、付き従い、共に歩む事を誓います」」


誓いの言葉を終えた二人は拳銃を一旦下ろし、再び抱き合う。そして互いの背に銃口を向け
















「「愛しています。私の最愛の人」」

















拳銃の射撃音と教会の鐘が同時に深い深い夜の終わりを告げ、明るさを取り戻した世界に鳴り響く。


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