番外編:我々は現実世界で暇つぶしに下ネタについて駄弁る。
都内某所の路上にて
に「ギターとか弾いてると指硬くなるって聞いたにゃ」
み「まーね。慣れるとそうでもないけど」
か「……」
に「なんで黙るにゃ?」
か「あっ、いや……なんかエロい話かと思って」
み「アホか」
に「なんで今のでエロい話だと思うにゃ?」
か「それは……」
み「……」
に「なんで黙るにゃ?」
み「ドラムはどうなの? スティック握るとこ硬くなったりしないの?」
か「あー、それ気になる。あとずっと座ってて痔にならない?」
に「なんで話そらすにゃ?」
か「だってにゃー子ちゃんが変な話振るから!」
み「うん。にゃー子が悪い」
に「理不尽だにゃ……」
に「二人は爪もめっちゃ短いよにゃ」
み「……にゃー子、わざとやってる?」
に「はにゃ?」
か「ギターとかベース弾く人は爪短くしないといけないんだよ」
に「大変だにゃー」
み「ネイルとかも色々気使うのよ」
に「まあ、でもちゃんと切ってる方が気持ちいいにゃ?」
か「……」
み「……」
に「気持ちよくギター弾けるにゃ?」
か「あ……うん。そう」
み「そう。ギター気持ちいい」
に「あんたベースだにゃ」
に「……まあ、白状すると全部わざとだにゃ」
か「やっぱり!」
み「お前さ……」
に「実はバンド結成以来ずっとどういう感じで下ネタぶっこむか距離測ってたんだにゃ。そろそろいいかと思ってイケるラインを探ってみたにゃ」
か「もう結成5年目だよ?」
み「気が長すぎる」
に「でも、こういうのセンシティブだからにゃー」
か「あー……まあ、それはね」
み「別に私ら気にしないけど」
に「あーし、結構無神経なとこあるにゃん? 地雷踏むの怖かったにゃ」
か「それはそう」
み「たまにね」
に「これからは定期的にぶっこんでいく所存だにゃ」
か「いいよ」
み「どんと来いよ」
に「ところで昨日、旦那がベッドで」
か「やめろっ!!」
み「ああああ聞こえない何も聞こえない」
に「下ネタ解禁じゃなかったにゃ?」
か「にゃー子ちゃんのそういう話は聞きたくない!」
み「にゃー子は清らかでいてほしい」
に「二人の中であーしはどういう感じなんだにゃ」
か「アイドル」
み「妖精」
に「めんどくせーにゃ……」
(おわり)