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第18話 魔力の属性判断

「逆に、アレックス様みたいにほぼ全属性を持っている方もいるのよ。貴族で2属性以上もっているのが5割、更に3属性以上は2割だわ。ちなみに私は火と土の属性を持っているわ。浄化魔法は水属性だから、入学式の時は本当に助かったのよ」

「あの時リリーに声をかけて本当に良かったよ。友達になってくれてありがとう」

「あら、こちらこそ毎日可愛いフィーネといられて嬉しいわ」

 二人でクスクスと笑い合った。ちなみにチャーリーは火と風属性を持っていて、証明書を提出したから行かないと言っていた。


 判定する部屋に入ると、最後の方だったのか、待っている生徒も少なかった。

「混んでなくて良かった。これならゆっくりランチが出来るわ」

 来た順番に呼ばれるようだ。少し待つとリリーが呼ばれて少しすると戻って来た。火と土のままだったようだ。次に私が呼ばれた。カーテンの向こうに判定する水晶が置かれていた。丁度カボチャくらいの大きさだ。ここに魔力を流すようだ。

「フィーネ・スミス子爵令嬢……ああ、君がサミエル大神官長様の言っていた子だね?」

「あ、はい、よろしくお願いいたします」

「ああ、とりあえずこの水晶にゆっくり魔力を流して」

 私は両手を水晶に乗せた、そしてゆっくり水晶に魔力を流した。初めは水色に光った、水属性の反応だ。次に緑色、確か風属性?そのあとに金色に輝いた……これが聖女の??

「おお、なるほど、まさにそうだ。水・風と精霊魔法……秘密にするのが惜しいが、サミエル様に睨まれたら厄介だしな、しょうがないな。君は水・風・光だね。うん、そうだね。そうしよう」

 かなり軽い方のようだ。秘密を守ってくれるか少々不安だけど、とりあえず属性がわかってよかった。村では主に水ばかり使っていたけど、風属性もあるようだ。

「ありがとうございました」

「ああ、くれぐれもばれないでね。僕が間違って判断したことになるのは、いろいろ困るんだよ」

 そう言って、属性証明書にサインをしてくれた。ジャック・トレバー様。

「僕はこの学園で、魔術を教えているから、授業で会うと思うよ。よろしく、スミス君」

「はい、よろしくお願いします。トレバー先生」


 カーテンから出ると、リリーがわくわくした様子で属性を聞いて来た。

「えーと、水と風と……光?」

 光のところだけ、嘘をついているので自信なさげになってしまった。

「なんで光だけ疑問形なの。そう、3属性それも光は希少よ。さすがアレックス様の婚約者」

「ええ、それは関係ないよ。今まで属性も知らなかったし」

「それで見染められたとかじゃなくて?光魔法を持った令嬢は人気があるそうよ」

「そうなの?魔法で人気が出るの?」

「親の属性を引き継ぐことが多いからね。だから、この学園にも貴族令嬢が来るのよ。魔力の高い相手を見つけるにはうってつけでしょ。みんな最低でも2属性は持っているもの」

「え?どうしてわかるの、2属性……」

「それは入学資格の欄にあったでしょ?2属性以上の属性と魔力量、しかるべきところからの推薦状って……もしかして知らなかったの?」


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