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英雄の剣の化けの皮  作者: マナポポな人
第1章 メインキャスト、登場
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イリュジオン神話での神もどき

「邪神の遣いが!地獄に落ちろ!」

そう言うと信者らしき人達は俺たちに魔法を唱えた。

「鎮魂神フィロドクスィアよ、我は裁きを求める者なり。聖なる炎で彼の者達を焼き払え。代償は我が魔力。神々の力の一片を与えたまえ。」

詠唱が終わると神父はにやりと顔を歪ませて

「死ね!」

と一言言うと、

「アギア=フローガ アルカリオス!!」

パッとあたりは炎に包まれた。

「うびゃあぁ!?」

あまりに強力で俺たちはそのまま焼かれ続けるしか無かった。

何故こんなことになったのか、フォノスが教会に行こうなんていうからいけなかったのだ。



「神々の祝福はね?旅人にとって通らないといけない通過儀礼みたいなもんだよ。これを終えて、やっと正式な旅人として扱われるんだ。」

フォノスは俺にその有用性を説き、俺も最もだと思い始めて来た訳なんだが…


「これはこれは新たな旅人さんですな?どうぞお上がりを。」

俺たちが来た教会はかなりの大きさで、何でもこっちの世界の国宝みたいな扱いらしい。

俺たちは案内されるがままに奥へ奥へと進んで行った。

「貴方達はイリュジオン神話をご存知ですかな?」

奥へと向かう途中、神父は突然そう聞いてきたのだ。

俺はもちろん知らない。が、フォノスのほうを見ると

「まぁ、知らない事は無いですが…」

と言っていた。

「そうですか。では、貴方達はこの神話に出てくる邪神エレゴスというのをご存知かな?」

「知りませんが、邪神と言うからにはあまりに良い神様では無いんでしょうね。」

まぁ、普通はそう考えるわな。俺もそう思うけど。

神様か。俺には一応知り合いの神様は居るがろくな奴じゃないし、行方不明だし。

「えぇ、鎮魂神フィロドクスィアの妹を殺し、フィロドクスィア様本人も殺そうと画策した、まさに邪神。」

そう言うと物陰から信者らしき人達が俺たちを取り囲んだ。

「どういうつもり?」

「いやはや、それは最早その剣に聞いた方が早いのでは?」

え?なんでここで俺?知らんよ。俺なんも知らんよ。

やめて?そういうの。俺知らんよぉぉぉぉ!

「その邪神エレゴスなんですがね?とある伝承の剣を曰く付きの森に隠してましてね?そしてその中に異世界人の魂を宿らせたと言うのですよ。」

「え?それって…」

俺もそれを言われて気づいた。あの神様もどき…

「そう、貴方の事ですよ。呪剣アドヴァシティー。」

うっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!



という感じだったのだ。こんな序盤で死ぬのだろうか…少なくともフォノスは助からないだろう。

もうちょっとレベルとか上げてたら勝てたのかな…

そう思って諦めかけたその時だった。

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