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76話 クリスティーナの恋


夏休みが終わって数日後の放課後、私はリリとクリスと一緒に食堂へ来ていた、ちなみに2人と一緒にいたニコラス様はウィルと一緒に離れた席に居てもらっている。


今回の話の内容は、2人が攫われそうになっていた件についてだが、リリはそもそも気付いて無いので、まず私が教皇に狙われている事を説明した。

私の話を聞いてリリは「私教皇様見た事あるけど、あれに狙われてるの?」と引き気味に言い、クリスは「マリーちゃんそんな人に狙われて大丈夫なの?」と心配してくれた。


「私はウィルがいるから大丈夫なんだけど、問題は貴女達よ、私との取引材料として2人も狙われる危険があるから…巻き込んでごめんなさい」

「そういう事ね、私は大丈夫よ、これでも魔法は得意だから自衛出来るわ、いっそこの機に魔法技術科も受講しようかしら」

「私はリリちゃんみたいには出来ないけど、逃げ足は自信あるよ!」

「…クリス、貴女は1度狙われてるでしょう?」

「何で知ってるの!?」

「私の事情に巻き込んでるのに知らないわけないでしょう」


私がそう言うと、クリスはチラッとニコラス様の方を見た後「その時の事話すから、2人に相談に乗って欲しい事があるの」と言い出した。

私とリリはもちろん相談に乗ると返事をしてクリスの話を聞いた。


「私夏休みは、お兄様も領地に帰らないからずっと寮にいたんだけど、寮の外を散歩してたらニコラス様に会ったの、その時ニコラス様も家に帰らないっていうのを聞いて、それから同じ時間に一緒に散歩するようになったんだけど、ある日夏休みだし遊びに行かないかって誘われて2人で街に出たの、そこで変な人達に声をかけられたわ」

「クリスそれ大丈夫だったの?」

「大丈夫だよリリちゃん、ニコラス様が追い払ってくれたから」

「なら良かったわ、それで相談って何?」


リリがそう尋ねたのだが、クリスがなかなか話さないので私とリリが首を傾げていると、ようやく口を開いた。


「どうしたらニコラス様は私を好きになってくれるかな…」

「「…え?」」

「いや、だからその…」

「クリス貴女、まさかニコラス様を好きになったの!?」

「ええぇ!?」


リリの指摘にクリスは顔を真っ赤にして頷くと「どうしたらいいかな」と聞いてきた。

するとリリが「ニコラス様を落とすのはかなり難しいと思うわよ」と話し出した。


「まずニコラス様って公爵家でしょ、次男だけど王太子になったカイン様の側近だし、見た目も良いから女性の友人も多い、そんな状況でも特定の人を作らない人よ」

「分かってる、きっと私が正面から告白しても、本気だから断られると思う」

「それが分かってても諦めきれない程好きなのね」

「うん」

「そっか、私はまだ恋した事が無いから客観的な事しか言えないわ、マリーはどう思う?」

「私?私は、クリスの気持ち分かるわ、好きなら仕方ないわよね、でもニコラス様か…」


私はまさかクリスが攻略対象じゃないニコラス様を好きになるとは思ってなかったので、どうしようかと思ったけれど、上手くいって欲しいとも思ったので、何かいい案はないかと考えていると、ニコラス様と一緒にいるウィルと目が合った。

ウィルならニコラス様と仲が良いし何か分かるかもしれないと思い、クリスに提案してみた。


「正直私達ってニコラス様について知ってる事が少ないから、クリスが良ければウィルに聞いてみない?」

「え、いいの?」

「ウィルが何を話すのかは私も分からないけど、それでもいいなら」

「マリーちゃんお願い!もう私どうしたらいいのか分からないの」

「分かったわ」


私がそう言ってウィルの方を見ると、ウィルはニコラス様に何か言った後こちらに歩いてきたので、これは会話内容バレてるなと思った。

案の定ウィルは「クリスティーナ嬢、本気でニコラス落としたいの?」と何も言ってないのに聞いてきた。


「はい、どうしたらいいでしょうか」

「う~ん、俺もあいつの事何でも知ってるわけじゃないからなぁ、でも脈なしってわけではないと思うよ」

「本当ですか!?」

「うん、でも脈なしじゃないけど本人自覚無しっぽいから気を付けてね」

「…はい?」

「あぁ、分かりにくいか、えっとね、クリスティーナ嬢はニコラスからデートに誘われたんだよね」

「デッ!?…あれはやっぱりデートだったんでしょうか」

「え?あいつが誘って2人きりで出かけたんでしょ、デート以外で何かある?」


ウィルの発言に私とリリは「デート以外ないわね」と言っておいたら、クリスが可愛い顔で真っ赤になっていた。

流石ヒロイン、この時点で反則級の可愛さである。


「えっと、私が誘われた事が関係あるんですか?」

「ニコラスは、クリスティーナ嬢みたいに本気になっちゃいそうな娘には自分からは絶対誘わないし、誘われても断るはずなんだ、今までそうだったし」

「では以前よくご一緒されてたご令嬢達は?」

「あれはお互い遊びと分かってて付き合ってる娘達だね、だからニコラスがクリスティーナ嬢を誘ったんなら少なくとも今まで一緒にいた娘達とは別の好意を持ってるはずだよ」

「ウィル、自覚無しっていうのはどういう事ですか?」

「さっき待ってる間に、どういうつもりでデートに誘ったのか聞いてたんだけど、答えが何となく一緒に出かけたくなった、だったんだよ、本人も首傾げてたから自覚無しって事」

「そんな、私はどうしたら…」


クリスが対応に悩んでいると、リリが「とりあえず告白はせずに、好意を伝え続けてみたら?それで本人が自覚すれば何か変わるかもよ」と言い、ウィルも「それがいいかもね」と言った。

クリスが「分かりました、私リリちゃんの案で攻めてみる!」と言ったので、私は「また何かあれば教えてね」と言っておいた。


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