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47話 食堂にて


食堂に着くとニコラス様とセス様が既にいて、私はニコラス様に「あ、マリーちゃんさっきぶり~」と軽い感じで挨拶された。


「あ~あ、俺もマリーちゃんと踊りたかったなぁ」

「俺が許すわけないだろ」

「何でカイン様はよくて俺は駄目なわけ」

「カイン様にはアリス様がいるからいいんだ」

「私がどうかしたかしら?」


声がした方を向くとアリスがいて、アリスは席に着くと「カインはまだ来てないの?」と聞いてきた。

それに「カイン様は用があるらしく今日は来ないそうです」と答えたのはセス様だ。


「え?あの人ちゃんと食べてるかしら」

「そこは心配ないかと」

「そうなの?セスがそう言うのなら大丈夫ね」


するとニコラス様が「じゃあ今日は珍しくこのメンバーでお昼だね~」と言ったので、私が「あれ、エドガー様は?」と聞くと、アリスが「お兄様はお城の財務部勤務が決定してるから、学園での用事が無ければほぼお城よ」と教えてくれた。


暫く世間話をしていると、アリスが急に「ねぇ、普段カインのそばに居る貴方達に、聞きたい事があるんだけれど良いかしら?」と言い出した。

セス様が「私達で分かる事でしたらお答えしますが、何でしょう?」と聞くと、アリスは「仮に私が暗殺されるような事があればカインはどうすると思う?」と聞き返した。


「アリス貴女その話題は…」

「この後カインに時間を貰ってるの、本人に聞く前に他の人にはどう見えてるのか知りたくて」

「アリスちゃんが暗殺ねぇ~考えたくもないけど、でももしそんな事があれば一族郎党皆殺しじゃないかな?」

「甘いなニコラス、あの人がそんな調査に時間がかかりそうな事するはずない、アリス様がいないなら関係してようが無関係だろうが、問答無用で国ごと潰すと思うぞ」

「はぁ!?カイン様だよ?ウィルじゃあるまいし」

「ニコラス様、残念ながら私もウィルさんと同意見です」

「うわぁ、マジかぁ…」

「ウィリアム様、何故そう思うのか聞いても良いかしら?」

「構いませんけど、俺が話したって言わないで下さいね」

「えぇ、もちろん」

「まぁ俺も気付いたのは学園に入ってカイン様付になってからなんですけど、あの人俺と一緒なんですよ」

「ウィル、何が一緒なの?」

「好きな人のいない世界に1ミリの興味もないってとこがだよ、マリー、ただカイン様は俺と違って随分と分かりにくいけどね」


ウィルの発言にニコラス様が「それをその好きな子の前で喋っちゃうお前が凄いよ」と若干引き気味に言い、私は「マリーちゃんこいつの愛重くないの?」と質問されてしまった。


「いえ、そんな風に思った事はありませんけど」

「マリーはこの通り、重いなんて感じないくらい俺が好きだって知ってますから俺もこんな態度ですけど、アリス様はどうですか?」

「私?」

「はい、カイン様もですけど、アリス様も大概分かりにくいですよ」

「そうかしら?」

「俺から言えるのは、逃げない覚悟があるなら、カイン様の本心聞いてみてもいいんじゃないですかって事くらいですね」

「今更逃げたりしないわよ」

「そうですか、じゃあニコラス、セス、今日は生徒会無しだ」

「いいよ~りょうかーい」

「まぁそうなりますよね、アリス様、私が責任をもって影すら近寄らせませんので、安心してカイン様と話し合って下さい」

「…は?え?何でそこまで、午後の授業時間分貰ってるから放課後には」

「終わりませんよ」


ウィルにいい笑顔で言い切られてしまったアリスは、信じられないといった感じだったが、理由は分からないけど私の勘もウィルと同意見である。


その後、困惑気味のアリスを見送り、私は午後の授業時間を図書館での調べものに使おうと思っていたら、ウィルに話しかけられた。


「マリーは今日の午後どうするの?」

「授業はないのでヴィンス先生の所に寄ってから、図書館で調べものをしようかと」

「俺も一緒に行っていい?」

「はい、構いませんけど、ウィルも授業が無いのですか?」

「うん、今日は空いてるよ」


私はウィルに「では一緒に行きましょう」と言って、学部棟にあるヴィンス先生の部屋を訪ねた。


「おや、マリアンヌさんにウィリアム君、私に何か用ですか?」

「ヴィンス先生、この間の本読み終わったので、エレボスや魔王関連のお勧めがあれば教えて欲しいのですが」

「あぁ、なるほど構いませんよ、では第2図書館へ行きましょうか」


私達はヴィンス先生と一緒に第2図書館へ移動し、ヴィンス先生の案内で本棚から何冊か本を選んでもらった。


「とりあえずこの辺りを読んでもらって、詳しい事はまた授業で教えます」

「はい、ありがとうございます」

「いえ、このくらい構いませんよ」


私が先生から本を受け取ろうとすると、ウィルが「俺が持つよ」と代わりに受け取ってくれた。

ウィルは本を受け取ると「先生は歴史も教えているんですね」とヴィンス先生に話しかけた。


「そうですね、歴史と精霊学を教えてます」

「あの、古代魔法についてはどの位ご存じですか?」

「使えますよ」

「は?あ、すみません、使えるんですか?」

「はい、マリアンヌさんも知ってますよ」

「…マリー、知ってたの?」

「えぇ、ヴィンス先生は古代魔法が使えますけど、ウィルどうしたの?」


私がそう言うとウィルは少し考えた後「俺に古代魔法を教えてもらえませんか?」と言い出した。

それを聞いたヴィンス先生は「とりあえず座って話を聞きましょうか」と閲覧席の方に向かったので、私達もそれに続いた。


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