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19話 女子寮1


今日私は、黄昏のメモリアの舞台であるサンステラ魔法学園への入学を明後日に控え、入寮手続きと荷解き等をする為に学園にある女子寮に馬車で向かっている。


サンステラ魔法学園の敷地はとにかく広く、まず正門から入ると左右木々に囲まれた広い道が長々と続く、しばらく行くと木々が無くなり正面に噴水と校舎が見えるようになる、寮は先程通ってきた道の木々の向こう側に建っており、男子寮と女子寮が左右対称に建っている。

女子寮は5階建ての豪邸で1階は共同浴場や化粧室、広い食堂に、ちょっとしたパーティーが開けそうなホール、人気小説を取りそろえた図書室等々共同生活スペースになっている、2階3階が男爵子爵家、4階が侯爵伯爵家、5階が王家と公爵家の令嬢が入るようになっている、ちなみに使用人は渡り廊下で繋がった3階建ての別邸が正門寄りに建っている、多少の違いはあれど男子寮もほぼ同じつくりらしい。


私は今回専属侍女のマーサに学園に一緒についてきてもらっている、女子生徒は学園でのパーティー等でドレスを着る機会もある為、ほとんどのご令嬢は使用人が一緒だ。

マーサと2人で馬車を降り、寮に入るとすぐ横に受付があった、そこには綺麗な女性が立っており、お名前はテレサさんという子爵家の方らしい、代々学園の寮を管理しているらしく、旦那様は男子寮を管理されてるそうだ。

テレサさんは水晶玉のようなものを取り出すと、それに触れて名前を告げるよう言ったので、私とマーサは言われた通りにすると、ほのかに光った。

凄くあっさりしているがこれで受付と魔力登録が終わったらしい、実はこの魔力登録とても大切で、学園内の魔道具や転移魔法陣はこれをしないと使えないらしい、学園は本当に広く、次の授業が数キロ先とかも普通にあるので、教室や廊下、各学部棟等、いたる所に転移魔法陣が設置してある。

もちろん寮にも設置されているのでさっそく使ってみると、頭の中に行ける場所が浮かび、行きたい場所を選ぶとその場に移動していた、今回は5階にある私の寮での部屋にした。


「わぁ、凄い、本当に最先端の魔法技術ね」

「本当ですね、階段を使用しなくていいだなんて驚きました」


マーサとそんな話をした後、先に送っていた荷物を2人で荷解きしていると、私の部屋から出れるルーフバルコニーに見覚えのある猫が居たので、扉を開けてみると中に入ってきた。

シルバーの綺麗な毛並みにアンバーの瞳、恐らく数年前のイベントの時にクリスティーナ様が追いかけた猫で間違いないだろう。


「まぁ、綺麗な猫ですね、この寮のどこかで飼われているのでしょうか」

「どうかしら、飼い猫なのは間違いないと思うのだけど」

「大人しいですし、出ていきたがるまでは無理に追い出さなくても良いかもしれませんね」

「そうね、お腹が空けば飼い主の所に戻るでしょう」


そう言って私達は荷解きを終わらせ、明日の予定を確認したりしていた、気付いたら猫は居なくなっていたのだけれど、翌朝目を覚ますと何故か私の隣で丸まって寝ていた。


「あなた、どこから入ったの?」

「にゃー」

「鍵閉まってたはずなんだけど、まぁいいわ」


そうして私はマーサに身支度を手伝ってもらった後、部屋で朝食を食べ、午前中は猫を膝に乗せて学園の選択科目を悩んでいた、ちなみに学園での令嬢の必修科目は魔法学とダンスと礼儀作法のみだ、貴族ばかりの学園なので基礎学力は家での教育で習得済みという前提だ、なのでもっと学びたいとか興味ある分野を選択科目で取るようになる。

あと平民出身者の学校は平民生活区画に分校としてあり、そっちは役人、女官、騎士、魔法師など、職業別の養成学校のようになっている。

そうこうしているとお昼が近くなっていたので、私は同じ5階のキャシーとアリスの部屋に行ってみた。


まず私の隣にあるキャシーの部屋に行って扉をノックすると、キャシーの侍女さんが扉を開け、私の顔を確認するとすぐにキャシーを呼んでくれた。


「マリー!来てくれて嬉しいわ、どうぞ中に入って」

「キャシー待って、私アリスにも挨拶しておきたくて、ついでに一緒にお昼でもどうかと思って来たの」

「あ、そうね!今日ならお姉様もいらっしゃるだろうし、行きましょう」


キャシーはそう言うと侍女さんに「ポリー、私マリーと一緒にお姉様の所に行ってくるから、後よろしくね」と声をかけ、一緒に向かい側のアリスの部屋へ行った。


「あらマリーとキャシーじゃない、明日の準備は終わったの?」

「私は昨日終わらせたわ、今は選択科目を何にしようか悩んでて、話しついでにお昼でもどうかと思ったの」

「いいわね、それじゃあ3人で食堂に行きましょうか、それとキャシー、さっき目をそらしたでしょ、戻ったらちゃんとやるのよ」


アリスに指摘されたキャシーは「はい、お姉様」と少ししょんぼりしていたが、アリスが私に「キャシーはやれば出来る子なのよ、でもアルベール殿下が甘やかしてねぇ、その分殿下がちゃんとしっかりされてきたから良いのか悪いのか」とぼやいてきた。


その後私達は転移魔法陣で食堂にむかった。


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