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第2話・感性の違い

引き続き誤字等の報告ありがとうございます!とてつもなく感謝です!

それから一応補足を、主人公の名前は黒葉夜矢(くろばちや)です。

「んむ─」

自然と身に付いた起床時間になったのか重い体を無理やりあげるとそこは、見慣れない天井だった。覚醒しきっていない頭を動かし状況を理解する。─そう言えば引っ越して来たんだっけ。

自分のJAPANを象徴する布団よりも高そうな、海外ドラマとかでよく見る天井付のベッドなんとか脱出すると昨晩見る余裕のなかった部屋をぐるりと見渡した。

「なんじゃこりゃ」

そう昔っぽく言ってしまったが私は悪くない、ふと昨晩の事を思い出してみる、─うん確かに入り口からベッドまでかなり遠かった気がする。せっかく脱出する事が出来たベッドに私はまたふらふらと倒れこんでしまった。お金持ちだとは聞いていたがこれ程とは思いもよらなかった。私の目安だが優に十畳は越えているだろう。

私の家は貧乏ではなかったが両親が節約家だった為贅沢はしてこなかった、私の部屋は一般的な一部屋の大きさだった為十畳でも広く感じてしまう。─いやこれは実際広いよね。つい思った事が口に出てしまっていた。

チラリと時計を見ると起きてから三十分は過ぎてしまっている、急いで服を着替えようとボタンに手を伸ばすがふと自分の服装を見て気が付いてしまった。

「いや昨日のまんまじゃないか」

─しまった。と思った私は急いで替えの服を用意すると下の部屋にあるリビングへと急いだ、昨晩家の物は好きに使って良いと言われていたが私はお風呂の場所を知らない、聞いておけばよかったと思ったが昨晩の私にそんな余裕はなかった。

リビングに行くと当麻さんは居なくてテーブルの上に置き手紙が一枚置いてあった。

〔夜矢さん今日はお休みをもらっていたのですが、会社から急用が入ってしまいました本当に申し訳ありません。家は好きに見てもらって構いませんので好きに使ってください。

追伸、今日は遅くなりますご飯は出前を取ってください、お金は手紙の隣の封筒に入っています。〕

ながったらしい几帳面な文章が書いてある手紙をテーブルに置くと横に置いてあった封筒を手に取った。

「─分厚いし重い」

数千円の厚さでも重さでもなかった、恐る恐る震える手で封筒からお金を取り出すとよく刑事ドラマで見る帯の付いたお札の束が出てきた。─なんでだよ。今日の私は独り言が多いみたいだ、けれど考えて欲しいご飯は出前を取ってください、なんて手紙の横に百万円を普通置くだろうかいいや置かない、普通の感性を持っている人は置かない。─そうか普通じゃないのかそっかそっか!。無理やり自分を納得させると震える手で私はそっとお札の束を封筒に戻した。とりあえず今の私は流れてしまった嫌な冷や汗と疲れを熱いシャワーで洗い流したい気分なのだ。善は急げと広い部屋を探索し目当てのお風呂に着くと手早く服を脱ぎお風呂の中へと突撃した。


─あぁ疲れた体にはやっぱり風呂だなぁ。

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