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「うーん……」
アルラウネ戦も終わって、ドロップ品の確認を終える。手に入ったアイテムは二つ。
【素材】巨大な茨 レア:R 品質:B
【素材】アルラウネの花 レア:R 品質:C
どちらも食用にするには少々厳しそうですね。茨の方は棘を抜いて煮込めば食べられそうですけど。
ボスを解体してアイテムを採取しようと思いましたが、部屋の中を見回しても、先程ばらばらになったアルラウネの姿が見当たりません。どうやら、ボスは解体することは出来ないみたいです。
ただ、その代わり、部屋の中央にいつの間にか宝箱が配置されています。ダンジョンのクリア報酬でしょうか? 宝箱の近くには既にパパラチアさんとイオさんが近づいて……おもむろに宝箱を殴り始めています。
「ちょ、ちょっと何してるの!?」
「宝箱を見たらとりあえず殴らないと安全かどうかわからないだろ?」
「はぁ!?」
「流石にそこまで運営も捻くれていないとは思いますよ?」
「正直言うと、癖で宝箱見ると殴らねぇと落ち着かねえ」
「僕も」
二人の奇行にヴィイさんが驚いていますが、既にその行動はお姉様が実行しているので、あの時の行動は正しかったのだと思わざるを得ません。ボスを倒して出現する宝箱がミミック、というのは流石に正気を疑う配置なので、あり得ないとは思いますが。
「この宝箱は安全みたいだし、開けるか」
「何が入ってるかな~?」
『茨の鞭が戦利品に追加されました』
『棘の盾が戦利品に追加されました』
鞭と盾ですか。双剣を装備している以上、両手が塞がっているので盾は装備出来ませんし、鞭も遠距離武器になるので、イートインの射程距離を考えると選択肢として微妙です。武器のデザインも余り好みじゃありませんし、パスですね。
他に三人もいますし、今回は必要な人に譲りましょう。
「うーわ、いらねえ。どっちも装備出来ねえじゃねぇか」
「僕もいらないかな」
「私も弓以外使うつもりないから別にいらないかなあ」
そうですよね、知っていました。パパラチアさんは今の状態で鞭や盾を装備出来るとは思いませんし、ヴィイさんとイオはレベリングを手伝っているだけで、私たちよりもレベルが上のはず。
レベル帯相応の武器を既に持っているはずなので、わざわざ変える必要もないはずです。おそらく、ヴィイさんが私の防具を作ってくれたように、彼女たちの装備品は自作のクラフト品でしょうし……ダンジョン産よりもクラフト産の方が性能良いって話でしたもんね確か。
「私もしばらくは双剣一本で行くつもりなので、特に必要はないですね」
「全員必要ねえなら、フリロでいいな」
「そうだね」
戦利品を選択すると、少し大きめの100面ダイスが手元に現れて、ヘルプが表示される。
※ロットについて
宝箱が出現すると、ロット権のあるプレイヤーの画面上に自動的にロット対象のアイテムが表示されます。各プレイヤーは戦利品一つにつき、一度だけダイスを振ることが可能になっています。また、戦利品が必要ない場合はパスをする事でロット権を放棄する事が出来ます。
ロット権のあるプレイヤー全員がダイスを振り終わった時点で、一番出目の高かったプレイヤーが戦利品を取得することが出来ます。
上手い具合に出目が高ければ、アイテムを総取り出来るルールですね。良くも悪くも運に左右されてしまうので人を選びますが、個人的には低確率のドロップアイテムのために無限周回するよりは断然ましです。
「えいっ」
鞭と盾、それぞれのダイスを転がす。ふむふむ、鞭の出目は8で盾は76と。鞭の方の出目は死んでいますが、盾はそこそこなんじゃないでしょうか?
別に必要なものじゃないので、出目が高くてもあんまり嬉しくありませんが。次々と、他の人たちもダイスを転がしていく。
その結果、鞭はヴィイさんが、盾は私が入手することになりました。
【防具・盾】棘の盾 レア:R 品質:B
無数の棘が埋め込まれている盾。それなりに重い。
名前の通り、亀の甲羅のような丸い盾に無数の棘が生えています。相手がこの盾を目掛けて突進したりしてくると、棘が刺さるように出来ているのでしょう。いや、でもこの形状だと相手の攻撃を待つよりも、これを構えたまま相手に突撃した方が強いような気がします。
「とりあえず、ダンジョンから出るか」
部屋の奥に設置されていた魔方陣に触れると、ダンジョンの入口へと戻された。
「さて、ダンジョンの攻略も終わったし、俺は飯だから落ちるぜ。お疲れさん」
「私達もお昼がまだなので、ここで失礼しますね。レイヴンさん、今日はありがとうございました」
「ばいばい、まったねー」
「こちらこそ、ありがとうございました。お疲れ様ですー」
軽い挨拶を交わしてから次々にログアウトしていく。
時刻は正午に差し掛かろうとしています。うーん、キリもいいですし、私もお昼ご飯にしましょう。
宿屋まで戻って・・・・・・いや、面倒ですし、このままログアウトしてしまいましょう。
ゲームを終了して、コフィンの蓋を開ける。外では雨が降っているようで、まだお昼だというのに部屋の中が夜のように暗い。VR機器を使っていると、部屋の明るさは関係ないので基本的に電気を消してゲームをしているのですが、流石にちょっと暗すぎますね。
ここまで分厚い雨雲が浮かんでいると、雷で停電するかもしれませんね。
「きゃあ!」
そんな事を言っていると、外で大きな雷が落ちる音が。それに合わせてキッチンの方から小さな悲鳴が聞こえてきました。
「おはようございます、お姉様」
キッチンへと向かうと、お姉様が冷蔵庫の扉を開けっぱなしにしたままその場にしゃがみ込んでいます。
「あ……お、おはよう。麻央」
「大丈夫ですか?」
「う、うん。急に雷が落ちたから驚いただけ」
「それなら良いんです。あ、お姉様、もうお昼は済ませました?」
「ううん、まだ。冷蔵庫の中に何かないかなーって思って漁ってたところ」
それなら丁度良かったです。お姉様は放って置いたら『めんどくさーい』なんて言いながら何も食べなかったり、一日三食完全食だったりするので、心配なんですよね。
学生時代はきちんと食べていたはずなのですが、社会人になってからは栄養食とかエナジードリンクを頻繁に飲むようになってしまいましたし。
やっぱり、毎朝お弁当を作ってあげた方がいいんでしょうか? 学食が安くて美味しいので、最近はめっきり作らなくなっちゃいましたけど……二学期が始まったら曜日を決めてお弁当を作って差し上げましょう。
とりあえず、お弁当の事よりも今から食べるお昼ご飯を何にするか決めないといけません。
何か食べられそうなものが残ってると良いですけど。
「んー、これはお母様の帰りを待たないと駄目みたいですね?」
冷蔵庫の中はほとんど空。お母様が買い出しから帰ってくるまでは補充されませんし。
「お姉様、お母様が帰ってくるまで待て……ませんね?」
私の言葉を遮るかのように、お姉様のお腹が大きく鳴った。
「いや、待って! 今のは聞かなかったことにして! 待てるから!」
お姉様はこう言っていますが、私も朝から何も食べていないので結構お腹が減っています。お母様も、一週間ないし二週間分の食材を纏めて買ってくるので、帰りがいつになるかもわかりませんし。
あ、冷凍庫の中にチャーハンがあるじゃないですか。確か、牛乳も・・・・・・ありますね。部屋にも食べてないアレがあったはずです。
「お姉様、もう少しだけ待っていてください。すぐに作りますので」
「いつもごめんねえ、麻央」
「構いませんよ、料理は好きですし」
フライパンに油を引いて、冷凍チャーハンを投入。じゅぅ、とお馴染みの音が鳴る。ある程度炒め終わったら、お茶碗一杯程度の水と、コンソメを少々。後は水分が飛んでなくなるまで炒めるだけです。
「お姉様、すみません。少しだけフライパンを見ていてくれませんか?」
「ん、わかった」
お姉様にフライパンを任せて、自分の部屋へと戻る。確か、少し前になんとなく買ったチーズがあった……はずなんですけど……。
「どこにやりましたっけ?」
テーブルの上に置いてあったはずなんですが。ああ、いや、コレを運び込む時に邪魔になるからテーブルを動かしたんでしたっけ。その時にテーブルの上の荷物を移動させたのを忘れていました。
移動させた事を思い出すまでは良かったのですが、問題はその移動先です。部屋の外へは持ち出していないはずなので、部屋の何処かにはあるはず。
ベッドの上、本棚、テーブルの下を探してようやく見つけた場所は、コフィンが入っていた段ボールの中。一体、誰ですか! こんな所に無造作に入れたのは! 私なんですけど!
チーズを探すだけのはずなのに、どっと疲れました。少し時間をかけすぎてしまったので、急いでキッチンへ。
「あー! チーズって事は、リゾット?」
「お姉様、そういう所は鋭いですね」
私が抱えていたチーズの箱をみるやいなや、お姉様が目を輝かせています。
お姉様に渡した木べらを受け取って選手交代です。既に水分は飛んでいるので牛乳をいれましょう。
「牛乳、牛乳……ちょっと、多い、かな?」
牛乳パックを持った時に軽かったので、全部使い果たそうとして勢いよく傾けると、思っていたよりも中に残っていたようです。チャーハンが牛乳に浸されていますが、多分問題ないでしょう。
後は、この牛乳の水分がなくなるため炒めるだけです。
「ねえ、麻央。牛乳と言えばさ、学校の給食でいつも出てたじゃない?」
「ええ、そうですね。私はあまり牛乳が好きじゃなかったので、クラスの男子にあげたりしていましたが。それがどうかしましたか?」
「いや、リゾットで思い出したんだけどね。ほら、給食って主食がご飯でもパンでも関係なく牛乳が出るでしょ? 別に、私は牛乳が嫌いじゃなかったから気にしなかったんだけど、ご飯に牛乳って合わないじゃん」
「リゾットみたいに混ぜ合わせるものならまだしも、白米と牛乳の組み合わせは個人的にはあり得ないと思っています」
私が男子に牛乳をあげるのは、決まって白ご飯の時でした。男子って、なんであんなに牛乳を飲みたがるんでしょうね? 多いときには五つも六つも飲んでいる人もいましたけど。
「いやぁ、私もそうだったんだけどさあ。ある日、『ご飯に牛乳をかけて食べると美味しい!』なんて言い出す男子がいてさあ。普通ならあり得ないじゃん?」
「試したことがないのでなんとも言えませんが、食べたくはないですね」
そんなものを食べるなら、普通に給食抜きで結構です。
「私も今じゃ食べたくないけどさ、その男子がクラスの人気者でさ。男子女子問わず人気が高かったのよ。かくいう私も、その時はその子が好きだったし」
「もしかして」
「そう。その日の給食時間にさ、クラスのほぼ全員が気が狂ったようにご飯に牛乳をかけはじめちゃってさー。もちろん、私含めて」
「うわぁ……」
「あの時は地獄かと思ったね。しかも、予想通りあんまり美味しくないっていう。流石に食べきれないから残そうとしたんだけど、担任の先生が食べ物を粗末にするなー! って怒って」
「先生の気持ちもわからなくはないです」
「結局、残さず食べるまで教室から出して貰えなくてさ。いやー、あれは地獄だったね。何人かリバースしてたし」
「その話、今必要でした!?」
チャーハンに牛乳を入れすぎたこのタイミングで、なんていう話をぶち込んで来るんですか!
「え、だって、面白くない?」
「いや、タイミングをもう少し考えてくださいよ!」
「あ、麻央。チーズ入れなくていいの?」
「え、って、うわぁ!」
お姉様に言われ、フライパンに視線を戻す。既に、牛乳の水気はほとんど無くなってしまっていた。
慌ててチーズを箱から取り出し、乱雑に千切って投入。良い感じにチーズがとろけてきたら火を止めて味見を。
「ちょっと味が薄いですかね。お姉様、あーん」
「あーん」
「どうですか?」
「いいんじゃない? パスタ用の粉チーズが残ってるから、そっちで調整すればいいし」
「それじゃあ、お皿を取ってもらえますか?」
「はーい」
お皿を受け取って、お皿に盛り付けていく。おかずに何あった方がいいですけど、食材がないので今日はリゾットだけです。
飲み物はドクダミ茶です。夏はいつも庭で取れるドクダミを摘んでお茶にしているのですが、あの独特の味が好きなんです。小さい頃から飲んでいるせいですかね? 結構、癖のある香りと味なので人は選ぶと思いますけど。
コップには忘れず、氷を三つ。これで準備完了です。
「「いただきます」」
手を合わせてから、スプーンで少しだけ掬ってから口へと運ぶ。
「あー……」
思わずそんな声が漏れてしまう。味見の時は少量だったので分かりませんでしたが、これは……。決して不味くはないですが、冷凍チャーハンの味と、チーズが口の中で別々に主張しちゃってます。それに、牛乳を入れすぎたせいかもしれませんが、想像以上にご飯がべちゃべちゃしていますし。
ただ、こんな料理でもお姉様は美味しそうに食べてくれています。
「美味しい……ですか?」
「ん? 美味しいよ?」
「そう、ですか。ありがとうございます」
「なんで麻央がお礼言うのよ。こっちこそ、作ってくれてありがとうね」
作った料理を食べてもらった時、やっぱり美味しいと言ってもらえると嬉しいです。
「「ごちそうさまでした」」
「あ、お姉様。洗い物は私がしますので」
「はーい、それじゃあ私は部屋にいるから、何かあったら呼んでね」
「わかりました」
「あ、そうだ。ねぇ、麻央」
お皿を水につけて、洗い物に取りかかろうとしたら、お姉様に呼び止められました。一体なんでしょうか?
「準備はもう終わってるの?」
「はい?」
準備? さて、なんの準備でしょうか? お姉様がわざわざ私に聞いて来るということは、私たちに関係することなんでしょうけど。
ははーん、わかりました。占領戦に参加するためのレベリングの事を言っていんですね? 私がお母様に土下座を披露した時にお姉様もその場に居ましたし、私がバベルオンラインにあまりログインしていないことも、お姉様は知っているはず。ここ一週間は、お姉様とログインのタイミングが合わなかったですしね。
「準備万端ですよ。お姉様の方こそ大丈夫なんですか?」
「私はまだ。ちょっと仕事関連でゴタゴタしてて、一緒には行けないっぽいんだよね」
「お姉様も大変ですね」
てっきり仕事から帰ってきて、バベルオンラインに籠っているのかと思ってました。
「一応、私は遅れて行くって母さんには伝えてるから」
「え? お母様に?」
ちょっと待ってください、何かがおかしいです。お母様に伝える必要なんてまったくないですよね?
「ゲームの話ですよね?」
「はい?」
「え?」
じゃあ一体何の話でしょうか? 遅れて行く?
「え? じゃなくて、さ。ほら、今年は久しぶりに帰るって言ってたじゃん」
「何処にですか?」
「おばあちゃんのトコ」
「はぁ!?」
え。待ってください。そんなの聞いていないんですけど!? おばあちゃんの家に?
「え、いつからですか?」
「えぇ。しっかりしてよー。今日の夜から向かうって言ってたじゃん」
「待って下さい。その話いつからしてました?」
「先週くらい、かな?」
先週? あっ、そういえば夕食の時にそんな事を言っていたような気がします……。いや、完全に聞き流していましたけど、今年の話だったんですか!?
「完全に頭から抜け落ちてました……!」
「お盆の時期だけだし、ばあちゃんたちにも顔出ししとかないとね」
「お姉様はいつから来るんですか?」
「私は水曜日に。そろそろバイクも帰ってくるからね」
「うわぁ、全く準備してないんですけど……っていうか! その間バベルオンラインに潜れないじゃないですか」
「大丈夫大丈夫。パッチが当たるのは金曜日だから帰ってこれるよ」
「あ、お姉様もパッチノート見たんですか?」
「うん、さっきね。公式を調べたら日程も出てたよ? 占領戦は土日に開催だってさ」
「それなら良かったです」
ヴィイさん達とダンジョンに潜って正解でしたね。レベル15になっていますし、占領戦に参加する条件は満たせています。パッチが当たる前はおそらくメンテナンスが入るでしょうし、間に合わないという最悪の事態だけは避ける事が出来ました。
「お姉様も占領戦は参加するんですよね?」
「もちろん。レベルも20超えて進化もしたしね」
「え、お姉様進化したんですか? 何に進化したんです?」
お姉様、やってないかと思ったら結構やってますね。この一週間、お母様の陰におびえて自粛したせいで結構差が出てしまっています。
「んー……秘密」
「教えてくれてもいいじゃないですかー」
「それは帰って来てからのお楽しみってことで」
「お姉様のけち」
お姉様はポイズンスパイダーだったはずなので、順当に進化したのであれば毒が強化されているか、他の状態異常系……例えばマヒ特化あたりに変わっているくらいでしょうか。
次の進化レベルが20だという事もわかりましたし、お姉様の言うとおり帰ってきてからのお楽しみということにしておきましょう。
「私も早く洗い物を済ませてから、荷物の準備をしないと」
「もし向こうにいってから足りないモノがあれば、私に連絡してよ。向こうに電波がちゃんと通っているかわかんないけど」
「そんなことないでしょう、って否定出来ないくらい田舎ですからね」
今住んでいる所も都会とは言い難いですが、おばあちゃんの家は田舎と言って差し支えありません。お隣さんが自転車で十分程度の距離にあって、その間は田んぼや畑で埋め尽くされていたはずです。随分と昔の記憶なのであの辺りも開発されてしまっているかもしれません。
最後に行ったのは、確か中学一年生の時でしたっけ? もうかれこれ三年近く会っていないんですか。おばあちゃんに会うのが嫌だ、というわけではないんですけど、お盆や正月のあの親戚一同が集まるのって苦手なんですよね。
常に愛想笑いをしないといけないのが大変なんですよね。
「麻央―! 姫香―! ちょっと来てー!」
話の途中で、玄関の扉が開く音と一緒に、玄関からお母様の叫び声が聞こえてくる。どうやら買い物を済ませて帰って来たようです。
お姉様と急いで玄関へと向かうと、そこには大量の買い物袋を持ったお母様の姿が。三人で手分けして、荷物をキッチンへと運んでいく。
普段なら買い物にはお父様が付いているはずなのですが、姿が見えません。
「ねぇ、父さんは?」
「ガソリンスタンドにいったわ~。安いところでいれてくるからって、先に降ろしてもらったの~。あ、麻央。お父さん帰って来たらそのままお婆ちゃんの所に行くから、荷物の用意しといてね」
「えっ!?」
夜じゃないんですか!? お姉様に目配せをすると、舌を出してとぼけたような顔をしていました。
結局、荷物の用意が出来てない事がばれた私は、お母様に怒鳴られながら高速で荷物を鞄の中に詰め、既に帰って来ていたお父様の車の中へと乗り込む。
「ゲームばっかりしてるからこんな事になるのよ。ねぇ! 聞いてる!?」
おばあちゃんの家まで車で五時間の道中、お母様の説教を受けながら漸く到着。
おばあちゃんに会う前から疲れました……。この先私は生き残れるんでしょうか?




