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第二十五話 魔王様の血縁者

「……うし」

 オーク一族との死闘から数日。

 良く考えれば魔界で丸二日過ごしたんだ。人間界に戻った俺に待っていたのは『無断外泊の罪』で親父にしこたま殴られるという罰ゲームだった。はっきり言おう、ウチの親父はきっとエドアルドより強い。

「それじゃ、そろそろ行くか?」

『二日無断外泊したんだ。丁度学校も休みだし、丸二日は家から出るな!』という親父の謹慎命令も解けた俺は、二階にある自室から窓の外に視線を向けた。ほんの一週間前まではクリスマスムード一色だった癖に、今ではすっかりとその模様を年末年始モードに切り替えてやがる海津の街並みに、ついつい溜息が漏れる。

「……流石、宗教に無節操な国だな」

 ヒメの言った通りだよ。一週間の内にクリスマス、除夜の鐘、初詣って異教の神様の行事三つもやるんだもんな。

「……麻里亜ぁ~。大掃除終わった~?」

「終わった~」

 階下から聞こえる母親の声に返事をし、俺はそのまま階段を降りてリビングのドアを開け、こちらに背中を向けて掃除機をかけている母親に声を掛けた。

「母さん、俺ちょっと出て来るわ~。夜……は難しいかも知れないけど、明日中には帰って来るから」

 ガー、ガーっと五月蠅い掃除機の音を掻き消す程の音量の俺の声に、掛けていた掃除機を止めた母親が、腰に手を当てて呆れた様な表情を向けて来る。

「もう……また? あんまり心配掛けないでよね?」

「大丈夫。悪いことはしねーから」

「貴方がそういう事する子じゃないのは分かってるけど、貴方のその風体じゃ向こうから悪い事が寄ってきそうじゃない? 誰かに絡まれたりとか……ヤクザにスカウトされたりとか」

「……惜しいな」

 ヤクザじゃなくて、魔王にスカウトされたよ。

「惜しい? なに? 貴方……まさか、なにか不味い事に巻き込まれたんじゃ……?」

「な、なんでもない。それじゃ行って来るわ」

「ちょ、麻里亜!」

「大丈夫! 心配ないから!」

「待ちな――ああ、もう! 気を付けるのよっ!」

 慌ててドアを閉めた俺の背中に掛かる声に心の中だけで頭を下げ、俺は玄関のスニーカーに足を突っ込むと、そのままドアを開けて外に飛び出す。

「さぶっ!」

 流石十二月、吹き荒ぶ風が容赦なく体温を奪っていく感覚に身震いし俺はダウンジャケットの襟を合わせて、ポケットから一台のスマホを取り出した。

「……ええっと……コレで掛ければいいんだよな?」

『マリアが来たいと思った時に、掛けてくれればいい。そしたら、直ぐに『魔界』に来れる様にするから』と、魔界からの帰りがけにヒメに渡されたスマートフォン。言ってみれば俺とヒメとのホットライン、これでヒメに電話を掛ければ魔界に行けるのは便利っちゃ便利だ。便利なんだが……惜しむらくは、筐体がピンクなんだよ、これ。

「……絵面が悪すぎだろう」

 ピンクの携帯電話を持つ世紀末覇者って、流石に色んな意味でヤバい。流石に取り出したままで持っているのも恥ずかしいと思い、俺はさっさと用事を済ませようと思いスマホの画面を。

「……」

 ――中々タッチできず、一人で悩む。

 まあ、考えても見て欲しい。こっちに帰ってくる前、ヒメは『少しだけなら勘違いして欲しい』とか言いやがったんだ。分かるか? 勘違いして欲しいだぞ、勘違いして欲しい。それってアレだろ? 要はこう、俺の事を……その、なんだ!

「……緊張するぞ、おい」

 少なからず好意を寄せて貰ってるんだろうな~、みたいな事思って当然だよな、うん。そんな相手に直通コールをするって、結構ハードルが高い。

「……男は度胸!」

 悩んでも仕方ない。ええい、ままよ、と言わんばかりに俺はスマホに登録された『ヒメ』の番号をタッチ。コールは二度、電話口の向こう側で『もしもし』というヒメの声が――


「……出ねぇぞ、アイツ」


 ――聞こえてこない。既に数十回目のコール音が聞こえ、取り込み中だろうと当たりを付けて掛けなおそうかと思ったあたりで、右耳にヒメの声が聞こえて来た。

『もしもし、マリア?』

「お、おう。俺だ、俺」

『……なによそれ、詐欺?』

「ち、ちげーよ!」

 油断してたからちょっと緊張しただけだ!

「そ、それより……出るの遅かったな? なんだ? 忙しいのか?」

『え? あー……うん、ちょっとだけ。でも大丈夫、直ぐにマリアを『召喚』するから!』

「あ、いや、そんなに無理しなくてもいいぞ? 何ならもうちょっと後でも――」

『駄目だよ! 直ぐに召喚しないと! CM終わっちゃうし、間に合わなくなっちゃう!』

「そ、そっか。それじゃ直ぐに――」


 ――――ん?


「……CM? おい、CMってなんだ――」

 言い掛けた言葉の途中で、視界がぐるりと反転。慌てて瞳をぎゅっと閉じると、『もうイイわよ』というヒメの声が電話越しではなく、耳元で聞こえて来た。その声におそるおそる視線を開けて――



「…………何してんの?」



 ヒメ、魔王様、それにラインハルトが炬燵に入ってテレビを見てる風景がそこにあった。いや……え? マジで何してんの、お前ら?

「あ、マリア君だ。やっほー」

「二日振りだな、マリア」

 なんでも無いようにそう言って片手を上げる魔王様と、俺の顔にチラリと視線を向けた後、真剣な表情でテレビを見つめるラインハルト。って、ちょ……え?

「いらっしゃい、マリア。来てくれて嬉しいわ。待ってたのよ、貴方の事!」

 そう言って素晴らしい笑顔をこちらに向けて来るヒメ。いや、待ってたのよって……

「……なにか? んじゃお前、さっき電話に出れなかったのってテレビに夢中だったからって事か?」

「……」

「……おい」

 俺の質問に、視線を逸らすヒメ。おい

「……だ、だって」

「だって?」


「……た、楽しみにしてたんだもん」


 そう言ってツンっとソッポを向いて見せるヒメに、俺は体中の力が抜けていくのを感じる。ああ、ああ、そうかい! そりゃそうだよな! 『ちょっとだけ』だもんな! そりゃ、テレビに負けるわ! 緊張して損したよ、クソ!

「ご、ごめん! その、電話が嬉しく無かった訳じゃないの! で、でも……」

「……はあ。いいよ、もう」

 ……そりゃ、俺だってメールやラインが来ても忙しかったらついつい後回しにするもんな。なんか妙に意識したせいでちょっと腹立たしかったけど……怒るのも筋違いか。

「その……本当にごめん」

「いいって。ほんで? 今日はテレビ鑑賞会か何かか?」

「う、うん。で、でも! 今日マリアが来てくれて良かった! さ、一緒に見ようよ、マリア!」

 そう言って自身の隣のスペースを空け、炬燵布団を持ち上げて見せるヒメ。いや……え?

「……そこ?」

「……な、なによ? 私の隣は不満だって言うの?」

 頬をぷくーっと膨らまし、不満げに睨んでくるヒメ。あ、いや、不満じゃないんだよ? 不満じゃないんだけど……その、ちょっと照れると思わねー?

「もう……ヘタレだな~、マリア君。いいじゃん、マリア君はヒメちゃんの『伴侶』でしょ? 隣同士、仲良くならんでテレビ見なよ。っていうか早く入って。寒い」

 天板の上のミカンを取りながらそういう魔王様。いや、でもな? こう、男女七歳にして――

「イヤならラインハルトの隣とかもあるけど?」

「……ヒメの隣に座らせて頂きます」

 オークとオークっぽい男が仲良く並んで炬燵に入るなんて、放送事故だろ。この人には何言っても無駄だと悟った俺は、諦めて炬燵布団に足を滑り込ませる。

「……えへへ」

「……嬉しそうに笑うな、可愛いから。ほんで? なんのテレビ見るんだ?」

 つうか、あるんだな、テレビ。

「BSも映るって言ったでしょ? 今日見るのもBSなんだけど……マリア、知ってる? KIDってアイドルグループ」

「KID? 勿論、知ってるぞ?」


 ――KID


 読み方は『ケー・アイ・ディー』で、海津市周辺を中心に活動する中学三年生の幼馴染仲良し四人組で結成された美少女アイドルグループだ。リーダーで活動的なサクヤを中心に、正統派美少女のマイ、お嬢様キャラのカナデ、眼鏡っ子のナルミの四人の……まあ、アレだ。一時期流行った『ご当地アイドル』ってやつだ。

「……詳しいわね?」

「地元のアイドルだし……今は全国版の番組にもちょこちょこ出てるだろう?」

 ただの地元のアイドルだったのに、気が付けばあれよあれよと在京キー局の番組に出たりしてる。仲良しの四人組だけあって、トーク内容が『放課後のファーストフード店』の延長みたいな、素人っぽいカンジなのが受けてるらしい。金貰ってするトーク内容では無いとは思うが……需要ってある所にはあるんだな。

「そうなのよ! それでね? 今日はBSでKIDの特番があるのよ! KIDの四人が、海津の街を歩きながら駄弁るって特番なの!」

「……ザ・年末って感じの特番だが……いいのか、それで?」

 完全にタダの下校のノリなんだが? 

「それがイイんじゃん! KIDのウリはその『素人っぽさ』だよ!」

「……そうか」

 何も言うまい。

「ほら、海津の街が出るんだったらマリアの知ってる所だって出るかも知れないでしょ? だから絶対、一緒に見たかったんだぁ~」

 そう言って嬉しそうに微笑むヒメ。全身で『嬉しい』を体現するようなその姿に、微妙に照れ臭くなって俺は頬を掻いた。

「あー……ありがとよ。それで? ヒメはKIDのファンなのか?」

「うん! 皆、可愛いし歌も上手いしダンスも上手でしょ? 年下なのに、憧れちゃうな~って」

「ちなみに『誰推し』とかあるの?」

「んー……特には。なんていうか、皆で仲良くやってる姿を見るのが好き。ホラ、私って一応お姫様だし、中々あんな風に和気藹々と出来る友達いなかったから……羨ましいな~って」

「……寂しい事言うなよ」

「あ、ご、ごめん! でも別に、今がイヤって訳じゃ無いのよ? それに……魔界の姫だったから……人間界で、マリアにも出逢えた訳だし……」

 最後の方はごにょごにょと。そんなヒメに、ニヤニヤとした笑顔を浮かべたまま、魔王様が『はーい』と手を上げて見せた。

「……なんですか、魔王様?」

「私の推しメンはカナデちゃん! だって、すっごく『お嬢様!』って感じがするじゃん! ヒメちゃんにもあんな風に育って欲しかったな~」

「ちょ、ママ!」

 魔王様の言葉に、ヒメが抗議の声をあげる。ぎゃーぎゃーと騒ぐ二人に、先程のしんみり空気は去ったと判断、俺は左隣のラインハルトに視線を向けた。

「……んで? お前もあんの、推しメン? つうか、オークの里ってBS映るのかよ?」

「お前はオークをどれだけ田舎者だと思ってるのだ? テレビぐらいはあるさ」

「……テレビ受け入れるんだったら、農業ぐらい受け入れろよな。あ、すまん。ちょっと外出出来なかったから、タネ、買えてないんだ。次回まで待ってくれ」

「構わない。というか、感謝こそする事はあっても、間違ってもお前に謝られる事はない。あまり気にするな」

「そっか?」

「当たり前だ。それで……推しメン? だったか?」

「無いか」

「いや……推しメン、という程では無いが……そうだな、サクヤ嬢のファンではある」

「……サクヤ推しかよ」

「彼女の身のこなしは素人の動きではない。なにか武芸の嗜みがあると見ている」

「……目の付け所が違うな、オーク」

 今をときめく……かどうかはともかく、アイドルに向かって武芸の嗜みって。

「でも……流石だな、ラインハルト」

「なにがだ?」

「サクヤ、全空連の黒帯なんだよ。子供の部? 少年の部? なんか良く分かんないけど……それの。だから武芸の嗜みもあるっちゃある」

「……ほう。そうか」

「ちなみにマイもカナデも、あのどん臭そうなナルミだって全員、何かしらの武道はやってるぞ? つうか、ナルミに至っては小学生の頃に弓道の全国制覇だってしてるし」

「……そうなのか。人は見かけによらんな」

 そう言って腕を組むラインハルト。と、なんだか隣のヒメから痛い程の視線を感じた。そちらに視線を向けると、ジトーっとした視線を向けて来るヒメと目があった。

「……なんだよ?」

「いや……マリア、詳しくない?」

「そうか?」

「そうだよ! だってナルミちゃんが弓道の全国制覇した、なんて、どの雑誌にも書いて無かったよ? なんで知ってるの? もしかしてマリア、アイドルオタクだったり……」

「ちげーよ」

「じゃ、じゃあ……その……し、知り合いだったりする? 同じ海津市出身だし……も、もしかして、サインとか貰えちゃったり……」

 先程までのジト目を一転、なんだか期待に瞳をキラキラと輝かせるヒメ。そのヒメの視線に、思わず俺は顔に渋面を浮かべてしまう。

「あー……まあ、知り合いっていうか……」



『――さあ、始まりました! 『ぶらり海津四人旅!』司会進行は私、『KIDの元気っ子』ことサクヤでお送りしまーす……っていうか、この企画、イイの? 海津を四人で歩くだけって、どんだけネタに困ってるのよ、プロデューサー!』



 返答に困る俺の代わりをする様、画面の中でショートカットで目がくりくりした小動物系の女の子が弾けるばかりの笑みを浮かべていた。

「あ、ホレ。始まったぞ? 見ないのか?」

「あー……うー……み、見たいけど……でも、気になるし……」

 画面と俺を行ったり来たり。おい、ヒメ。良いから真面目に見ろよ。

「……うん。そうする。でも、後で聞かせてね?」

 ようやく意を決した様に、それでも後ろ髪を引かれる思いなのか、最後にそういうヒメに苦笑を返した。まあ巧く誤魔化すかと思い、俺もテレビに視線を送る。画面の中では、四人の女の子が楽しそうにきゃっきゃっと燥いでいる姿が映し出されていた。


『サクヤ、そういう事は思っても言わないの! ホラ、プロデューサーさん、苦笑いしてるじゃないの』

『そうですわ、サクヤさん』

『だ、ダメだよぉ~、サクヤちゃん』

『てへ、ごめん。でも……海津だよ? 今更って感じじゃない? だいぶ色んな所回りつくしたし……』

『そう言うと思いまして、私がリサーチをしていますわ!』

『お、流石カナデちゃん! イイね~。じゃあまずは何処に行くの?』

『勿論、海津図書館ですわ!』

『……へ? 海津図書館? 海津図書館って……えっと、カナデちゃん? 図書館で何するつもりよ? つうか、流石に図書館行くだけじゃ番組にならないんじゃないかな~って……っていうか、その発言はナルミちゃんの発言だと思うんだけど?』

『そ、そうだよ、カナデちゃん! それは流石に不味いよ』

『だよね~、ナルミちゃん! やっぱり此処は――』

『サクヤちゃん、此処はKASに行こう!』

『――KAS? KASって、海津アミューズメントステージ? ゲームセンターだよ? 流石にナルミちゃんのキャラじゃないって言うか……』

『そうよ。カナデもナルミも、もうちょっと考えて発言しなさいよね? 私達、アイドルなんだし! ちゃんとお仕事しないと!』

『ううう……マイちゃんだけだよ、そう言ってくれるの。じゃあ、マイちゃん! 貴方の行きたい所をカメラに向かって3、2、1、ハイ!』

『海津漁港』

『……は?』

『海津漁港で釣りしよう! 漁業系アイドル狙って行こう! 漁業系だけに、二匹目のドジョウを狙って行こう!』

『ドヤ顔してるけど、巧い事言えて無いから! いや、確かに農業系アイドルは人気あるけど! そうじゃなくて!』


 ……コイツら、マジでまじめにやれよ。つうか、図書館にゲーセンに釣りって……なんて、そう思う俺とは裏腹、画面の中でワイワイと姦しく騒ぎ立てる四人の姿にヒメが穏やかな笑みを浮かべて画面に見入る。

「クス……ね? ホントに仲良しだな~って思うでしょ? 自然体っていうか」

「……まあな。だが、真面目にヤレとは思う」

「もう。こうい所がイイの! だから楽しいんだよね~、KID見るの」

 そう言って頬が緩みっぱなしのヒメに、俺は苦い表情を浮かべて見せて――


『……あ! 分かった! さっきから変だ変だと思ってたけど……』

『……な、なんの事ですの?』

『……わ、私には分からないかな~、サクヤちゃん』

『……わ、私は、KIDの新たな方向性を考えてるだけで……』

『……図書館、ゲーセン、釣り……なーんかおかしいと思ったらっ!』

 画面の中のサクヤがそう言ってジト目を三人に向ける。ああ、うん、分かる。俺も思った。思ったけど、待て。それ以上は――



『……全部、お兄ちゃんの行きそうな所だ!』



『『『……なんの事だか、全然分かりません』』』



『誤魔化し方が下手過ぎる! っていうかね? 皆、アイドルなんだよ! アイドルは恋愛禁止! そもそも、番組を私物化しないのっ!』

『れ、恋愛!?』

『そ、そんな事ないよぉ!』

『そ、そうよ! そ、その、尊敬はしてるけど、ま、まだその、れ、恋愛なんてステージには行ってないっていうか……あ! で、でも、べ、べちゅに嫌いな訳じゃ……』

『可愛らしく噛んだね、マイちゃん。あーもう……ともかく! 今日はそういう所には行きません。そもそもお兄ちゃん、今日は一日居ないんだし』

『…………え?』

『…………そ、そうなの?』

『……………………んじゃもう、何処でもいいよ。近所の駄菓子屋とかで良くない? ほら、お菓子の花田とか』

『……一気にやる気なくなるの、止めにしない? とにかく! お仕事だからちゃんとやる!』


 画面の中のサクヤが。


『じゃないと……』


 ――いや『咲夜』が、ニヤッと意地の悪い顔を浮かべて。



『お兄ちゃんに――『大本麻里亜』に、嫌われちゃうよっ!』



 ……テレビで言いよりやがった、このバカ妹が。見ろ、ヒメの顔。美少女がしちゃダメな顔になってるじゃねーか。



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