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今回は短め。
二日目。
私としてはかなり早い時間に目が覚めたので、昨日の続きをします。疲れは残っていますが大丈夫でしょう。
「アオイ、無理はしないでね」
おば様にはそう釘を刺されてしまいましたが、明日は教師の仕事があるため今のうちにやれるだけのことをやっておかなければいけません。おば様はその後、何も言わず、朝食の用意をしてくれました。
私は机にしがみつき、ペンを握りしめ、この国では貴重な、紙をとりました。
「目指せ、半分……!」
長い長い戦いが、再び始まります。
「アオイー、差し入れにきたよー」
そんな声が聞こえてきたのはいつでしょうか。今の私には、時間の感覚がありませんでした。そもそも、私には誰が喋ったのかすら分からない、それほどに集中していました。
それでも、私は筆を動かし続けます。
もうちょっと待っててください、もう少し、もう少し書いたら、行きますから……。
私にも出来ることがあった、それが嬉しくて。決して筆を止めずに書き続ける……。
ですが、人の体と言うものは正直です。次第に、筆の進みが遅くなっていきます。
「お願い、もうちょっと、もうちょっとだけ……」
おかしい、体がけだるくて、どうにも思い通りに動かせません。
意識も――、消え――。
「――アオイっ!」
私は写本途中の紙の中に意識を沈めていきました。




