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東方転妹録〜悪魔なんて言わせない!!〜  作者: 愛式未来
第2章 ~雨降って、地固まるか?~
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混乱の終息と狐の説教

どうも、東方転妹録最新話です!



今回は永遠亭編ラストを軽く締め括った後、さらにフラグを立てますよ!



……勢いで出した新キャラフラグ乱立は恐ろしい…………!!!!




それでは楽しんでいってください!

ゆっくりしていってね♪


ーーーーー1時間後、永遠亭。

ーーーーside フラン



『『『『『色々とお騒がせして本当にすみませんでした!!』』』』』


「いや、まぁ、別に良いんだけど、ね?」


「むしろ可愛い子達が絡み合う姿は眼福だったわ……!」


「師匠、本当にどうしてしまったんですか!?」


「……悪戯の、悪戯の修行をしないと…………!!」



さとりにヤられて声すら出せない御姉様と、私が息をつかせずキスをし続けたせいで窒息で意識を失ったこいし以外の、全員で永遠亭組に謝る私達。

しかし、それに対しまともな反応を見せたのは輝夜と鈴仙だけだった……。

……因みに、御姉様はさとりの侵入をなんとか上半身までで食い止めたらしい。

まぁ、上半身だけで何回か達する羽目になったみたいだけど…………。



「えっと、それじゃあ私達は紅魔館に帰るよ!

お団子とか色々と本当にありがとう!!

また遊びに来るね!」


「今度貴女達が来るときまでには、貴女達の勢いに慣れておくわ。

……それに、結構楽しいしね!」



御姉様以外で一番お世話になった私から、心からの笑顔でお礼と挨拶をする。

すると輝夜は始め苦笑していたけど、すぐに楽しそうな優しい笑顔になった。


……そして私が御姉様、さとりがこいし、ルーミアが椛を抱えて皆で霧が晴れた夜空へと舞い上がる。



「輝夜さん、永琳さん、鈴仙さん、てゐ!!

また今度会おうね!!」


「私もまた今度個人的に訪ねさせてもらいます!

色々と記事にできそうですから!!」


「また会いましょうフラン!!

そしてそこの鴉天狗、取材はお断りよ!!」


「フラン達の可愛らしい写真を持ってきてくれたら考えるわ!」


「「このバカ永琳(師匠)!!」」



空から私と文お姉さんが軽く叫びながら、皆で夜空を飛び去っていく。

それを輝夜達はまるで漫才のようなやり取りをしながら、明るく見送ってくれたのだった……。










ーーーーー同刻、紅魔館。

ーーーーside 藍



目の前で正座をしている紫様。

その紫様に、今、私は全力で説教をしていた……。



「紫様!! いつもいつも申し上げているでしょう!?

少しは後先考えて行動してください!!

射命丸さんがレミリアさんの無事を伝えてくれたから良かったものの、一つ間違えれば紫様がフランさんに嫌われていたのですよ!!!?」


「うっ…………!?

は、反省はしてるわ……」


「……雛、八雲紫とやらの厄を取ってあげなよ?」


「確かににとりが目が覚めてから数時間、ずっと説教されているけど…………。

……あれは、自業自得でしょう?」



後ろから聞こえる囁きを流しながら落ち込む紫様に説教を続ける。

……この方は、これでいてかなり子供のような一面がある。

だからこそこういう時にしっかりと説教をしておかねば、再び同じことをするかもしれないのだ。

……まぁ、説教をしても面白がって再びすることもあるが…………。



「親しい仲といったことを差し引いて考えても、只でさえ強大な勢力なんです!

そんな勢力を敵に回すのは愚の骨頂ですよ!?

ありがたいことに、実質的にここの中心であるフランさんが紫様の理想に共感してくれたおかげで難なく全員からの協力を得られましたが、それは裏を返せばフランさんの意志一つで協力を得られなくなることもあり得るということです!!」


「わ、私は友人であるフランを敵に回したりはしないわ!!

……ま、まぁ、今回はやり過ぎたとは思うけれど…………」



今もそうだが、前から紫様はフランさんに入れ込んでいる節がある。

だから今のような説教は本来なら必要無いのだが、やはり此処等一体を管理する者としての自覚を定期的に喚起するためにも必要なのだ。

……紫様にここまで言わせるのはフランさんと、今は亡霊となってしまったあの方だけ。

数少ない友人をより大切にしていただかないと、紫様にも良くはないだろう……。



「そう言うならば今回のようなことは二度となさらないでくださいね!

元々フランさんは紫様を助けようとしていたんですから……」


「はい……二度と、二度とこんなことはしません…………」



余程私の説教が堪えたのだろう、紫様は何故か私に敬語を使っていた。

この調子だとあの方を通して閻魔と会うことになってしまったりしたら、きっと発狂してしまうだろう。

……どの閻魔も永遠に続くのではないかと思うくらい説教をするという。

だからこそ地獄の裁判長が任されているのだと言われる程だ。



「……さて、説教はこの辺りにしておきましょうか。

射命丸さんが一度鬼の方々を呼びに戻ってきた時から経った時間を考えると、もうそろそろ戻ってきても良い時間ですから」


「そうね、もうそろそろ戻って、って…………!?

あ、足が…………!!!!」



正座を解き立ち上がろうとした瞬間、いきなり崩れ落ち始める紫様。

寸でのところで私が支えたものの、紫様は足に手を添えながら唸り始めていた……。



「あー、もしかして足が痺れたのかな?」


「かなり長い説教の後の足の痺れ…………地味だけどかなり厄いわね」


「はぅぅ…………!!!?」



雛さんがいち早く気付いたが、紫様はどうやら足を痺れさせてしまったらしい。

……まぁ私の説教が原因ではあるのだが、ここは紫様への戒めとして運命が与えた物だとしておこう。

ちょうど運命を操る吸血鬼が当主である館にいるわけだし……。


そうやって私が心の中で責任転嫁をしていると、今まで静かに成り行きを見守っていた美鈴さんが近寄ってきて紫様の足に手をかざした。



「……はい、これでどうでしょうか?」


「うぅ…………って、えっ?

足の痺れが消えた……?」



美鈴さんが手をかざした途端、自分の足でしっかりと床を踏みしめ立つことが出来た紫様。

一瞬私も何故か分からなかったが、その後美鈴さんが説明をしてくれた。



「私の能力で気を操って血の流れを良くしただけですよ。

元々気は健康法にも使えますからね!」


「だから痺れが取れたのね……。

ありがとう、礼を言わせてもらうわ!」


「いえいえ、これくらい礼には及びませんよ!

……それと、先程藍さんが説教の中で仰っていましたが、確かに私達紅魔館に住み仕えている者は妹様の意志一つで立場を変えます。

ですが細かく言えば私達は妹様の意志に沿って行動する御嬢様に従うのだということを覚えておいてくださいね?

無論、大切な妹様のお願いなら大抵のことは御聞きしますよ!」



能力で気を操り痺れを取ってくれた美鈴さんにお礼を言う紫様。

それに明るく返事をした後、美鈴さんは急に顔を引き締め、自分達が何に従っているのかを伝えてきた。

それでも最後は再び笑顔になっていたわけだが……。



「……その忠告、しかと受け止めたわ。

肝に命じておくわね」


「そこまで覚えておいてもらうようなことではありませんけどね!

……まぁ、結局は忠誠を捧げる先が御嬢様であると言っただけですが」



そう言いながら今度は苦笑をしてみせる美鈴さん。

そんな彼女に私は眩しい何かを感じながら、それとはまた別に恐ろしいものも感じていたのだった…………。





ーーーーー

以上、永遠亭編終了&新キャラフラグ回でした!




……さて、二本あるフラグ、上手く処理できるだろうか?


頑張ってみますね!




それではまた次回にてお会いしましょう!

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