キスのしすぎに御注意を……
どうも、東方転妹録最新話です!
先日は更新できずにすみませんでした。
結局家に帰りついてから、体力的&精神的疲労により朝まで寝てしまっていました……。
……朝起きたら打ち身&筋肉痛に襲われましたがね。
さて、今回は何気にフランとのキス回数が少ないこいしへのサービス回になっていますよ!
……かなりやり過ぎた感が否めませんが。
それでは楽しんでいってください!
ゆっくりしていってね♪
ーーーーー1週間後、人里。
ーーーーside フラン
「えっと……こいし、お酒はこの『姉殺し・極』で良いの?」
「なっ、それはかなり強いからやめた方が良いよ!
それに私とフランで『姉殺し・極』とか買って帰っちゃったらお姉ちゃんと御義姉様が思い悩んじゃうよ!?」
お酒を買いに二人で人里の商店街にやって来た私とこいし。
先日紅魔館に椛が来て、前に文さんから伝えられていた勇儀達の挨拶が明後日になったと伝えてくれた。
だから勇儀達を迎え入れる準備をするため、私とこいしはお酒を買いに人里に来ている。
……因みにあれから藍さんは紫さんが迎えに来ることもなく一ヶ月間紅魔館にいることになり、今は紅魔館で御姉様達を色々と手伝ってくれている。
「……よし、もう妖精酒にしちゃおう!」
「あっ、妖精酒はあまり強くないお酒だね。
……それならフランも酷くは酔わないかな……?」
私がお酒を選び終わると空いている左腕にしがみついてくるこいし。
こいしは初め何故か思案顔だったけど、すぐに明るい笑顔になって私に擦り寄って来る。
……前の時に勇儀達と飲んだ時はそれなりに強い『天狗喰らい』というお酒だったけど、『妖精酒』は弱めのお酒みたいだからきっと二日酔いにはならないよね!
「それじゃあフラン、早速勘定しちゃおうよ!
……すいませーん!!
勘定お願いしまーす!」
笑顔で私にしがみついたまま店主を呼ぶこいし。
……段々、こいしの顔が私の顔に近づいてきている気がしながら少し待っていると、店の奥から店主らしい男が一人現れた。
「おぅ! 毎度ありぃ!!
……ってなんだ、嬢ちゃん達が買うのか?
嬢ちゃん達が飲むには後数年は早いぞ?」
「私達は妖怪だからもう飲めるもん!
それに私には翼があるし、こいしにも大きな眼があるから妖怪だってことの証明にもなるでしょ?」
そう言って見せつけるように翼を動かしながら私に頬ずりを始めたこいしのなすがままにしていると、店主の男は耳に痛い話題を出してきた……。
「あー、それはすまんかったな。
いや、なんせ最近酒場で悪酔いした妖怪達がいたらしくてな?
皆女の妖怪で酒場が壊れたりはしてないが……急に裸になりだしたり、酒を樽で飲み干したり、周りの客が漏らすくらいの気迫を出したりしていたらしいんだ。
特に最後の奴は小さい少女の姿をした妖怪だって言うもんだから、少し警戒しちまったんだよ。
……いや、本当にすまなかった。
お詫びにこれを受け取ってくれ」
そうして勘定をすました後、お詫びの品として『姉殺し・極』を受け取った私達は早足に店を出ていった……。
「……ねぇこいし?
さっきのって確実に私達のことだよね?」
「あー……うん、やっぱりどう考えても私達のことだと思うよ。
最初のは藍さん、二つ目のことは勇儀と萃香のことのはずだし。
それに最後のは…………」
店から離れ通りを歩きながら話している最中、そこまで言って何故かこいしは言い淀み固まってしまった。
……前の宴会の後半の記憶は無いから、もしかして最後のは酔った私がやっちゃったのかな……?
そ、それなら私皆に謝ってないよ!?
うぅ……もし私だったらどうしよう……!?
「こいし……もしかして、最後の奴って私……?」
「えっ!? ち、違うよ、フランじゃないよ!!
あ、あれは…………そう!!
あれは私とルーミアが寝てしまったフランをどっちが世話をするか決めようとした時になっちゃったの!!」
これはつまり、私が間接的な原因ってことだよね?
……でも、こいしは私を気遣おうとしてくれているから恩を仇で返す訳にはいかないし…………せめて、これから悪酔いしないようにしとかないと!
「……そっか、寝てしまった私を世話してくれようとしたんだね!
本当にありがとねこいし!!
私、途中で寝てしまわないようにもっとお酒に強くなるよ!!」
「えっ、あっ…………うん!」
こいしに向けて決意表明をした私。
こいしはかなり慌てて一度私から離れながらも最後には落ち着きを取り戻し、先ほどよりもっと明るい笑顔で私に抱き着いてきた。
しかしそこで二人で一本ずつ持っていたお酒の入れ物がぶつかりそうになり、私がこいしの持つお酒に空いている手を伸ばし一瞬気を取られた瞬間…………。
ーーーチュッ…………クチュ!
「んっ!?…………ん、んぅ……!?」
「クチュ…………ペチャッ……!」
……こいしが私の一瞬の隙にディープキスをしてきていた。
抱き着かれていたために反応することすら出来なかった私は、お酒の入れ物は二つとも守ったとはいえ両手が塞がることとなり、人目も憚らずキスを続けるこいしに逆らうことはできない。
せめてもの抵抗が体を捩らせることだったけど、どうやらこいしを余計に興奮させることになってしまったらしく私を抱き締める力が更に強くなっていく……。
「んぅぅぅ…………!!
……プハァッ!?」
「プハッ…………!
……あはっ、私とフラン、深い接吻をしちゃったね!
これで御姉様に追い付いたよ!!」
目の前で心底愉快そうに笑うこいし。
それに対して私は、周りにいた人里の人達に今のを見られてしまったのではないかと思って気が気では無くなっていた。
「……こ、こいし!?
なんでこんな人目の多い所でディープキスなんてするの!?
……わ、私…………もう恥ずかしすぎるよぉ……!!」
目の前で未だ笑っているこいしに怒鳴りつつ、私は羞恥のあまりその場にしゃがみこんでしまった。
そうしてお酒を地面に置いた後に両手で赤くなった顔を覆い隠していると……。
「あっ、此処でいきなりしてごめんねフラン!?
……でも周りのことは気にしなくて大丈夫だよ!
だーれも私達がしてたことは見てないから!」
「…………ど、どういうこと?」
誰も見ていないと言うこいしの言葉を疑問に持ちながら顔をあげて周りを見渡してみると、確かに沢山の人達が近くにいた。
……でも、なんだかおかしいような…………?
「……誰も、野次馬をしてない……?」
私が見渡してみて気付いたこと、それは沢山の人達が通りすぎていっているのに誰一人として私とこいしの行為への野次馬がいないということだった……。
「ねっ、大丈夫でしょフラン?
私の能力はフランには効かないから私達が意識されないようにはできないけど、他の人達には効くから無意識を操って私達を意識できないようにしたんだよ!
その証拠に、今も誰も私達を見たりしないもん!」
「ほ、本当だ……!!」
他の人の能力が私に効かないようにしてから戦いの時以外あまり意識していなかったこいしの能力。
それがまさかこのような時に役立つとは思いもしなかった……。
……そうして私が驚きに包まれていると、こいしが急にお酒を二つとも抱えあげ、なんとか空いている手で私の手を掴み路地裏に引き込んでいった。
「ちょっ、こ、こいし!?」
「目的のお酒は買ったけどまだ時間はあるし、私の能力で誰も私達に気付かないんだもん!
…………だから、さっきの続き……しよ、フラン?」
「なっ、んぅぅ!!!?」
少し離れた位置にお酒を下ろしたこいしが私の所に戻ってきてしたことは、私の両手首を壁に押し付けながらディープキスをすることだった。
さっきから驚きの連発で反応が鈍っていた私は、誰にも邪魔されたり見られたりすることはないという状況も相まって、大した抵抗もせずにこいしを受け入れてしまっている……。
「んぅ……フ……ラン…………!」
「っ……はぁ…………こい……し……!」
ーーーーー
結局フランはこいしに貞操を奪われることは無かったが、レミリア達から怪しまれない時間である30分間もディープキスをしていた。
……そのせいで二人とも唇が軽く腫れてしまい、紅魔館に帰ってすぐにレミリア達にバレたのは言うまでもないだろう。
ーーーーー
以上、キスやり過ぎ回でした!
……やはり、色んな意味やり過ぎた感じが凄いです。
そしてさりげなく、さとりと同じようにこいしもSッ気があるというアピールもしてみました!
……タグ、変えた方がいいかな?
それではまた次回にてお会いしましょう!




